2015年4月1日水曜日

法律家6団体 安全保障法整備の即時中止を求める共同声明

 法律家6団体が、「与党合意に抗議し、閣議決定の撤回と、安全保障法整備の即時中止を求める共同声明」を発表しました。
 
 政府がいま進めようとしている安全保障法制が、憲法9条に違反したもので、いつでも海外での戦争が始められるという極めて危険なものであることを厳しく指摘しています。
 
 声明は4800字あまりの長文のものなので、事務局で要約版を作りました。
 詳細は記載のURLをクリックして原文をご参照下さい(PDF版です)。
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与党合意に抗議し、閣議決定の撤回と、安全保障法整備の即時中止を求める法律家6 団体の共同声明 (要約版)
 
1 はじめに
 自民、公明両党は、新たな安全保障法整備の具体的な方向性について合意し、共同文書を発表した。昨年7月1日の閣議決定は、許される条文解釈の限界を超え、憲法第9条そのものを否定する内容でその後の立法により、憲法9条の実質的な改憲を行おうとすることは、立憲主義と国民主権の原理にも反し違憲無効である。
 今回発表された与党の共同文書は、米国以外の他国軍隊の武器等防護のための武器使用まで許容する点など、昨年の閣議決定すらも踏み越える内容となっていて、憲法第9条平和主義に違反するとともに憲法第96条立憲主義の原理にも違反するものであり、違憲無効を免れない。
 現在進めている安全保障法制定作業を即時中止することを求める。
 
2 共同文書「安全保障法整備の具体的方向性について」の問題点
 
(1)憲法第9条の下で許容される自衛の措置―集団的自衛権行使関連
 与党合意の問題点の第1は、自衛隊法、武力攻撃事態法等を改正し、わが国に対する武力攻撃が発生していなくても、わが国と密接な関係にある他国に武力攻撃が発生した場合(新事態)に、自衛隊による武力行使を認め、集団的自衛権の行使を可能とする点である。
 集団的自衛権の行使に当たり加えられた新3要件は、法律要件として著しく不明確であり、何らの歯止めにもならない。現に安倍首相は、経済的理由による集団的自衛権の発動の可能性も否定していない。さらに、存立事態にあたるかどうかを判断するのは、国家安全保障局、国家安全保障会議(NSC)、最終的には首相判断であり、国会も国民も事実の検証がなんらできないままに、わが国が他国と戦争状態に入る現実的な危険が加わっている。
 
(2)他国軍隊に対する支援活動―周辺事態法改正関連
    並びに国際社会の平和と安全への一層の貢献―PKO法改正関連等
 与党合意の問題点の第2は、自衛隊の海外派兵(派遣)を恒常的に解禁し、武器使用を含む自衛隊の活動権限と範囲を飛躍的に拡大し、米軍及び米軍以外の他国軍隊との一体的な共同軍事行動を可能にする点にある。
 従来の自衛隊の海外派遣法制は、これまで憲法9条の制約のもと、時限的にも(特措法)、地域的にも、活動権限内容においても限定されてきたが、与党合意は、これらの憲法9条による制約をすべてはずすことを目的としている。
 
ア)周辺事態法改正関連では、①自衛隊派兵(派遣)の要件を、わが国の平和及び安全に重要な影響を与える事態という漠然不明確で運用次第でいくらでも広がる要件に変え、②地域的にはわが国周辺地域に限定せず、無限定に地球上のどこでも派兵できるとし、③支援対象を米軍以外の他国の軍隊にまで広げ、④「後方地域」ではなく、「現に戦闘行為を行っている現場ではない場所」で、⑤武器弾薬の供給、輸送活動、空中空輸等々の軍事行動を支援活動として認める方向性である。
   それでは支援活動中の自衛隊自体が、相手国の攻撃対象にさらされるほか、戦闘現場で展開中の米軍ないし米軍以外の他国軍隊が、相手国から攻撃されれば、その場でなし崩し的に集団的自衛権の行使(戦闘状態に突入)となる危険性が極めて大きい。
 
