2021年1月22日金曜日

生活困窮者支援の実務者が「一律給付」は必要と(田中龍作ジャーナル)

 全国一般東京東部労組の須田光照書記長は「昨年の緊急事態宣言で飲食店などは限界の寸前だった。今回の緊急事態宣言が追い討ちをかけた。雇止めや給料未払いが増えている」、「企業を支援しても労働者にまでカネは回らない。ストレートに給付した方がいい」と述べています。
 前回一時的ながら「10万円の定額給付金」生活困窮者を救いましたが、今回麻生財務相は「再給付するつもりはない」と言い放ちました政府には「所持金数十円という所まで追い詰められいる人たちがいるという認識はありません。
 これに抗議してSNS上では20日午後8時から、#麻生さん一律給付は必要です」のハッシュタグで「再給付を求めるツイッターデモが起きました。
 田中龍作ジャーナルが取り上げました。
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生活困窮者支援の実務者が口を揃えて訴える #麻生さん一律給付は必要です
                     田中龍作ジャーナル 2021年1月20日

      大人食堂には開店前から大勢の生活困窮者が並んだ。=3日、都内 撮影:田中龍作=
 前回の緊急事態宣言で、一時的だが生活困窮者を救った「10万円の定額給付金」。
 ところがカネの苦労を知らない麻生財務大臣は「再給付するつもりはない」と言い放った。
 これに抗議して、きょう20日午後8時から、再給付を求めるツイッターデモが澎湃として起きた。デモのタイトルは、#麻生さん一律給付は必要です
 一番の背景は雇用情勢の厳しさだ。全国一般東京東部労組の須田光照書記長は次のように話す。
 「前回(昨年)の緊急事態宣言で飲食店などは限界の寸前だった。今回の緊急事態宣言で追い討ちをかけた。前回の時より失望が広がっている。雇止めや給料未払いが増えている
 「企業を支援しても労働者にまでカネは回らない。ストレートに給付した方がいい」。
     (写真は省略)
   【写真説明】前回の緊急事態宣言では「定額給付金の支給」を求める人々が、安倍首相の
         私邸にデモをかけた。=昨年5月、都内 撮影:田中龍作=
 仕事を失い住居を追い出され、今晩の食事にも事欠く人々に緊急支援を続ける瀬戸大作氏(反貧困ネットワーク事務局長)は、危機感を隠せない。
 彼らは所持金数十円という所まで追い詰められて、瀬戸氏に助けを求めに来るからだ。
 氏は「極度の困窮状態にある人は少なくない。それが来月(2月)から更に深刻になる」と指摘する。
 雇止めや給料未払いはもっと増えるからだ。すでに雇い止めや給料未払いに遭っている人は、所持金が底をつく。瀬戸氏は一律給付金の必要性を強調した。
 生活困窮者の多い北九州市で、住民の相談に乗る同市議会の村上さとこ議員は—
 「自治体は前回で一律給付の仕方を知った。今回は早い」と期待を寄せる。
 生活困窮者支援の最前線に立つ実務者らが、上記のように再給付の必要性を異口同音に訴えている
 
 安倍政権でさえ緊急事態宣言に伴い、定額給付金の支給を行った。菅政権はこれすらできないと言うのだろうか。冷血にも程がある。
                 ~終わり~
                   
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