2022年5月9日月曜日

アメリカの情報戦勝利のため組織されている欧米文明(櫻井ジャーナル)

 ブログ「マスコミに載らない海外記事」に「アメリカ合州国の情報戦勝利のため組織されている欧米文明」という記事が載りました。

 著者のジョンストンは、ある支配的な見解についてそれに反する見解を表明する「公式な場」(プラットホーム)が与えられていることが「言論の自由」の必要条件であるとして、「反ワクチン主義者」やウクライな戦争での「反西側論者」にはそれらが与えられていないと述べています。
 日本のSNS「5チャンネル」などではかなり活発な論戦が行われているようで、それはいいのですが、いわゆるメディアの報道ではそうなっていません。
 Pars Today の短い記事を併せて紹介します。
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アメリカ合州国の情報戦勝利のため組織されている欧米文明
                マスコミに載らない海外記事 2022年5月 8日
                 ケイトリン・ジョンストン 2022年5月2日
 アメリカに中央集権化した帝国によるプロパガンダや検閲やシリコンバレー・アルゴリズム操作の利用は他のあらゆる問題に注意が引きつけられるのを阻止するための現代唯一最も緊急な問題だ。しかも、あらゆる兆しが、それが遙かに悪くなる方向に向かっていることを示している。
 ウクライナに関し、我々が見ている検閲は、我々がこれまでに見た何より全く新しい種類のものだと繰り返して言う必要を私は感じている。今回の場合、命を救うやら、民主主義を守るためにそうするやらの見せかけもなく、「我々は人々がこの戦争について考えることを支配する必要がある」というだけなのだ。
 偽情報と誤報が、上から規制されなければならないことが認められた途端、政府やハイテク企業は、我々のために何が本当かウソか決める認可と見なす。今連中が、戦争に関して公然と我々にプロパガンダ、検閲しているので、我々はこれを知っている。

 政府とハイテク企業が、Covid⇒新型コロナウイルスに関する公式言説を検閲し、是認するため協力しても結構だと皆様が同意した際、何が本当で、ウソかを皆様のために決める権限を連中に与えたとは知らなかったのだが、そういうことが起きていたのが今分かっている。
 だが、それも今振り返ってみると、かなり明白に見えるのではあるまいか? 最初に何がそうかを決定せずには「偽情報」と「誤報」を規制できないが、誰かに、そうした区別をする権限を与えずには、何がそうかを決定できない。絶対の現実について、我々のために客観的な調停者になるのを安心して任せることができる、慈悲深く、公正で全知の機関は存在しない。自身の権益のためにだけ行動する欠陥がある連中しかおらず、それが我々が今の戦争についてプロパガンダ、検閲されている理由だ

 ロシアが言えば、ウソ、偽情報。ウクライナが言えば、伝説。
 Covidに関して何が本当かウソかを我々のために決める権限を与えられた後、文字通り次の瞬間、同じ政府、メディア、ハイテク企業が、我々が公式に参加していない戦争に関して、第二次世界大戦レベルのプロパガンダと検閲を始めたのだ。連中全員「おお素晴らしい、我々は今やとうとうそうできる。」と言ったかのようだ。ロシアが侵入した日、ウクライナに関する衝撃的な情報封鎖を始めてかまわないという意見一致は既に形成され、展開準備ができていたのだ。連中がその権限を持っているのは既定事実と見なされた。
 過去二年間、皆様は「反ワクチン主義者」と呼ばれ、もし皆様が政府と提携する独占的大企業が皆に影響を与えるCovid基準に関する言論を制限すべきとは思わないと言えば、もっと酷いことになったが、結局これら警告をした人々が100パーセント正しかった。
 これら強力な組織に、我々のために、事実を虚構と区別する権限を与えるのは、ウイルスに関する誤報が今までそうだったより遙かに危険なのは、我々が今目にしていることで明らかだ。とうとう帝国は、日ごとロシアへの攻勢を拡大しながら、そう遠くない将来に中国にも同じことをする準備をして「偽情報」管理委員会を設置した。我々の文明社会全体が、アメリカがプロパガンダ戦争に勝利するために組織化されつつあるのだ。

