日刊ゲンダイに掲題の記事が載りました。
自民党の次期総裁選には10人近くが立候補すると予想されています。これは勿論「人材豊富」の反映ではなく、日刊ゲンダイが指摘する通り「人材払底」の見本市と言うべきでしょう。
20日時点ではまだ小林鷹之氏が一番乗りで出馬を表明しただけなので、記事では彼だけが取り上げられています。しかし他の候補が直ぐにも名のりを上げるでしょうから、以後はメディア界はさながら自民党総裁候補選でジャックされることになります。
ところで小林鷹之氏ですが、19日の立候補表明で十分に右翼の素質を示しました。裏金問題の追及や再発防止への言及はありませんでした。これでは政治の明朗化や「改革」などは、薬にしたくとも望めません。一体何のための立候補表明だったのでしょうか。
その点は他の候補も似たようなものでしょう。結局岸田氏が退陣しても何も良くならないどころか一層悪くなるとしか思えません。もはや「自民党政治」は継続そのものが無意味ということです。
小林氏と小泉進次郎氏については別の二つの記事でそれぞれ取り上げます。
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電波ジャック? 逆効果だろう 乱立総裁選 「人材払底」見本市
日刊ゲンダイ 2024/8/20
(記事集約サイト「阿修羅」より転載)
猫も杓子もと総裁選に名乗りを上げているが、ここまで劣化したのかと驚くばかり。投票までにボロが出る候補がほとんどだろう。そもそも、裏金まみれに頼ったり、自分がマネロンまがいのことをしていたり、裏金議員に隠蔽を求める勘違いなど、前代未聞のグロテスク。
◇ ◇ ◇
お盆の最中の退陣表明を境に、かすかだった存在感すら消え失せた岸田首相の後継を選ぶ自民党総裁選の火ぶたが切られた。「コバホーク」とあだ名される小林鷹之前経済安保相(49)が19日、一番乗りで出馬を表明。自民を下野前夜へ追い込んでいる裏金事件を意識して「脱派閥選挙を徹底する。旧派閥に対する支援は一切求めない」とタンカを切り、「当選4回、40代、普通のサラリーマン家庭で育った私が派閥に関係なく、今この場にこうして立っている事実こそが自民党が本気で変わろうとする象徴になる」と政治改革や党改革の実行を力強く訴えた。
国会内の会見場には立ち見を含め200人超が詰めかけ、小林を支持する衆参両院の24議員も出席。小林と同じ当選4回が10人、当選1回9人、当選3回3人、当選5回1人、当選2回が1人。裏金事件の震源地となった安倍派11人、小林の古巣の二階派4人、麻生派3人、岸田派1人、森山派1人、無派閥4人──という内訳だった。中堅若手にもり立てられ、出馬に必要な20人の推薦人を確保したとの演出は当然、出足からけつまずいた。政治倫理審査会での弁明から逃げ回っている裏金議員が晴れの舞台にのこのこ現れたのだから、ドン引きである。呼ぶ方も呼ぶ方だし、来る方も来る方だ。
問題の安倍派11人のうち、キックバックの受け取りが判明しているのは7人、総額4404万円。このメンツの中で最も悪質なのが当選3回の宗清皇一衆院議員(比例近畿)で、1408万円の還流を受け、役職停止6カ月の処分中の身だ。当選5回の大塚拓衆院議員(埼玉9区)ら3人も戒告を食らっている。
ウラガネ烏合の衆の思惑
「同じ安倍派でも、中堅若手ホープと目される福田達夫元総務会長(群馬4区=当選4回)は議員席には着席しなかった。写真に収められ、同列に扱われるのを避けたようです」(議員秘書)
こうヒソヒソ言われている福田もまた、処分は免れたものの、98万円の裏金受領が判明している。小林は、大臣室で口利きワイロをポケットに入れた甘利明前幹事長のひも付きだ。えてして、金銭感覚の狂いは倫理観の緩さにも通じる。ガテン系の愛人を私設秘書としている疑惑を「週刊文春」(8月15.22日号)に報じられた森由起子衆院議員(比例東海)が議員席を占めていたのもア然。パパ活がバレて辞職した安倍派の宮沢博行前衆院議員の辞職に伴い、繰り上げ当選してわずか3カ月だ。小林のもとに集ったのが、選挙で勝つことを目的とした烏合の衆であることが透けて見える。選挙互助会は自民の本質である。
その一方で、NHKは「高校野球・準々決勝」の放送を中断し、小林の会場入りの瞬間から10分超にわたって生中継。首相会見さながらの手厚さだった。スタジオで会見の内容や立候補予定者の顔ぶれなどを解説する丁寧な仕事ぶり。今後、出馬会見が開かれるたびに生中継する構えなのか。現状、11人が色気を見せている。小林だけ特別扱いをするわけにはいくまい。世論人気は断トツ、党内ではぐれ者の石破茂元幹事長(67)は週内にも地元の鳥取県で5度目となる立候補を正式表明する見通しだ。刷新感を打ち出したい自民の思惑通りにメディアジャックが展開されているわけだが、逆効果だろう。過去最多の立候補者が見込まれる乱立総裁選は「人材払底」の見本市。度し難い集団であることを満天下にさらされることになる。
