イスラエルの著名な歴史学者でパレスチナ問題の専門家、イラン・パペ(現 英エクスター大学教授)がアメリカを訪れた際デトロイト空港で拘束され、携帯電話のすべてをコピーされた後に解放されました。これが言論と思想信条の自由を謳う米国の実態です。
長周新聞が報じました。
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「孤立への絶望反映した言論弾圧」 シオニズム批判のイラン・パペ教授が米空港で拘束・尋問を受けて告発
長周新聞 2024年5月31日
イスラエルの著名な歴史学者でパレスチナ問題の専門家、イラン・パペ(英エクスター大学教授)が13日、アメリカを訪れたさいデトロイト空港で拘束され、2時間に及ぶ尋問を受けた。同教授がフェイスブックで明らかにした。
パペ教授は以前、イスラエルのハイファ大学で政治学の上級講師をしていたが、パレスチナでの入植者植民地主義を批判する学説を鮮明にしたことで、国内の大学から追放されイギリスを拠点に活動している。
パペ教授を尋問した米捜査官は、「ハマスを支持しているのか」「イスラエルによるガザ攻撃を“大量虐殺”とみなすのか」「対立の解決策をどう考えているのか」と問い質したという。また、「アメリカにいるアラブ人やイスラム教徒の友人はだれなのか。どの程度の知り合いで、どんな関係にあるのか」なども問われたことを明らかにしている。
パペ教授は「2人のチームによる尋問での暴言や失礼な振る舞いはなかったが、質問はまったく常識外れだった」と告発している。また、「彼らは誰か(イスラエル人?)と長時間電話で話し、私の携帯電話のすべてをコピーした後、私の入場を許可した」ことも明らかにしている。
同教授は、イスラエルのガザでの虐殺に反対する他の多くの著名な学者に、欧米の国家当局が圧力を加えていること、とくに先月、グラスゴー大学のガッサン・アブ・シッター学長が招待状を受けてパレスチナに関する会議に出席しようとドイツを訪れたさい、パレスチナ人であることを理由に空港で拘束され入国を拒否されたことに言及し、次のように批評した。
「親イスラエルロビーやイスラエル自体からの圧力を受けて米国や欧州諸国がとっているこのような行動は、イスラエルがまもなく世界の“のけ者国”になることへのパニックと絶望を反映している」
今回の事件は、フランスの出版社が、イラン・パペ著『パレスチナの民族浄化』(仏訳版)が昨年10月7日以後、売り上げが急増しているのに「契約期限切れ」を理由に絶版にしたことと合わせて物議をかもしている。
残虐行為批判し弾圧と闘う イスラエル国内でも
パペ教授はパレスチナ専門の論考サイト『パレスチナ・クロニクル』で、「今日、シオニズムとイスラエルを入植者植民地プロジェクトとして枠組み化することは、中東に関するすべての主要な学者の間で合意された問題であり、それを拒否しているのは主流のイスラエル学界だけである」とのべている。また、昨年11月、イスラエルの高校の歴史教師がSNSでハマス攻撃の背景に言及したことを理由に逮捕された事件に着目し、次のように続けている。
「リベラルなイスラエル左翼の失われた魂とは異なり、この勇敢な教師はイスラエルが長年にわたって犯してきた残虐行為、パレスチナ人の自衛の権利、そしてイスラエルが国際法を尊重する必要性を生徒たちに思い起こさせた。このような見解はイスラエルでは犯罪である。そして、現在イギリスの内務省は自国でもこうした見解を犯罪にしたいと考えている」
「自由と解放のための闘争は長期にわたるものであり、それを支援するような同盟者が必要なため、今はまさに道徳的な勇気を持つ人々が求められている。……世界中で大きく成長する連帯運動からしか希望を引き出すことはできない」
政治体制の変化が現状打開 すべての人に権利を
イラン・パペ教授は『現代思想』2月号(「特集・パレスチナから問う」)に、「なぜイスラエルは対ガザ戦争において文脈と歴史を抹消したがるのか」と題する文章を寄せている。昨年10月7日のハマスの攻撃によって、イスラエルの自衛のためのガザ攻撃が始まったという西側諸国やリベラルな論調を批判した論考である。
