2021年4月27日火曜日

「まんじゅう怖い」の正体を見抜け(植草一秀氏)

 1960年以降の労働運動を見てきた人たちには、「同盟=企業御用組合」という認識は常識でした。それが何故、企業に対して労働者の権利を主張してきた総評系が同盟系などと統合して連合となったのかよく分かりません。

 戦後の政治及び労働運動に米国の諜報機関がどう関与したかに詳しい植草一秀氏は、同盟の母体と言える民社党(1960年創設)は「CIAが創設した政党と表現して過言でない」と述べています。
 実際に現在の連合会長である神津里季生氏はこれ以上はないほどの反共主義者で、絶えず立憲民主党や国民民主党の指導部に共産党の排除を呼びかけています。それに対して、国政選挙時には両党は全面的に連合の機動力に頼らざるを得ないので、会長の意向に抗しきれないというのが実情です。先ずは、両党とも選挙時に全面的に連合に頼らざるを得ないという体質を改めるべきでしょう。
 
 植草氏が、425国政選挙で菅内閣が3敗と惨敗したのは、共産党を含む野党共闘を構築して戦ったせいで、その意義大きいと述べました
 一方「共産党を含まない野党共闘の方が怖い」という説を流布する勢力が存在するとして、これを「まんじゅう怖い派」と呼ぶと述べ、その正体とそれへの対応策を明らかにしました、
 そして直ちに次の衆院総選挙に備え共産党を含む「政策連合」を構築る必要があるして、候補者を一本化し、基本政策を共有する市民と政治勢力が連帯して次の衆院総選挙を戦えば、政権奪還を実現することは十分に可能だとしています
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「まんじゅう怖い」の正体を見抜け
                植草一秀の「知られざる真実」 2021年4月26日
注目の425政治決戦で菅内閣が三敗 惨敗した。
野党は共産党を含む野党共闘を構築して戦った。共産党を含む野党共闘で全勝した意義が大きい。
「共産党を含まない野党共闘の方が怖い」という説を流布する勢力が存在する。これを「まんじゅう怖い派」と呼ぶ。
近年の選挙戦の実績、現在の選挙制度を踏まえると、自公政権を維持するために最重要の方策が「野党分断」だ。野党陣営を二つに割れば必ず自公が勝つ。これが「共産党を含まない野党共闘の方が怖い」という「まんじゅう怖い派」の主張の真意
狙いは野党勢力を二つに分断すること。自公による政権維持を目的とする戦術だ。
「まんじゅう怖い派」の決め台詞(せりふ)は「共産党と共闘するんですか」これを繰り返す。これを掲げられたら即座に応えよう。“Yes, We can.”「もちろん共産党と共闘しますよ」と。

大事なことは基本政策を共有して連帯すること。「政策連合」を構築することだ。
 1.平和主義を堅持する
 2.原発をゼロにする
 3.共生の経済政策を実行する
この三つの基本政策を共有する市民と政治勢力が大同団結する。共産党を排除する理由がない。「共産党を含む野党共闘」に反対する勢力は何を主張しているのか。
 1.戦争法制賛成
 2.原発推進
 3.消費税増税推進
である。この基本政策を有するなら、自公と連携するべきだ。

では、誰が「共産党を含む野党共闘」を妨害しているのか。連合6産別と国民民主党だ
この勢力のルーツは1960年創設の民社党。民社党はCIAが創設した政党と表現して過言でない
日本に革新政権が樹立されるのを防ぐために、野党勢力に隠れ与党勢力を埋め込んだもの。
民社党の支持母体になったのが旧同盟。大企業御用組合の連合体である。
連合は旧総評と旧同盟などを統合して創設したもの。
1993年の政権交代実現に意義を発揮したが、その後は状況が変化した。
現在の連合の主導権を握っているのが旧同盟系の御用組合連合だ。6産別と表現される勢力が旧同盟の使命を受け継いでいる。
国民民主党と6産別が懸命に「まんじゅう怖い説」を流布している。
「共産党を含む野党共闘」を妨害するなら、この勢力には分かりやすく自公サイドに転居してもらう必要がある。

共産党を含む「政策連合」を構築して、直ちに次の衆院総選挙に備える必要がある。
候補者を一本化する。そして、基本政策を共有する市民と政治勢力が連帯して次の衆院総選挙を戦う。政権奪還を実現することは十分に可能だ
4・25政治決戦の勝利により、日本政治刷新の道が大きく拓けたことを確認したい。

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」https://foomii.com/00050のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
  https://foomii.com/files/information/readfree.html

続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第2918号「2021年政権奪還を実現する方法」でご購読下さい。