イ)PKO法を大幅に改変し国連決議がない場合でも、要請があれば米軍及びその他の国の軍隊の一員として紛争終結後の治安掃討作戦(治安維持活動)にも加わることを任務に加え、武器使用を解禁する内容となっていて、平時が一転して有事に転換しかねない危険が増大することなる。
 
(3)武力攻撃に至らない侵害への対処(自衛隊法改正関連)
 与党合意の問題点の第3は、本来、警察権の管轄領域であるグレーゾーン事態に、自衛隊が堂々と武器をもって出動することを認め、武器の使用=武力行使を認める点である。そうなればグレーゾーン事態が一転して国際紛争の火種を大きく燃え上がらせる事態に発展し、有事にもつながりかねず、危険を飛躍的に増大させる
 
(4)与党合意に基づく安保法制が国民の命と平和な暮らしを守るか
 与党合意は、いかなる事態においても切れ目のない対応を可能とする国内法制を整備するとしている。
 ここでいう切れ目のない対応とは、自衛隊を平時有事を問わず、いつでもどこにでも切れ目なく派兵し、米軍および米軍以外の他国軍隊と一体となって、あらゆる「脅威」に対して、戦争・武力による威嚇、武力の行使ができる体制の法整備を指す。
 しかし、平時からの自衛隊の早期投入と武器使用が可能となれば、一発の銃声や砲弾により、直ちに反撃となり戦闘行動が開始されることにもなりかねず、容易に武力行使、戦争へと拡大し、米国および同盟国軍との共同軍事作戦の下、なし崩し的に集団的自衛権の行使につなげることを可能とする仕組みの整備にほかならない。
 
3 軍事力・軍事同盟の強化によって安全は守られない 憲法9条こそが安全保障の要
 日本国憲法は、戦争と武力による威嚇又は武力の行使を永久に放棄し、戦力を持たず、交戦権も認めないとする世界に例のない徹底した平和主義を基本原理とするもので、それが日本の平和と繁栄の礎となってきた。
 戦争は、これまでも「自衛のため」「正義のため」「テロとの闘い」などの口実により開始されてきたいかなる名目であっても戦争はしないとした憲法9条の神髄がここにある。それに対して共通の敵を想定する軍事同盟・集団的自衛権型安全保障は、果てしない軍拡の応酬と疑心暗鬼と相互不信、摩擦と対立を生み、紛争を決して解決することはない。
 積極的に非暴力・非軍事の外交と国際貢献を行う、それこそが、日本国憲法の定める積極的平和主義であり、21世紀の安全保障のあるべき姿であることを、私たちは疑わない。
 
4 結語
 私たち法律家6団体(構成員延べ7000名)は、憲法を無視し、国民の批判も国会をも蔑ろにする反民主主義、反立憲主義的手法により急ピッチで整備されてきた9条の実質改憲の動きに対し、一貫して反対し警鐘を鳴らしてきた。
 改めて、違憲無効の閣議決定を直ちに撤回し、現在進めている安全保障法制定作業を即時中止することを強く求めるものである。                   以上
 
       2015年3月27日
   社会文化法律センター自由法曹団青年法律家協会弁護士学者合同
部会、日本国際法律家協会日本反核法律家協会日本民主法律家協会
(代表者名は省略
     

’15年3月分 コメント 詳報

 
 は2件のメントをいただきました。
 ありがとうございました。コメントをいただけるのは大変に張り合いです。
 今後ともよろしくお願いいたします。
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15月分 コメント 詳報 
(元の記事の掲載日順に掲示します)
 
曽野綾子が新版の道徳教科書に載る(14/10/31)
 
☆コメント
曽野綾子は苦労している者に苦労が足らない。もっと苦労しろという。虐められている者にこれくらいで挫けるほうが悪いという。  ある神話の背景のすべてが語るように、小の虫は大の虫に自己犠牲を捧げよ。 それが美しいのだと強要する。 自分は高見に立って、謝罪すれば作家生命を失うから謝罪しないと特権意識を振りかざす。 自分の生き方を貫くのが誠実と云うが、曽野綾子の誠実は謀略と嘘にまみれたヒトラーの誠実と同じ。・・・和田(15/03/18) 
 