 PayPalは政治的な動機で独立メディアに対して財政検閲を露骨にしているだけのことだ。最初は@MintPressNews、次に@calebmaupin、今やConsortium News。シリコンバレーはアメリカ帝国の検閲道具だ。
 言論の自由は、社会を真実に向かって進ませ、路線が逸れた場合、修正し、権力者連中の責任を問うものなのだから、検閲は良くない。検閲が政府やハイテク・オリガルヒのいずれによるかにかかわらず、これは事実だ。これが何か奇妙な右翼であるように振る舞うのは馬鹿だけだ。

 言論の自由は、影響力を及ばす自由を意味しない!」と人々は言う。
 そして、これへの答えは、常に、そう、その通りだ、ばか者。もし現状権力を支持している人々が、あらゆる最大の発言拡声プラットホームを利用できて、批判する人々がそうでなければ、これは、まさに言論の自由保護の目的を殺してしまう。無制限の発言が、権力を抑制するからこそ、言論の自由の保護が大切にされるのだ。現状の権力構造を批判する人々が、彼らの声が人々に聞いてもらえるプラットホームに出入り禁止にされるなら、この機能は無効にされてしまう。
 誰も彼らの政府に対する批判を聞けない以上、サウジアラビアに言論の自由があるとは言えないのと全く同じ理由で、皆様の社会で、現状の正統言説を批判する人々が、その意見が人々に聞かれる場所で話すのが自由でなければ、言論の自由があるとは言えない

 言論の自由は、既存権力を抑制するために考えられているのだから、守られなければならないのは、まさに現状を批判する意見なのだ。これら意見の一部は不愉快だろうが、代替策は、どんな反対意見が許されるかを決める乱用されるのが確実な権限を持った真実省を認めることだ。
 人々が話をするために集まる全ての場所で発言が自由でなければ、言論は自由ではない。もし現状を支持する多数派の連中だけが、あらゆるプラットホームを自由に使えるなら、それは言論の自由ではなく、権力者連中は、大衆に抑制されずに、好きなことをする、遙かに多くの能力があるのだ。人々が、支配体制のウクライナ言説を批判するために、無駄話やら、トランプ前大統領が立ち上げたTruth Socialに行くのが自由だから、かまわないというのは、人々が地面の穴に、政府批判を言えるから、かまわないと言うのと同じだ。言論の自由は実在していない。

 我々が、この政権に、何が「偽報」か決める権限を持つのを許した時、これに同意をしたのだ。だが同意を無効にするには決して遅すぎない。支配者の手から我々の声をもぎ取る戦いが、長くつらい仕事だというだけのことだ。
     (中 略)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/05/02/western-civilization-is-being-organized-around-winning-us-infowars/ 


ロシアが、ウクライナ軍による犯罪の証拠を国連に提出
                   Pars Today Asia/Tokyo 2022.05.07
ロシアのネベンジャ国連大使が、ウクライナ軍による犯罪行為の証拠を国連に提出しました。
イルナー通信によりますと、ネベンジャ国連大使は現地時間の6日金曜、安保理の非公式会合において理事国に向けて、ウクライナ軍が国際人道法に違反して住宅街に重火器を配備し、民間人を人間の盾にしていたことについて説明しました。
同氏は、「ロシアは、ウクライナ軍と民兵組織がこれらの原則に組織的に違反していることを示す証拠を持っている」と述べました。
続けて、「多くの目撃証言は、ウクライナ軍が民間人を人質に取り、人間の盾として利用しているとしている」としました。
また、映像や図を用いて、ウクライナ軍が住宅街や非軍事インフラに拠点を置いていることを示して見せました。
同氏の説明では、画像からは、複数の建物においてウクライナ軍が1階に戦車、中層階に民間人、上層階や屋上に重火器を持った兵士や狙撃兵を配備していることが分かるということです。
同氏はさらに、民間人がどのように自分たちが戦闘地帯から脱出したかを語るインタビュー映像も見せました。
それらの民間人らが語ったところでは、ウクライナ軍は人道回廊に沿って戦闘地帯から避難しようとしていた人々の車に向けて発砲したということです。
インタビューではさらに地元の人々が、マリウポリ劇場の爆撃や爆破がロシアによる行為であることを強く否定していました。