著者はさまざまな角度から歴史を説き明かし、とくに1948年以来のイスラエルによるパレスチナの民族浄化について、「世界から注目されたが、非難されることはなかった」ことにふれている。さらに、1967年の第三次中東戦争による30万人のパレスチナ人民の追放とそれ以後のヨルダン川西岸、エルサレム、ガザ地区からの60万人以上の追放を伴う占領とかかわって、イスラエル軍が「これら占領地のパレスチナ人たちに執拗な集団懲罰をあたえ、投獄してきた」こと、「人口のほぼ半数が子どもであるガザを16年間も封鎖してきた」こと、「イスラエルがガザ地区から一方的に撤退したあと、ハマスが民主的な選挙で勝利したため、封鎖が敷かれた」という経緯をたどっている。
そして、「オスロ合意(1993年)の余波でガザ地区が有刺鉄線で包囲され、占領下のヨルダン川西岸地区と東エルサレムから切り離された」事実を踏まえて、次のようにのべている。
「ガザ地区の孤立、ガザ地区を囲むフェンス、ヨルダン川西岸地区のいっそうのユダヤ化は、イスラエル人の目にはオスロ合意が真の平和への道ではなく、別の手段による占領の継続を意味していることを明確に示していた」
「イスラエルは“ガザ・ゲットー”への出入り口を管理し、入ってくる食料の種類まで監視した――その時々で一定のカロリー量まで食糧を制限したのだ。ハマースは、イスラエルの民間地域にロケット弾を撃ち込むことで、この封鎖で衰弱させられることに対抗した」
著者はそのうえで、現状を打開する保証を「ヨルダン川から地中海までのあいだのすべての人に平等な権利をもたらし、パレスチナ難民の帰還を可能にするイスラエルの政治体制の変化」に求めている。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。
2024年6月10日月曜日
10- シオニズム批判のイラン・パペ教授が米空港で拘束・尋問を受けて告発
2024年6月8日土曜日
通信 平和の輪 第221号のPDF版を掲示します
今月号のタイトルは、
「わたしの戦争体験ー平和への思いを込めて」冊子化記念
戦争と平和を話し合う会(ご案内)
です。
中見出しは、
・悲惨さ風化させない 5月16日付 新潟日報 記事の紹介
・湯沢町公民館 図書室 新刊のご案内
「わたしの戦争体験ー平和への思いを込めて」(湯の町湯沢平和の輪)
です。
2~3面には、5月特別例会 報告が掲載されています。
「通信平和の輪」PDF版は、下のURLをクリックすると開きます。
最初に1面が表示され、下にスクロールすると2面・3面が表示されます。
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画面を大きくしたい場合にはPDF画面下端の( + )マークを(小さくしたい場合は( ー )マークを)必要回数クリックして下さい。
(通信 平和の輪 第221号 (1面~3面))
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(通信 平和の輪 第219号 (1面~3面))
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(通信 平和の輪 第218号 (1面~2面))
https://drive.google.com/file/d/1ppS0gOXoskbmRyIf660tQCwS9Qx8dVrt/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第217号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1uxIN7fJmErj_6iRn9PzPNxQu2N38OaBJ/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第216号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1KKDiQTgjYWqscv6wVCu8UukQVM76k1AH/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第215号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1d8gVRthhKran4y2iEtIMmK8b-NLJvqIu/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第214号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1BaP-kjNkU15q5762STbAMycnOROwNZiN/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第213号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1K8PBMBkigUwwNK2hPlArSzW7lWiyaPe-/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第212号 (1面~5面))