返信
コメントをありがとうございます。 彼女のことを深く知った上での手厳しい批判で、記事の内容を豊かにしていただきました。・・・湯沢 事務局(15/03/18) 
 
 
『報道ステーション』の古賀茂明氏が3月で降板(15/2/17)
 
☆コメント
安倍政権を批判出来ない放送局からは卒業致しますが 古舘さん、古賀さん、恵村さん達には、どこまでもついて行きます。・・・匿名(15/03/07) 
 
返信
コメントをありがとうございます。 書かれているような人たちには、その後も是非発言の場を持って欲しいものです。・・・湯沢 事務局(15/03/07) 
 

TPPは巨大資本が国を従属させる仕組み

 TPPの不法性、非道性は既に論じつくされた感がありますが、政府・与党は一向に交渉のテーブルから離脱しないどころか、成立に向けて取りまとめに邁進しています。国民には何もかも秘密にしておきながら・・・です。
 
 30日の櫻井ジャーナルがTPPについて記事を載せました。
 曰く、
 TPPは巨大資本が国を支配する仕組みにほかならない、 
 ISDS(国家投資家紛争処理)条項は、参加国の政府、議会、裁判所の手足を縛るもの、つまり三権の機能を停止させ巨大資本に都合のよい社会作り替えるもの、
 TPPの透明性はゼロで、巨大企業が送り込んだ約600のアドバイサーの意見を聞きながらアメリカ政府が内容をまとめている
 個人、グループ、あるいは私的な権力機構が政府の実権を握っているのがファシズムTPPはうした支配の仕組みを固定化させるもの
・・・であると。
 
 これまでとはやや視点を変えた説明になっていますので紹介します。
 
 なお途中、ケネディ時代に失敗に終わったキューバ侵攻において、アメリカがどれほど周到にキューバを悪者に仕立て上げための準備をしたかについての説明などもあります。
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TPPは巨大資本が国を従属させる仕組みで、巨大資本がカネ儲けのため、庶民に戦争を強いることに    
櫻井ジャーナル 2015年3月30日
 TPP(環太平洋連携協定)とは巨大資本が国を支配する仕組みにほかならず、既に形骸化している民主主義の息の根を止めることになる。そのカギを握っているのがISDS(国家投資家紛争処理)条項。TPPでは「自由や企業活動」を実現するためだとして参加国の政府、議会、裁判所の手足を縛る。つまり三権の機能を停止、巨大資本にとって都合良く社会を作り替えることができるようになる。そうした懸念を再確認させる資料をWikiLeaksが3月25日に公表した。
 
 日本のマスコミはAIIB(アジアインフラ投資銀行)の透明性を話題にするが、TPPの透明性はゼロ巨大企業が送り込んだ約600名のアドバイサーの意見を聞きながらアメリカ政府が内容をまとめているようだが、その内容は「外部」、つまり巨大企業の経営者以外には秘密。
 
 アドバイサーを送り込んでいる企業には、遺伝子組み換え作物で悪名高いモンサント、庶民の住む社会から富を搾り取って金融/投機/博打の世界へ資金を流し込む金融機関、例えばバンク・オブ・アメリカ、巨大石油企業のシェブロンやエクソンモービルなどが含まれているという。それだけでも内容は推測できるが、その不透明性をマスコミはほどんど批判しない。
 
 アメリカは基本的に巨大資本が支配してきた国。そうした巨大資本の「総本山」とも言える場所がウォール街だ。1929年に株式相場が大暴落した後、1932年の大統領選でその住人たちはハーバート・フーバーを支援していたが、ニューディール派のフランクリン・ルーズベルトが当選した。その直後に巨大金融機関を中心として反ルーズベルト、親ファシズムのクーデターが計画されたことはアメリカ議会の記録にも残っている。
 
