13日の全国の新規感染者は1705人/日 と過去最大になりました(第2波のピークは1595人/日)。
新型コロナの第3波は寒冷期に入った北海道で顕著で、既に1日当たりの新規感染者数は第1波、第2波のピークを5~10倍も上回り、この先どこまで拡大するのか分かりません。本州以南でも今後寒冷期に入り同じような現象が起きれば大変なことになります。
第2波(7月・8月)では20、30代の感染が3分の2を占めていました。最も活動的な年齢層なので必然であったかもしれませんが、若い人たちの中には新型コロナはインフルエンザと変わらないというような意識があって警戒が緩んでいた可能性もあります。
しかし新型コロナはインフルエンザと大いに異なります。コロナは無症状者からも感染するほか、退院後も、和歌山県の例では30代を中心に約半数の人たちに後遺症が残りました。かなり重篤な例もあります。肺機能(呼吸機能)を損傷した場合、呼吸困難からの回復は困難なのではないでしょうか。この点から言ってもやはりコロナは大いに警戒しなければならない病気です。
和歌山県は5日、コロナ感染者の退院後の症状について、アンケート調査の結果を公表しました(回答者163人・回答率76%)。後遺症の調査は初めてのケースと思われます。
後遺症(複数回答可)で最も多かったのが嗅覚障害30人で、倦怠感26人▽味覚障害20人▽呼吸困難感20人などが続きます。年代別では30代が77%と最も高く、40~60代は半数以上、20代以下でも30%以上が訴えました。
毎日新聞が報じました。やや遅くなりましたが紹介します。
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退院後 半数にコロナ後遺症 嗅覚・味覚障害や倦怠感など 和歌山県調査
毎日新聞 2020年11月6日
和歌山県は5日、新型コロナウイルス感染者の退院後の症状について、アンケート調査の結果を公表した。回答者163人のうち、約半数の75人(46%)が嗅覚障害など何らかの症状を訴えたという。県はこれらの症状は後遺症と考えられるとし、「軽症者でも退院後にさまざまな症状が出ているとみられ、新型コロナは侮れない。感染予防を徹底してほしい」と呼び掛けている。【木原真希】
県が後遺症について調査するのは初めて。アンケートは9月14日時点で退院後2週間以上経過した216人を対象にした。9月14日から同月末までに郵送、または聞き取りにより163人から回答を得た(回答率75・5%)。
県によると、症状(複数回答可)で最も多かったのが嗅覚障害30人で、倦怠(けんたい)感26人▽味覚障害20人▽呼吸困難感20人――などと続いた。シャンプー中に髪が抜けるなど脱毛を訴える人も12人いたほか、無症状で退院した1人は、その後に倦怠感や集中力低下などを訴えた。
年代別で後遺症を訴えた人の割合を見ると、30代は77%で最も高かった。40~60代は半数以上、20代以下でも30%以上が訴えた。一方、70代の訴えはなく、80代以上も14%と低かった。
会見した県福祉保健部の野尻孝子技監は、「思った以上に後遺症を訴える人が多く、症状もさまざまだった。退院後も継続して心身のケアをしていきたい」と話した。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。