https://drive.google.com/file/d/1koVMym0_IiDJcAm-CDTehVNCya6eX6AC/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第211号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/189uBmjvecTnSeKDE7C9uxlRupi6AjZUA/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第210号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1llHKNmSVUnRLnpv2xDtTM30CTjt_z9Vq/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第209号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/19iBNxjGUk3sP17kiOdwIDMkFg1LlnnsV/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第208号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1ClLB7qOdOKW9MxEjKlrVgLlJboqZ1bPa/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第207号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1u--312_3O-siqJR2882o1k_lYGxx4gmX/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第206号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1mCx8KDZXV4ia2jmHf07C5QoLiEiYIC03/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第205号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1aq_s9vP7JThPD0Yfgmy3oeRiMknAEfLJ/view?usp=sharing
(通信 平和の輪 第204号 (1面~3面))
https://drive.google.com/file/d/1tw-4PgMjE6IwCrlhipyWVIyApc3NELwD/view?usp=sharing
米下院 ICC制裁可決 人権団体は反対求める ほか
しんぶん赤旗の5つの記事を紹介します。
・米下院 ICC制裁可決 人権団体は反対求める
国際刑事裁判所(ICC)に加盟していない米国の下院が4日、ICCがイスラエルのネタニヤフなどの逮捕状を請求したことへの報復として、関与したICCの職員に米国への入国を認めずビザを取り消すなどの制裁を科す法案を、賛成247、反対155で可決しました。呆れ返る話です。
バイデン政権は逮捕状請求に反発してきましたが、さすがにこの制裁法案には「強く反対」との立場を示しました。
・「ハマス壊滅へ戦闘継続」 イスラエル首相が強硬発言
ネタニヤフは3日、国会の外交・国防委員会で、ハマスとの戦争をやめるつもりはないとあくまでハマス壊滅を目指す考えを述べ、人質の帰還とハマス壊滅の「両方」を達成すると改めて明言しました。これではハマスとの停戦合意は無理です。ネタニヤフは身の破滅を招く完全な停戦は何としても回避したいようです。
・ガザ停戦に向け 「ハマスが障害」 米大統領