 そうした経験を踏まえ、ルーズベルト大統領はファシズムを1938年に次ぎのように定義している。
 
 「民主的国家そのものより強大なところまで私的権力が成長することを人びとが許容するなら、民主主義の自由は危う」く、「個人、グループ、あるいは私的な権力をコントロールしている何かによって政府が所有されていることがファシズムだ。」
 
 TPPはこうした支配の仕組みを固定化させるものであり、この協定を推進している人びとは親ファシズム派と言える。安倍晋三首相もそうした勢力の一員で、戦争に向かって驀進、沖縄県名護市辺野古での新基地建設を強行しようとしている。
 
 安倍政権が従属している相手のネオコン/シオニストなどの好戦派はロシアや中国を軍事的に脅し、屈服させようとしてきた。中露が脅しに屈しなければ、核戦争になる。そうした脅しや実際の戦争のための新基地建設だろう。
 
 1956年6月にアメリカ下院軍事委員会特別分科委員会のメルビン・プライス委員長が沖縄の基地、軍用地問題に関する勧告を発表、沖縄の基地は制約なき核基地であり、アジア各地の地域的紛争に対処する米極東戦略の拠点であり、日本やフィリピンの親米政権が倒れた場合のよりどころだとしている。
 
 翌年の初頭、アメリカ軍はソ連に対する先制核攻撃計画をスタートさせたとテキサス大学のジェームズ・ガルブレイス教授は主張している。先制核攻撃に必要なICBMを準備できるのは1963年の終わりだと好戦派は見通し、そのタイミングで奇襲攻撃を仕掛けるつもりだったようだ。
 1961年に大統領はドワイト・アイゼンハワーからケネディに交代、7月になると軍や情報機関の幹部が新大統領に核攻撃のプランを説明したが、新大統領はこの計画に否定的な反応を示している。つまり、好戦派とケネディ大統領は激しく対立することになる。
 
 1963年11月22日にケネディ大統領はテキサス州ダラスで暗殺されるが、その翌年に核戦争をテーマにした3つの映画が公開されている。スタンリー・キューブリックが監督した「博士の異常な愛情」、ジョン・フランケンハイマー監督の「5月の7日間」、そしてシドニー・ルメット監督の「フェイルセイフ」である。「5月の7日間」では軍の好戦派がクーデターで大統領を排除しようとするのだが、この映画の製作を勧めたのはケネディ大統領自身だった。(Russ Baker著『Family of Secrets』Bloomsbury、2009年)
 暗殺の前年の10月、ソ連がキューバへ中距離ミサイルを持ち込んでアメリカとの間で軍事的な緊張が高まっている。この際、カーティス・ルメイなどの好戦派はすぐに空爆してミサイルを破壊すべきだと主張したが、大統領に拒否されている
 
 この当時、好戦派は偽旗作戦を使ってキューバへ軍事侵攻しようとしていた。この作戦に関する文書の大半は証拠隠滅のために破棄されているが、1962年3月13日付けの機密文書は残った。それによると、まずキューバ軍を装ってアメリカの施設や船舶を攻撃、さらにマイアミなどの都市で「テロ」を実行、ドミニカなどキューバの近隣国でも破壊活動を展開して恐怖を煽り、最終的には旅客機をキューバ近くで自爆させ、キューバ軍に撃墜されたことにして軍事侵攻することになっていた。こうした計画をソ連が知っていた可能性は高いだろう。
 
 その作戦で中心的な役割を果たしたのがライマン・レムニッツァー統合参謀本部議長だが、この人物は1955年から57年にかけて琉球民政長官を務めている。プライス勧告が出されたのもこの時期で、「島ぐるみ闘争」が始まる。そうした中、1956年10月25日に琉球政府の比嘉秀平主席が55歳の若さで急死した。
 
