2021年4月3日土曜日

03- 府民、官邸が酷評 吉村知事「行き当たりばったりの対応で失敗」

 吉村大阪府知事が4月1日の深夜に「脇田座長が、大阪は感染を抑えすぎた結果、変異株が既存株にとって変わり急拡大したと。真実をついてるかもしれない(要旨)」とツイートしました。一体どう理解すればいいのか意味不明です。

 「抑え過ぎたことで逆の結果になった、自分に非はない」と言いたいのは分かりますが、そうした新説(珍説!?)を紹介するのであればその論理をもっと分かる様に説明すべきです。
 因みにリツイートを見ると、最初が「なるほど。よくわかりません」で、次が「どういうこと?」でした。 (^○^) 大いに理解できる感想です。早く寝たほうが良い」というのも相当数ありました。既に23時を回っていたので思考能力の低下を心配したのでしょう。
 まるこ姫は「『大阪は感染を抑えすぎたから急拡大した』で4月バカ大賞」だと評しました。同感です。

 それとは別に、AERA dot. に「コロナ感染者激増の大阪で吉村マジックが消える 『行き当たりばったりの対応で失敗』 府民、官邸が酷評」とする記事が載りました。
 吉村知事は関西のTVなどで大いに持ち上げられ毎日登場しているようなのですが、ここにきてついに馬脚を露わしました。
 菅首相は以前、小池都知事への当てつけもあって吉村知事のコロナ対策を高く評価していました。それが最近はコロナの蔓延で責め立てられと側近に「知事が何かやれよ」とグチっているということなので、吉村氏もその一人に入った可能性があります。
 「まるこ姫の独り言」とAERA dot. の記事を紹介します。
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イソジン吉村「大阪は感染を抑えすぎたから急拡大した」で、4月バカ大賞
                         まるこ姫の独り言 2021.04.02
イソジン吉村、4月1日、期待にたがわずビックリたまげたのエイプリールフールかましてくれた(笑)

しかし、時間ぎりぎりだった。ふう (-_-;)

吉村、    午後11:38 · 2021年4月1日
何故大阪で感染が急拡大したのか。NEWS23で脇田座長がコメントしてた緊急事態宣言で大阪は感染を抑えすぎた、結果、変異株が既存株にとって変わる速度が早まり、変異株が急拡大してる説。逆説的でえっ? と思うが真実をついてるかもしれない。緊急事態宣言解除時の大阪の陽性者は1日約50人だった。

へえ?大阪が感染を抑え過ぎた?
どこが。。。

しかし「感染を抑え過ぎた」なんて話があるのだろうか。
コロナゼロを目指す国、人がいるのに、抑え過ぎると言うのも変な話だ。

急拡大したのは、自分が無理やりに緊急事態宣言解除を政府に申し入れて、どこよりも早く解除したせいじゃないか。
なにを言っているのだろう。
急拡大したのも自分の無謀ではなく、他者のせい。

この人の思考について行こうと思えば大変だ。
緊急事態宣言解除時の大阪の陽性者はたったの50人とか言うし。
これで騙される人がいたら、それこそびっくりたまげたの世界だ。

が、イソジン吉村が、強引に言い切ればそこは応援団、素直に騙されてしまうかもしれない。
イソジン吉村は、応援団にしたら教祖のようなものだから。

どうも脇田座長は、「リバウンドする過程」で変異株に変わって増加したとのコメントだったのを、イソジン吉村は勝手な解釈で「押さえ過ぎた結果、変異株が増加した」に変えてしまったらしい。
しかし、感染者を抑え過ぎた結果、変異株が急拡大していると言う説も変な話だ。

次から次へと、屁理屈をこねて自分の正当性を主張しているが、語れば語るほど吉村の程度が分かる。
この人、本当に弁護士なの?
橋下と言い、吉村と言い、こんな程度の低い屁理屈をこねて自分の優位性を主張する人が府知事とは。。

