2015年11月12日木曜日

憲法改正大集会に1万人 あと57議員で3分の2以上

 10日、日本武道館で憲法改正を目指す勢力の大集会が開かれ、全国各地から1万1千人あまりが参加しました(ほとんどが動員)。
 国会議員も約40名が参加しました。大部分が自民党議員ですが、他の党の人も数人顔を出しました。
 何んと安倍首相も出席を予定していたのですが、国会審議とぶつかったため会場正面の大スクリーンにビデオメッセージが公開されました。安倍首相にはもはや憲法99条の憲法尊重擁護義務 「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」は、全く眼中にないわけです。
 
 憲法改正の早期実現を求める国会議員の署名は422で、あと57人で3分の2以上となるということです。それほどまでに戦前回帰の憲法を望む勢力がいるということは、やはり脅威です。
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大動員の憲法改正集会 あと57議員で3分の2以上
田中龍作ジャーナル 2015年11月10日
 日章旗が麗々しく上がり、起立した参加者が「君が代」を厳かに斉唱する・・・
 日本武道館で、きょう、憲法改正を目指す勢力の大規模集会が開かれた。その名も「今こそ憲法改正を! 1万人大会」。(主催:美しい日本の憲法をつくる国民の会)
 
 主催者発表で1万1千人となっているが、ほとんどは動員だ。
 団体受付は、人が引きも切らなかった。一般受付(個人)は、人影もまばらだった。駐車場には大型バスとマイクロバスが計54台。
 改憲派の力の入れようが窺える。国会議員は約40人が出席した。ほとんどは自民党議員だ。多くは安倍首相のお友達である。次世代の党が3~4人。民主党は松原仁センセが顔を出した。
 列席することになっていたアベちゃんは、衆院予算委員会の閉会中審査のため欠席となった。かわりにビデオメッセージが届いた。
 
 この種の会合の象徴ともいえる櫻井よしこさんは、自慢のヘアスタイルをビシッと決めて登壇した。
 憲法改正の早期実現を求める国会議員の署名は422名(11月10日現在)。
 打田文博事務総長(「美しい日本の憲法をつくる国民の会」)が「あと57人で3分の2以上となる」と誇らしげに報告した。
 改憲の発議は衆参それぞれで議員の3分の2以上を必要とするが、この数字は脅威である。
 最後に「国会が憲法改正をすみやかに発議することなどを求める」決議を採択した。
たかが動員などと侮ってはいけない。おそるべき結束力なのだ。
 護憲勢力のように自分たちの持ち時間が終わったら「お帰り下さい」などといわない。
 
 護憲勢力は選挙でお互いに足を引っ張りあった結果、自公の圧勝を許し、ここまで追い込まれた。
 改憲勢力から学ぶものは多い。  ~終わり~
 
満席の会場で「改憲の機は熟した」とぶち上げる櫻井よしこ氏。= 10日、日本武道館 写真:筆者=
満席の会場で「改憲の機は熟した」とぶち上げる櫻井よしこ氏。= 10日、日本武道館 写真:筆者=