 安倍晋三政権が作り上げようとしている仕組みは、巨大資本の都合で各国の庶民に戦争を強いることにもなる。その仕組みの心臓部がTPPのISDS条項であり、沖縄を中国攻撃の出撃基地にするつもりだろうが、そうしたことを目論むアメリカは急速に弱体化している。カネと暴力でアメリカに従ってきた各国の支配層だが、ネオコンの狂気をみてアメリカを見限り始めたようだ。 
 

古賀茂明氏単独インタビュー(2) 田中ジャーナル

 『報道ステーション』(テレビ朝日系)に毎週金曜日に出演していた元経産官僚・古賀茂明氏が、官邸からの強い働きかけがあって3月一杯で解任された件について、田中龍作氏が27日、最終回出演を終わった古賀氏にインタビューしました。
 その後半の「官邸が如何に番組に対して圧力をかけてきたのか」の巻です。
 
 LITERAの「菅官房長官が古賀茂明を攻撃していたオフレコメモを入手」(30日付)の記事も併せて紹介します。
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古賀茂明氏、単独インタビュー ~官邸編~
田中龍作ジャーナル 2015年3月30日 
 安倍政権によるメディアコントロールは、かつてないほど巧妙で強権的だ。前回のテレビ朝日編に続き、真実を語れば圧殺されてゆく状況を古賀氏が明かす。
 
田中:官邸からはいつ頃、どんな圧力がかかりましたか?
古賀:証拠があるのは、菅官房長官が側近に報道ステーションの話をするとか、そういうのは去年の秋くらいからあった。
選挙の前には篠塚報道局長が、現場に「選挙があるのに古賀なんか出していいのかな?」と言ったりしたそうです。「何でですか?」と現場が聞くと「いや、ダメだとは言ってない」。
そういうのを聞いたから、僕が篠塚局長に尋ねると「そんなことは言ってない」。「だけど、一般論として選挙の前だから気をつけなくちゃいけない」。
(1月23日の報道ステーションで)I am not ABEと言った時は、官房長官の秘書官が、テレ朝の報道局幹部にメールをしたと聞いています。
その後、「反翼賛の声明」というのを出した時、あれについて、官房長官会見の時に質問した記者がいるそうです。表現の自由が抑圧されてるとか。
菅官房長官は、僕の名前は言わないんだけど、「最近TVでとんでもないことを言った人がいる。報道の自由をはき違えている。そういうコメントができるのも、まさに表現の自由があるからですよね」って言ったそうです。
その後、ぶら下がりのオフレコ会見でやりとりをした。オフレコだからメモをしちゃいけないんだけど、複数社いるからメモが僕の所に来るんです。
菅官房長官がそこで何て言ったかというと「俺は本当に頭に来た。俺だったら放送法違反って言ってやったのにな」というようなことを言ったそうです。
官房長官の秘書官も文句言ってるんだけど「放送法違反だ」までは言ってないんです。政府の要人が「放送法違反だ」と言ったら免許取り消しの脅しになる。
秘書官はバカじゃないから言わないわけです。官房長官の秘書官はテレ朝の中にいるお友達に「ひどい話だね」と。だけど菅さんはそういうメモが回ることを計算して(わざと)言ったわけです。
ということは「俺は許していないからな」という脅しなんです。テレ朝への脅しにもなるし、僕への脅しでもあって。そこで黙っちゃうんですよ、普通の人は
選挙の時に放送局に自民党から手紙(圧力文書)が来たじゃないですか。みんなテレビ局はひた隠しに隠していた。普通にニュースとしてやればいいじゃないですか。
それを上杉隆さんとかが公開(暴露)して、それでもテレビ局はやらない。官邸から見ればヨシヨシと。こいつら(テレビ局は)俺のいう事を聞くんだと。
 
