2015年11月9日月曜日

“対テロ戦争”は警察国家/スパイ国家用にでっちあげたもの

 アメリカは、リビアに侵入したテロ集団:「イスラム国」の討伐を口実に、主権国家リビアの反対を押し切って「同盟国」と共に既に5千回もの空爆を行いました。その結果1000万人以上のリビア難民が周辺のヨーロッパ諸国に押し出され大問題になっています。
 リビア空爆はアメリカのいわゆる「対テロ戦争」なのですが、アメリカは「今後はテロ集団を相手とする戦争を行う」という構想を、911事件よりも前から温めていたということです。
 
 Paul Craig Roberts氏が、アメリカの「対テロ戦争」はデッチあげだとする記事を発表しました。この件はこれまで多くが論じられてきたので、今回は短い記事になっています。
 しかしその中でも、2001年9月11日にNYのツインタワー(ワールド・トレイデング・センタービル)に航空機が衝突した事件=アメリカがその報復を謳ってアフガンに侵攻し対テロ戦争のはしりたとなった911事件については、さすがに多くの字数を費やしています。
 
 「911事件」が一握りのサウジアラビア人で引き起されたと考えている人は、アメリカ国民の間でももはやいないということです。それは米国内で周到に準備されたもので、当時のブッシュ大統領も勿論熟知していた謀略=デッチ上げの事件でした。謀略国家アメリカを象徴するものです。
 そのことを示す動画は無数にありますが、例えば下記したものは1編が10分程度で概要を理解する上で便利です。
 
動画: 911 insidejob America 自作自演 アメリカ ① 
動画: 911 insidejob America  自作自演 アメリカ ② 
Paul Craig Roberts氏の記事を紹介します。 
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“対テロ戦争”を 警察国家/スパイ国家用にでっちあげた理由
マスコミに載らない海外記事 2015年11月 8日
Paul Craig Roberts 2015年11月5日
“対テロ戦争”はでっちあげだった。アメリカ人は、覇権という狙いを追求する政治家たちに欺かれたのだ。アメリカ人は余りに信じやすく、余りにだまされやすいため、アメリカ国民は、結果的に、ワシントンや売女マスコミに、やすやすと裏切られたのだ。
 
欺まんや、だまされやすさやメディアの裏切りは、アメリカ人や、中東、アフリカ、ウクライナの何百万人もの人々や、ワシントンのヨーロッパ属国にとって、すさまじい結果をもたらした
アメリカ人にとっての結果は、憲法が無視されてしまったこと、警察国家/スパイ国家と、世界中でのアメリカに対する反感と憎悪の高まりだ。
 
ソマリア、リビア、アフガニスタン、イラク、イエメン、パキスタン、シリア、パレスチナやウクライナの国民にとっての結果は、大量の死者や難民、インフラ破壊、内部抗争、先天異常、侵略、爆撃、無人機だ。ワシントンの覇権追求のおかげで、何百万人もの人々が殺害され、何百万人もが難民と化した
 
ヨーロッパのワシントン属国諸国にとって、結果的にワシントンの戦争から何百万人もの難民がヨーロッパに溢れ、社会的、政治的不和を引き起こし、8か国におけるワシントンの途方もない戦争犯罪を可能にし、それに参加したヨーロッパの諸政党を脅かしている。
 
8か国とワシントン属国諸国の国民は、ワシントンの邪悪で卑劣で違法な行為の結果を押し付けられている。そして、アメリカ人は、警察国家/スパイ国家と、毎日三人のアメリカ人を殺害し、他の無数の人々を残忍に扱う軍のようになった警察を押し付けられている。
 
アメリカが破壊した国々は賠償を期待できない。
アメリカのヨーロッパ属国諸国は、ワシントンの戦争が連中に送り込んでいる難民に、自分の懐で対処しなければならない。
 
アメリカ人について言えば、彼らは、自由と民主主義を締め出した残虐な警察国家/スパイ国家に服従することに落ち着いたように見える。
しかし、アメリカ人も、それについて何かできるはずだ。
 
警察国家/スパイ国家が、ウソとごまかしに頼っているのは証明済みの事実で、こうしたウソとごまかしは、もはや周知のことだ。ジョージ・W・ブッシュでさえ、サダム・フセインが大量破壊兵器を保有していなかったことを認めた。
 
物理学者、ナノ化学者、建築構造技術者、高層ビル設計者、消防士や緊急救援隊員や、軍や民間パイロットたちで構成される何千人もの独立した専門家が、ワシントンが提供し損なっている2001年9月11日の詳細説明を行っている。もはや間抜けすら公式説明を信じてはいない。腐敗したネオコン ・ブッシュ政権が、エセ現実を作り出し、愛国心を証明したがっている、信じやすい国民に売り込んだのだ。
 
アメリカ人有権者は、ブッシュ/チェイニー政権が、多くのことについて国民を欺いたのを知っていて、国民は、オバマのチェンジという約束を信じて、状況を改めるべく、彼を大統領にした。ところがオバマは、犯罪者ブッシュ/チェイニー政権を擁護し、ネオコンの狙いを継続している。
 
我々はこうしたものを我慢する必要などない。生きるためにウソをついている、フォックス“ニューズ”やCNNやNPRや他のあらゆる売女マスコミのスイッチを我々は切ることができる。無益な新聞の購読を我々はやめられる。ひたすらウソとごまかしを基にして作り出された警察国家/スパイ国家を押し戻すよう我々は要求することができる。
 
壮大な愛国者法が、9/11の直後、これほど迅速に書かれたなどと一体誰が信じられよう? 全議員、全職員がそのような膨大な文書が登場する機会を待ち構えて店晒しになっていたことを知らずにいたなどということがありうるだろうか。
 
一握りのサウジアラビア人が、いかなる国家や、いかなる諜報機関の支援も無しに行動し、アメリカ国家安全保障国家の全ての機関を出し抜き、世界唯一の超大国に、屈辱的敗北を味あわせたなど、一体誰が信じられるだろう
 
9/11は、世界史上、最悪の国家安全保障の失敗だ。国家安全保障当局者の完全に職務怠慢だった連中の一人たりとも、誇り高いアメリカ合州国に徹底的な屈辱をもたらした失敗の責任を問われていないことを一体誰が信じられよう?
 
9/11のずっと以前、ブッシュ政権の最初の閣僚会議で、イラク侵略が議題だったと、ブッシュの財務長官が公に述べているのに、ブッシュ政権のイラク侵略と破壊が、9/11への報復だなどと信じられる人がいるだろうか?
 
アメリカ人は本当に、犯罪者連中が語り、ジャーナリストを装う娼婦連中が無限に繰り返すウソだけでその基盤が構成されている警察国家/スパイ国家に渋々服従するような、全く役立たずの、従順で自分の意見をもたず大勢に従う連中、腑抜けどもなのだろうか?
 
もしそうであれば、アメリカ人はもはや、どうでもよい国民であり、彼らはワシントンや地方警察によって、どうでも良い人々として扱われ続けるだろう。
 
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