バイデンは3日、自分が31日に公表した停戦案を巡り、仲介国力タールのタミム首長との電話会談でハマスが停戦に向けた「唯一の障害になっている」と述べ、交渉妥結を妨げているのはハマス側だとの認識を示しました。世界の常識に反する見解で、これでは停戦は実現しません。
・停戦案受け入れ ハマスに求める G7首脳声明
主要7カ国(G7)首脳は3日付の声明で、バイデンが明らかにしたガザでの新停戦案を「完全に支持する」、実行に移されれば「危機の恒久的な終結」につながると評価しました。これでは停戦は実現しません。
・ヨルダン川西岸 500人超殺害 国連人権高等弁務官 暴力停止訴え
ガザは地中海に面していますが、その東方の飛び地:ヨルダン川西岸にもう一つのパレスチナ人の居住地があります。「ガザでの大悲劇」の陰に隠されていますが、そこでもイスラエル兵士や入植者による殺戮が従来通り行われていて、10月7日以降500人超が殺害されました。
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米下院 ICC制裁可決 人権団体は反対求める
しんぶん赤旗 2024年6月6日
米連邦議会下院は4日、国際刑事裁判所(ICC)がイスラエルのネタニヤフ首相などの逮捕状を請求したことへの報復として、ICCに制裁を科す法案を可決しました。
法案は、賛成247、反対155で可決し、民主党議員42人が賛成にまわりました。共和党のチップ・口イ下院議員が提出したもので、下院で多数派を握る同党は、ICCが逮捕状を請求して以降、民主党も巻き込んだ超党派の法案可決を目指していました。
法案は、米国とその同盟国で保護されている人を捜査したり逮捕したりする試みに関与したICC職員に制裁を科すとしています。また、そのような職員の米国への入国を認めないとし、ビザの取り消しなどを盛り込みました。
民主党のデリア・ラミレス下院議員は採決に先立ち、本会議で、「私たちにはICCが必要だ」と強調。パレスチナ自治区ガザで戦争犯罪が行われているとし、「ネタニヤフ首相の国際法違反は世界の平和を脅かしてきた」と訴えました。
人権擁護団体の全米市民自由連合(ACLU)は同日、下院議員に書簡を送付。「法案は言論の自由の保護と法の支配を害する」と主張し、反対票を投じるよう求めていました。
米国はICCに加盟しておらず、バイデン政権は逮捕状請求に反発してきました。一方、今回の共和党主導の制裁法案には「強く反対」との立場を示していました。与党民主党が優位な上院には提出されない見込みです。
「ハマス壊滅へ戦闘継続」 イスラエル首相が強硬発言
しんぶん赤旗 2024年6月5日
【カイロ=時事】イスラエルのネタニヤフ首相は3日、パレスチナ自治区ガザで続くハマスとの戦闘を巡り「戦争をやめるつもりはない」と述べ、あくまでハマス壊滅を目指す考えを表明しました。イスラエルのメディアが報じました。同国が停戦に向けた新提案をハマスに示したとされる中、政府内では、強硬な発言は合意の障害になると懸念する声も上がっています。
バイデン米大統領が「イスラエル案」として説明した新提案は3段階で構成され、第1段階で6週間戦闘を停止し、交渉を経て「恒久的な敵対行為の停止」を実現する第2段階へ移行、第3段階でガザ復興に着手します。ハマスは各段階で人質を解放します。
イスラエル首相府によると、ネタニヤフ氏は国会の外交・国防委員会で、人質の帰還とハマス壊滅の「両方」を達成すると改めて明言しました。同氏は、第1段階は受け入れ可能ですが、停戦については米国と認識の違いがあると指摘したと報じられています。
生き残りを図るハマスは「恒久的停戦」にこだわってきました。イスラエル高官は米ネットメディア「アクシオス」に、ネタニヤフ氏の発言によりハマスが態度を硬化させ「合意をより困難にする」と懸念を示しました。
ガザ停戦に向け 「ハマスが障害」 米大統領
しんぶん赤旗 2024年6月5日
【カイロ=時事】バイデン米大統領は3日、ガザでの危機打開に向け自身が5月31日に公表した停戦案を巡り、仲介国力タールのタミム首長と電話会談を行いました。バイデン氏は首長に対し、ハマスが同案を受け入れるよう「あらゆる適切な手段を取る」ことを要請。その上で、ハマスが停戦に向けた「唯一の障害になっている」と述べ、交渉妥結を妨げているのはハマス側だとの認識を示しました。
ホワイトハウスが発表しました。ハマスは当初、新停職業に前向きな姿勢を示していましたが、バイデン氏の発言に反発する可能性もあります。