大人しい発言をしていたんじゃ、向こうの言いなり。その逆を行かなければいけないなと、だから菅さん(官房長官)のことも言ったし、I am not Abeともう一回言った。
1月23日は口で言っただけだが、今度は絶対止めないからねという意味であれ(紙)を出したんです。だからあそこまでやったんです。
みんな勘違いしてるけど、僕が安倍さんをキライで、首になるから腹いせにやったんだということではなくて。
最後に言いたかったのが、ガンジー。ひとつは常に自分に言い聞かせてることなんだけど、自分に圧力がかかったから、ちょっと大人しくしようと、仕事がなくなるからと。そうやってみんな変わっていってしまうんです
その時に圧力を受けて、押さえているとそのうちに恥ずかしいと思わなくなっちゃう。
施政方針演説で「列強をめざす」といわんばかりのことを言ったり、最近では「わが軍」発言。これらは昔なら国会は止まるし、マスコミは大騒ぎになる。ところが今ではニュースにならない。
最初は圧力で負けているんだと思っていた。じゃ、社内でそんなことやるな、と自粛の通達が出ているのかと思うとそんなこともないんですよ。
要するに、問題だと感じなくなっちゃった。それがこれ(ガンジーの言葉)なんですよ。これ。なんであそこまでやるんだろうと言われるんだけど、それをやってなかったら自分が変わっちゃうんですよ。できなくなっちゃう。
 
(先の戦争の時は)特高がいて、治安維持法があって、がんじがらめになっていた。仕組みができてた。ところが今そんなものないんですよ。なんとなくの雰囲気でね、安倍さんに逆らうと仕事がなくなるとか、損するという雰囲気ができている
で、やっているうちに皆がマヒしちゃう、ということが起きている。まずはこの言葉のとおり「自分が変わらないため」にも言い続けなきゃいけない。
そういう人が一人でも増えていけば変わるかもしれないけど、どんどん減っているなかで、もう少し大人しくしていれば影響力があるチャンスをもらえる。
 
でも影響力があっても、言えなくなっちゃうんですよ。自分が変わっちゃう。だからクビって決まってましたけどね、私はそうやって言い続けたということです。 
 
 ~終わり~
カッコ(  )の中は田中が挿入した言葉です。
『田中龍作ジャーナル』は読者が支えるメディアです。取材制作にはコストがかかっています。
 
 
事実無根じゃない! 
菅官房長官が古賀茂明を攻撃していた「オフレコメモ」を入手
LITERA 2015年3月31日
 『報道ステーション』(テレビ朝日系)で爆弾発言を行った古賀茂明氏へのバッシングが止まらない。ネットでは、古賀氏に対して「捏造だ」「被害妄想だ」「陰謀論を平気で事実のようにしゃべっている」という声があふれ、そして、30日には、菅義偉官房長官が記者会見で、古賀発言を完全否定した。「テレビ朝日の『報道ステーション』のコメンテーター」が、生放送中に菅官房長官の名を挙げて「バッシングを受けた」と語ったことを、「まったくの事実無根」「事実に反するコメントだ。公共の電波を使った行為であり、極めて不適切だ」と批判したのである。
 よくもまあ、こんな白々しい嘘がつけるものである。そもそも、菅官房長官は、この会見で「放送法という法律があるので、まずテレビ局がどう対応されるかを見守りたい」と発言。テレビ朝日に対して、あからさまな圧力をかけていたではないか。
 
 これだけでも、菅官房長官が日常的にメディアに圧力をかけていることの傍証となるものだが、本サイトはもっと決定的な証拠を入手した。
 古賀茂明氏が『報道ステーション』で「I am not ABE」発言をした少し後の2月某日、菅は会見の後のオフレコ懇談ではっきりと、古賀バッシングを口にしているのだ。その「オフレコメモ」を入手したので、ここに紹介しよう。
 メモはまず、官房長官会見でのこんなやりとりが書かれている。
 
