毎日新聞 2015年11月08日
安保関連法に反対する高校生グループ「ティーンズ・ソウル」が主催するデモ行進が8日、東京都渋谷区であった。小雨が降り続く中、数百人が音楽に合わせて、「憲法守れ」「戦争反対」「安倍晋三から日本を守れ」などと声を上げながら、JR渋谷駅や原宿駅前などを練り歩いた。
仙台市から参加した女子生徒は「ある友達に『俺自衛官になりたいんだよね』と打ち明けられ、素直に応援できない自分がいた。友達に海外で人殺しの手伝いをしてほしくない」と話し、「私たち若者の未来は私たちが声を上げないと、とんでもないことになります」と訴えた。
デモ行進前の集会には共産党の志位和夫委員長、民主党の蓮舫代表代行も参加。それぞれ、「高校生が主権者として声を上げ、素晴らしい役割を発揮しているのは日本の未来にとって大きな希望だ」、「変わらずに怒りを持って声を上げる皆様方の思いを、私たちはもう一度しっかり受け止めなければいけない」と話した。【佐藤賢二郎】