安倍語録や、菅語録のような物ばかりに目が言っていたが、「吉村語録」も見直さなければね。
この人はデマ飛ばし屋と言っても過言ではない。

あの短いツイートの中で、突っ込みどころ満載をやってくれる人はなかなか発掘できない。
稀有な人材だ。


コロナ感染者激増の大阪で吉村マジックが消える 「行き当たりばったりの対応で失敗」府民、官邸が酷評
                           AERA dot. 2021/04/02
 政府は緊急事態宣言に準ずる対応が可能な「まん延防止等重点措置」を大阪、兵庫、宮城の3府県に初めて適用することを決めた。
 東京など首都圏より先に緊急事態宣言が解除された大阪だったが、3月中旬から新規感染者数が増加。3月31日は599人、4月1日が616人と急増。600人を上回るのは、2回目の緊急事態宣言が発出中の1月16日以来だ。
 とりわけ、大阪府や兵庫県で目立つのが、より感染力が高いとされる新型コロナウイルスの変異株の新規感染者の増え方だ。3月31日現在で大阪府は130人、兵庫県が181人と日本で一番多い。
 現在、全国をまわっている東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーが4月14日に大阪市内で実施される予定だったが、大阪府の吉村洋文知事は「まん延防止等重点措置」の適用で中止を訴えている。
「新規陽性者数が東京でも大阪でも逓増していくことは、宣言解除時に既に分かり切っていたことです。ただ、吉村さんは大阪は解除を前倒し、リバウンド対策に失敗しましたね。大阪は想定以上、早く増えました。吉村さんは“まん防”適用に動きましたが、迅速な対応に見えつつ、タイミングは遅かったですね。実は昨年11月末の時短開始も、12月16日の時短強化も、実はステージIVに入ってから決断していて、いつも大阪は東京や北海道に比べて遅い聖火リレー中止報道も吉村マジックで実際には組織委が策定している緊急事態の対応方針の中で『緊急事態宣言やその他、県独自の規制、不要不急の外出要請が出ている場合にはリレー見合わせ』と既に決まっているはずなのに、あたかも自らの政治決断かのよう演出しています」(官邸に近い政府関係者)
 大阪で聖火リレーに走ることを予定していた人はこう表情を曇らせた。
「一生で一度しか経験できないこと。走れると楽しみに胸を躍らせていた。しかし、これだけコロナの感染がまた広がってくると仕方ないわな…。残念です」
 大阪府は2月、国に自ら緊急事態宣言の解除を要請。当初の予定より1週間早い、2月末の解除となった。大阪府職員はこう話す。
「緊急事態宣言を早く解除してほしいと求めたのが、1カ月ほど前。今度はまん延防止等重点措置を早く出してほしいと要求した。チグハグさに府庁内でも吉村知事が大丈夫なのかという声が上がっています」
 こうした批判の声に吉村氏は「緊急事態宣言の解除と今回の感染拡大はストレートにはつながらない」と会見で反論している。
「今回の感染拡大には2つ要因がある。1つは人の行動、春休みにはいって、年度替わりもあり、歓送迎会やコンパ、飲み会ですね。緊急事態宣言解除されて、そして春休み。若い人中心に感染リスク高い場面が急増している。もう一つは変異株による、感染拡大の速度。海外の調査でも変異株は1.7倍の感染スピードという。保健所や現場からも同じように感染力が高い、早いと聞いている」(吉村氏)
 新たな感染拡大による「まん延防止等重点措置」がスタートする4月5日からは、大阪市内の飲食店の営業時間を現在は午後9時までだが、午後8時までに短縮するよう要請。不要不急の外出自粛も要請する。大阪市内の歓楽街で飲食店を経営する店主はこうぼやく。
「せっかく午後9時まで延長されて、お客さんが入りはじめたと思ったら、また逆戻り。これでまた客足は遠のく。これなら緊急事態宣言で補償を手厚くやってくれる方が助かる。緊急事態宣言の解除を前倒ししない方がよかったんやないの」
 自民党大阪府議会議員は政策の失敗と断じる。
「吉村氏はアクセルを踏み、また急ブレーキの連続。“まん防”の適用もあんたが言うかという思いや。大阪府民が吉村氏の行き当たりばったりのコロナ対応に、振り回されている。イソジンのうがい薬を使えば、コロナウイルスが消えると記者会見。店頭からうがい薬が消える騒動もあった。しかし、吉村氏からは特別なアナウンスは何もなく、効果の話もうやむやです。花火は上げるが、あとは知らんというばかりの姿勢にうんざりです」
 大阪維新の会地方議員もこうため息をつく。
「吉村氏は迷走しているように、見えますね。緊急事態宣言の解除はもう少し慎重であるべきではなかったか。支持者からも吉村氏は『このままで大丈夫か』との声も聞かれる」
「まん延防止等重点措置」が適用されると、自治体から飲食店には従うように「強制命令」も可能となる。吉村氏も「個別に(飲食店を)見回る。場合によっては指導を強化する」と発言している。自民党幹部は吉村氏に対し、こう苦言を呈する。
大阪は早く緊急事態宣言を解除と求めたと思えば、まん延防止等重点措置をと言ったり、こっちもひっかきまわされるよ。菅首相は絶対に東京オリンピック・パラリンピックは開催するつもり。聖火リレーを止められると正直、困るんだよね。スポンサーの関係もあるし、オリンピックの盛り上がりに水を差すという観点からも。大阪の聖火リレー中止がきっかけでオリンピック中止論が大きくなる可能性もある」
 この後、東京オリンピックは無事に開催できるのか?目が離せない。(今西憲之)