(会見)
 イスラム国の事件を受けて、今月初めごろにフリージャーナリストや作家がマスコミの間で政権批判を自粛するような雰囲気が広がっていると指摘するような声明が出た。
マスコミも政権批判をすれば取材がしにくくなるという懸念があって、これをもって政府から暗黙の圧力という指摘もあるが
 まず、政府としては、もとより憲法が保障する報道、表現の自由は最大限尊重されると考えている。そして我が国においてもあらゆる政策についても、国会や言論界で自由闊達な意見の表明が行われているではないでしょうか。
つい先日、この運動をやっているかたが、テレビに出て発言をしていましたけれども、ISILへの対応について、政府を批判してましたけれども、あたかも政府が人命に本当に危険迫るようなことをしたと、あたかも見てきたような、全く事実と異なることを、テレビ局で堂々と延々と発言していました。そういうことを見ても日本はまさに自由がしっかりと保障されているのではないでしょうか。はき違えというのもあるかだろうと思います。
 公式会見でも十分、マスコミ報道を皮肉るものだが、その後に、オフレコ制限がついた部分のメモがこう続いている
(オフレコ)
 会見で出た、ISILの件でまったく事実と違うことを延々としゃべっていたコメンテーターというのはTBSなんでしょうか。
 いやいや、いや、違う。
 テレビ朝日ですか?
 どことは言わないけど
 古賀茂明さんですか?
 いや、誰とは言わないけどね。(※肯定の反応)ひどかったよね、本人はあたかもその地に行ったかのようなことを言って、事実と全然違うことを延々としゃべってる。放送法から見て大丈夫なのかと思った。放送法がある以上、事実に反する放送をしちゃいけない。本当に頭にきた。俺なら放送法に違反してるって言ってやるところだけど。
 
 どうだろう。これは古賀氏が『報ステ』発言の動機として説明したことと完全に合致する。古賀氏は『IWJチャンネル』でこう語っていた。
 「官房長官は名前は出さないけど明らかに私を攻撃してくる。『俺だったら放送法違反だと言ってやったのに』と言ってるという話も聞いている。官房長官という政府の要人が、放送免許取り消しもあるよという脅しですよ」
 
 ようするに、嘘をついていたのは古賀氏でなく、菅官房長のほうなのだ。明らかに、「放送法違反」という言葉で古賀氏と『報道ステーション』を攻撃しなから、平気で「事実無根」などと強弁する。捏造と謀略による報道弾圧を繰り返してきた安倍政権の官房長官ならではの手法といえるだろう。
 
 しかし、信じられないのが、マスコミの対応だ。彼らはこのオフレコ懇談の席に同席し、誰よりも菅官房長官が嘘をついていることを知りながら、なんの追及もせずに、「事実無根」発言を垂れ流していたのである。
 もっとひどいのが、当事者である『報道ステーション』だ。菅官房長官の会見やその後のオフレコ懇談には、当然、テレビ朝日の担当記者も出席しており、同様のメモが報道局全体で共有されていた。
 ところが、昨晩の『報道ステーション』では、そういう報道は一切なかった。菅の圧力を否定する会見をコメントなしで流し、古舘伊知郎が「古賀さんがニュースと関係のない部分でコメントをしたことに関しては、残念だと思っております。テレビ朝日と致しましてはそういった事態を防げなかった、この一点におきましても、テレビをご覧の皆様方に重ねておわびをしなければいけないと考えております」と謝罪したのだ。
 しかも、30日の会見VTRからは、わざわざ菅がテレビ朝日に圧力をかけた傍証となる「放送法という法律があるので、まずテレビ局がどう対応されるかを見守りたい」をカットしていた
 
 チーフプロデューサーの更迭で4月から番組そのものが大きく変わるといわれている『報道ステーション』。改編を前にすでに報道を捨てたということなのだろうか。
 (山水 勲)
 

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2015年3月31日火曜日

安倍政権の安保法制案はどれも国民に支持されていない

 28、29両日に実施された共同通信の世論調査では、安倍政権が地方選以降に国会に提出して推し進めようとしている安全保障法制について、国民はことごとく反対であることが明らかにされました。
 
 元大原社会問題研究所長の五十嵐仁氏は、この調査結果によって安倍政権がいかに民意に反しているか、国民の願いに反する形で「逆走」しようとしているかが明瞭に示されているとしています。
 安倍首相は、自らが進めている反動政策が国民から支持されているという錯覚から早く抜け出すべきです。
 
