2021年1月17日日曜日

内閣支持率が30%台前半に 毎日新聞33% 時事通信34%

 直近の2つの世論調査で内閣支持率が一気に30%前半まで下がりました。一向に先行きが見えないコロナ対策での迷走で、菅政権の無能ぶりが明らかになったためと思われます。

 毎日新聞と社会調査研究センターが16日に行った世論調査で、菅内閣の支持率は33%(前月比7ポイント減、不支持は57%で8ポイント増)でした。
 緊急事態宣言「遅すぎる」71%宣言の対象「全国に広げるべきだ」50%でした。新型コロナ対策「評価する」は15%「評価しない」は66%(前月は62%)で、首相のメッセージが国民に伝わっていない」は80%でした。
 時事通信が811日に行った世論調査で、菅内閣の支持率は34・2%(前月比8・9ポイント減、不支持は39・7%で13・1ポイント増)で、不支持の理由は、「期待が持てない」23・5%、「リーダーシップがない」22・6%、「首相を信頼できない」15・4でした。
Go Toトラベル」「中止すべきだ」54・9「継続すべきだ」の29・1%を大きく上回りました。
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菅内閣支持33%、不支持57% 緊急事態遅すぎる71% 毎日新聞世論調査
                          毎日新聞2021年1月16日
 毎日新聞と社会調査研究センターは16日、全国世論調査を実施した。菅内閣の支持率は33%で、2020年12月12日に行った前回調査の40%から7ポイント下落した。不支持率は57%(前回49%)だった。20年9月の政権発足直後の調査で64%だった支持率は、前回に続いて大幅に低下し、不支持率が上回っている。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府が発令した緊急事態宣言について、どう思うか聞いたところ、「遅すぎる」との回答が71%にのぼり、「妥当だ」の18%を大きく上回った。「必要ない」は7%、「わからない」は5%だった。宣言の対象については、「全国に広げるべきだ」との答えが50%で、「全国に広げる必要はない」は42%。「わからない」は8%だった。
 宣言を巡っては、前回12月の調査では57%が「発令すべきだ」と答えていた。政府は今月に入って11都府県に宣言を再発令したが、対象の全国への拡大には否定的だ。国民は政府の宣言発令は後手に回ったと見ているようだ。
 菅政権の新型コロナ対策についての質問では、「評価する」は15%(前回14%)で、「評価しない」は66%(同62%)と、低評価が続いている。「どちらとも言えない」は18%だった。
 首相は記者会見などで、不要不急の外出自粛やテレワークを7割にすることなどを呼びかけているが、首相のメッセージが国民に伝わっていると思うかを尋ねた。「伝わっている」は19%にとどまり、「伝わっていない」の80%を大きく下回った。与野党から「説明が足りない」などと批判されているが、首相の発信力不足を感じている人は多いようだ。

 政党支持率は、自民党が28%で前回の33%から5ポイント下落した。その他は、立憲民主党11%(前回12%)▽日本維新の会7%(同8%)▽共産党5%(同6%)▽公明党3%(同3%)▽国民民主党2%(同1%)▽NHKから自国民を守る党1%(同1%)▽れいわ新選組1%(同2%)――など。「支持政党はない」と答えた無党派層は40%(同31%)だった。
 調査は、携帯電話のショートメール機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯711件・固定368件の有効回答を得た。【伊藤奈々恵】


内閣支持34.2%、不支持と逆転 新型コロナ対応評価せず61%―時事世論調査
                         時事通信 2021年01月15日
 時事通信が8~11日に実施した1月の世論調査で、菅内閣の支持率は前月比8.9ポイント減の34.2%、不支持率は13.1ポイント増の39.7%となった。菅内閣発足後、不支持が支持を上回ったのは初めて。新型コロナウイルス感染拡大をめぐる政府対応については「評価しない」が61.4%だった。

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 調査は、コロナ感染の拡大を受けた1都3県に対する政府の緊急事態宣言直後に行われた。
 内閣を支持する理由(複数回答)は「他に適当な人がいない」が最多の16.4%で、「首相を信頼する」8.0%、「印象が良い」6.4%と続いた。支持しない理由(同)は「期待が持てない」23.5%、「リーダーシップがない」22.6%、「首相を信頼できない」15.4%などだった。
 政府のコロナ対応を「評価する」は18.5%、「どちらとも言えない・分からない」は20.1%だった。全国で一時停止している政府の観光支援策「Go Toトラベル」についても聞いたところ、「中止すべきだ」が54.9%と、「継続すべきだ」の29.1%を上回った。「どちらとも言えない・分からない」は16.0%。

◇立憲、合流後最低に
 政党支持率は自民党23.7%、公明党3.9%、立憲民主党3.1%。立憲は昨年9月の旧国民民主党との合流以降、最低を記録した。以下、共産党1.7%、日本維新の会1.6%、社民党0.8%、国民民主党0.5%、れいわ新選組0.2%、NHKから自国民を守る党0.1%で、「支持政党なし」は62.8%だった。
 調査は、大雪や新型コロナ感染拡大のため実施できなかった富山、福井、宮崎3県を除く全国の18歳以上の男女1953人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は62.0%。