AFP逓信によると、仲介国力タールとエジプトのほか、サウジアラビアなど中東諸国の外相は3日、共同声明を発表。ガザでの「恒久的停戦」につながり得る米大統領が示した案に 「真剣に向き合うことが重要だ」と強調し、イスラエルとハマスの双方に歩み寄りを求めました。
停戦案受け入れ ハマスに求める G7首脳声明
しんぶん赤旗 2024年6月5日
【パリ=時事」主要7カ国(G7)首脳は3日付の声明で、バイデン米大統領が明らかにしたガザでの新停戦案を「完全に支持する」と表明しました。実行に移されれば「危機の恒久的な終結」につながると評価し、ハマスに受け入れを求めました。
声明は「イスラエルの安全保障上の利益とガザ市民の安全が約束される」と主張。ハマスに対し影響力を持つ各国にも、停戦実現に向けハマスに働き掛けるよう促しました。
ヨルダン川西岸 500人超殺害 国連人権高等弁務官 暴力停止訴え
しんぶん赤旗 2024年6月6日
国連のターク人権高等弁務官は4日、イスラエルが占領を続けているヨルダン川西岸で、昨年10月7日以降、500人超のパレスチナ人がイスラエル兵士や入植者に殺害されたとし、暴力の停止を改めて訴えました。イスラエル軍は「殺傷力の高い武器を不必要に、不釣り合いに使用している」と述べました。
ターク氏は、昨年10月以来のガザ地区での悲劇の裏で「西岸の人々は毎日かつてない流血にさらされている」と指摘。国運人権高等弁務官事務所の調査では、パレスチナ人は505人殺害されています。イスラエル軍は、パレスチナ側からの攻撃がないにもかかわらず、少なくとも29回も軍事作輸を実施。難民キャンプや人口密築地に地対地ミサイルを撃ち込み、35人の子どもを含む164人が死亡しました。
最近の事例では、工リコの難民キャンプ近くにある入植地の外で、2人のパレスチナ人少年が軍駐屯地に向けて投石して逃げたところ、70mの至近距離から銃撃され殺害されました。
イスラエル兵は、投石などで抗議するパレスチナ人に対し、事態を鎮静化させるために段階的に武器を使用するのではなく、最初から殺傷力の強いものを使用。上半身に銃撃を受けて死亡するケースが多いとしています。
ターク氏は、約80件の詳細調査からは「イスラエル軍は、殺傷力の高い武器を不必要に、不釣り合いに使用し、武器使用において一貫して国際人権法に違反している」とし、「明らかな計画標的殺害が増加している」と述べました。
ターク氏は、「殺害、破壊、人権侵害のまん延は容認できない」と述べ、イスラエル兵士の犯罪を不問にしてきたことが不法殺害を可能にしていると指摘。「あらゆる疑惑に対して、
イスラエルは全面・独立の調査を行い、間違いを犯した人の責任を問うべきだ」と要求しました。
10月7日のハマスを私が非難しない理由
ネタニヤフとバイデンがいまだに、「10月7日のハマスの越境攻撃が諸悪の根源であり、それは永久に許されないことだ」という意味のことを述べているのは本当に奇妙なことです。それはパレスチナ人の苦難の歴史についての認識が皆無であるのか、又はそれに問題意識を持たない非人間的な冷酷さの顕れとしか解釈できません。
しかし、世界中の人たちが絶対に認めない「ガザでの虐殺」を現に行い続けているネタニヤフとそれを擁護して武器弾薬を供与し続けるバイデンに取っては、そんな論理にしがみつく以外には方法がないのでしょう。
当日のイスラエル人の死者の多くはイスラエル軍が承知で砲撃した結果だったことはイスラエル紙が認めているところです。
10月7日の越境攻撃については、長年にわたって頭を踏みつけられてきた人間が、「遂にその足に噛みついた」ようなものという擁護論が当初からありました。
ケイトリン・ジョンストンが改めて筆を執りました。ここではリフレイン(詩歌などで用いられる繰り返し)の筆法がとられていますが、余りにも明白なことなので そうするしかなかったのでしょう。
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10月7日のハマスを私が非難しない理由
マスコミに載らない海外記事 2024年6月 7日
1999年、ニューメキシコ州のトレーラーハウス内で、シンディ・ヘンディという女
性がシンシア・ヴィジルという女性にアイスピックで首を刺された。ジルはその後、
現場から近くの住宅に逃げ、その家の所有者がすぐ警察に通報した。…
ケイトリン・ジョンストン 2024年6月3日