 30日の「五十嵐仁の転成仁語」を紹介します。
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世論調査が示している安倍首相の「逆走」ぶり [世論]
五十嵐仁の転成仁語 2015年3月30日
 「この道」しかないと言い張って、安倍首相は暴走を続けています。しかし、今日の新聞に掲載された共同通信の世論調査結果は、この暴走が民意に反する「逆走」だということをはっきりと示しています。
 
 3月28、29両日に実施された全国電話世論調査では、問1から問13までの13の質問がなされています。その中で、内閣支持率やその理由、政党支持率以外の政策についての質問への回答は、以下のようになっています
 
1、安倍内閣を支持する55.4 支持しない32.7
2、支持する最も大きな理由は、ほかに適当な人がいない28.6 経済政策に期待できる20.9
3、支持しない最も大きな理由は、経済政策に期待が持てない20.8 首相が信頼できない17.6
4、どの政党を支持しますか 自民党42.1 民主党6.5 共産党4.8 公明党4.2 維新の党4.0 生活の党1.1
 
 以上の結果で注目されるのは、安倍内閣の支持率は依然として高く過半数を維持している、その最大の理由はほかに適当な人がいないことにある、支持しない理由では経済政策に期待が持てないが最も多い、政党支持率では共産党が5%前後で前回同様、第3党になっているなどの点です。
 とりわけ、支持しない理由の2番目に首相が信頼できないとの回答があり、首相の人柄が好きになれない(10.7)を加えれば28.3と最多になっていることが注目されます。いかに安倍首相本人への不支持が大きいかが、この点に示されていると言えるでしょう。
 
 このように国民に嫌われている安倍首相ですが、その掲げている政策や方針についても、国民は全く支持していません。この調査に対する具体的な回答は、以下の通りです。
 
5、集団的自衛権の法整備について賛成40.6 反対45.0
6、通常国会で成立を図る方針について賛成38.4 反対49.8
7、「日本周辺」を外すことについて賛成29.7 反対61.9
8、自衛隊の活動範囲が「非戦闘地域」から広がることに賛成21.8 反対69.6
9、海外派遣で必ず事前の国会承認が必要だ77.9 必要ではない16.6
10、戦後70年談話で「植民地支配と侵略」への「反省とおわび」を盛り込むべきだ54.6 盛り込むべきではない30.5
11、米軍普天間飛行場の移設先での海底作業を進める38.9 作業を停止する47.8
12、18歳への選挙権年齢引き下げに賛成54.2 反対41.0
13、「1票の格差」について昨年の衆院選は合憲だと思う34.6 合憲だと思わない44.3
 
 以上の結果に示されているように、安倍政権が実施しようとしている政策で、賛成が多いのは18歳への選挙権年齢の引き下げだけです。これについてはほとんどの野党も賛成していますから、こうなるのは当然です。
 集団的自衛権行使のための安全保障関連法案について、今国会で成立を図る安倍晋三首相の方針に約半数が反対だと答え、安保法制の法整備自体についても反対の方が賛成より多くなっています。他国軍を後方支援するための自衛隊の海外派遣には8割近い人が必ず事前の国会承認が必要だとし、「日本周辺」の前提を外すことに6割以上が反対、自衛隊の活動範囲が「非戦闘地域」から広がることにも7割近くが反対しています。
 夏に発表する戦後70年の首相談話をめぐっては、半数以上が「植民地支配と侵略」への「反省とおわび」を盛り込むべきだとしています。米軍普天間飛行場の移設先での海底作業についても半数近くが停止することを求めています。
 
 見事に、安倍首相が進もうとしている「この道」とは反対の世論が示されていると言うべきでしょう。安倍政権がいかに民意に反しているか、国民の願いに反する形で「逆走」しようとしているかが、この調査結果によって明瞭に示されています。
 このような世論とは正反対の道に進むことが許されるのでしょうか。このような民意に沿った政治運営を行ってはじめて、民主主義社会における政治だと言えるのではないでしょうか。
 
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