1999年、ニューメキシコ州のトレーラーハウス内で、シンディ・ヘンディという女性がシンシア・ヴィジルという女性にアイスピックで首を刺された。ビジルはその後、現場から近くの住宅に逃走し、その住宅の所有者がすぐ警察に通報した。
彼女はいかなる犯罪でも起訴されなかった。
シンシア・ヴィジルがアイスピックでシンディ・ヘンディの首を刺したにもかかわらず、何の罪にも問われなかったのは、ヘンディが連続殺人犯デビッド・パーカー・レイ(別名トイボックス・キラー)の共犯者だったからだ。レイとヘンディが監禁し拷問していたトレーラーからヴィジルは逃げ出し、その後二人は逮捕された。レイは三年後に獄死したが殺人事件の全容はいまだに不明だ。ヘンディは19年間服役し、2019年に釈放された。
シンシア・ヴィジルはいかなる罪にも問われなかった。誘拐され、恐ろしい扱いを受けたことに対する暴力は全く理解できる正当な反応だと誰でも理解できたためだ。彼女は違う行動を取るべきだったと言う人は誰もいなかったし、女性を誘拐し、殺人地下牢で拷問していた連続殺人犯がいる事実ではなく、彼女の必死の暴力行為だけを主要ニュースにしようと考えた人は誰もいなかった。
そして、もしメディアがそうしていたら、どれほど馬鹿げたことになっていたかご想像願いたい。トイ・ボックス・キラー事件が報じられた際、主要見出し全てが「ある女性が別の女性をアイスピックで刺した事件」だったらどうだろう。残酷な連続殺人犯に人が監禁され、残忍な虐待を受けた事実ではなく、アイスピックによる刺傷事件ばかり何ヶ月もメディアが話題にしたとしたらどうだろう。
ニュースで、この事件に関しインタビューを受けるたびに、残忍で邪悪でサディスティックなアイスピックでシンディ・ヘンディを刺したことでシンシア・ヴィジルを非難するかと人々が問われたら、どれほど不条理かご想像願いたい。
この事件を、ヘンディはただ立っていただけで、いらぬおせっかいなどしていなかったのに、ヴィジルによる野蛮で、いわれのない攻撃の犠牲になったかのように報道機関が報じ続けたら、どれほど不条理なことになるか想像願いたい。
アイスピックによる刺傷事件に全員が焦点を絞り、この刺傷事件は精神異常の連続殺人犯と共犯女性にシンシア・ヴィジルが監禁されていたため起きたのだと指摘するたびに、ヴィジル擁護者、首刺し支持者だと、ヒステリックに非難され、あの恐ろしい日にヴィジルがヘンディに加えた暴力を弁護したり正当化したりできるものは何もない、絶対何もないと言われたら、どれほど馬鹿げたことになるかご想像願いたい。
ヴィジルを救出し、彼女を酷い目に遭わせた連中を逮捕する代わりに、警察がヴィジルを犯人の元に戻し、デビッド・パーカー・レイが殺人生活を再開するのを助けていたら、どれほど不条理だったかご想像願いたい。
デビッド・パーカー・レイが誘拐、拷問、殺人という現状の生活様式を再構築するのを手助けしながら、レイの殺人地下牢は存在する権利があり、レイと共犯者は自分の家と生活様式を守る権利があると警察やメディアが主張したらどうなるかご想像願いたい。
シンシア・ヴィジル逃亡未遂事件後、世界の目の前で、レイが殺人とサディズムを著しくエスカレートさせ、ヴィジルがシンディ・ヘンディの首に理由もなくアイスピックで攻撃を仕掛けた恐ろしい日を人々が厳粛に引き合いに出し擁護したと想像願いたい。
レイの凶暴な殺人行為への支援を正当化するために、逃亡中にヴィジルがヘンディを性的暴行し、赤ん坊の首を切り落とし、その遺体をオーブンに入れたと警察とメディアが主張し、嘘と偽情報を流布していたらどうなるかご想像願いたい。
これ以上馬鹿げたことを想像するのは困難ではないだろうか? 被害者と加害者の逆転が 、どれほど卑劣か、虐待的監禁者から逃げようとする人の必死の努力に対する反応が、どれほど馬鹿げているか想像するのは困難だろう。
これは、何かに関し人が考え得る限り最も時代遅れで狂気じみたもので、このような不条理を信じ込ませようとする連中は明らかに今後決して信じるべきでない心理的虐待者だ。明らかに連中は狂った考え方をしており、そのあらゆる部分が、あらゆる方法で拒否されるべきなのだ。
とにかく、そうなのだ。だから私は10月7日のハマスを非難しない。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/06/03/why-i-dont-condemn-hamas-for-october-7/