隠しきれない悪しき保守のDNA
政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。
「小林氏は〈自民党は、生まれ変わる。日本は、生まれ変わる。この国を、より高く、より遠くへ〉というキャッチフレーズを掲げていますが、どこをどう新しくしようというのかサッパリ分かりません。岸田首相の退陣理由のひとつとなった裏金事件をめぐっては、世論の感覚と明らかに乖離している。発言に若干の修正をかけましたが、党内処分を受けなかった安倍派議員の人事を『適材適所』で行うというのでは、自民党に対する世間の冷たい視線は強まるばかりでしょう。小林氏は終戦の日に靖国神社を参拝した。近隣諸国を刺激する悪しき保守のDNAをまるっと継承している。党刷新は言葉遊びに聞こえます」
猫も杓子も総裁選に名乗りを上げているが、ここまで政権政党が劣化したのかと驚くばかりだ。日程は20日の選挙管理委員会で「9月12日告示、27日投開票」が正式決定される見通し。これはこれで、退場する岸田への配慮の末。「新時代リアリズム外交」と称し、米国隷従で軍拡を推し進めた岸田は、9月下旬にニューヨークで開かれる国連総会への出席に未練たらたら。新総裁選出後の訪米は格好がつかないため、思い出づくりの調整をしたという。一事が万事この調子だから、投票までにボロを出す候補がほとんどだろう。
ポスト岸田に前のめりだった茂木敏充幹事長(68)は、頼みの綱の麻生太郎副総裁の支持を取り付けられず、勢いを失っているが、そもそも政治資金パーティーとは別の裏金疑惑がある。政治資金を移動させ、使途を分かりにくくさせるマネーロンダリングさながらの手法で脱法資金をつくっていた疑いだ。親分である麻生からようやくお墨付きを得た河野太郎デジタル相(61)は、周知の通りの人格破綻者。茂木派が足場の加藤勝信元官房長官(68)は地味だが、どう転ぶか分からない。
空疎であり続ける「改革」
岸田派ナンバー2の林芳正官房長官(63)はセクシー個室ヨガ通いを報じられた過去があり、いっとき持ち上げられた同じく岸田派の上川陽子外相(71)も一癖ある。野田聖子元総務相(63)については、夫の存在がネックだ。元暴力団員であることが「真実」との認定が最高裁で確定している。斎藤健経産相(65)は一体どうしたいのか、腹の底が見えない気味の悪さがある。裏金まみれに頼ったり、自分がマネロンまがいのことをしていたり、裏金議員に恩赦を求める勘違いなど、前代未聞のグロテスクな様相だ。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう指摘した。
「総裁選は茶番。国民的行事のようになっていることが非常にバカバカしい。選挙戦を通じて有権者と議論し、理解を深めようという姿勢が全く見えません。一番乗りした小林氏は若いだとか、高身長だとか、外形的な要因ばかりが関心を集めていますが、ゴリゴリの改憲派。選択的夫婦別姓も同性婚も反対の立場で、安倍路線の継承をアピールしている高市早苗経済安保相(63)と同等か、それ以上に危うい。彼らの言う『改革』というのは空疎で、単に物事を前に進めるというだけのこと。各方面から期待が高まっているとされる小泉進次郎元環境相(43)がいい例で、バッジを15年つけ続けてもスカスカ。だからこそと言うべきか、背後には影響力を誇示したい森喜朗元首相だとか、菅義偉前首相の存在が見え隠れする。刷新イメージを振りまき、この危機を乗り越えようとする自民党の思惑に乗せられたら、どうしようもない歴史を繰り返すことになります」
総裁選はまるで小悪の棚卸し。この先40日近くもお祭り騒ぎを続けられるのか。自民も国民も正念場だ。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。
2024年8月21日水曜日
電波ジャック? 逆効果だろう 乱立総裁選 「人材払底」見本市
コバホーク(=小林鷹之)という観念的タカ派の怖さ(田中龍作ジャーナル)他
田中龍作ジャーナルに掲題の記事が載りました。
聞き慣れない名前ですが次期自民党総裁候補として真っ先に名乗りを上げたのが元財務官僚の小林鷹之氏でした。
民主党政権時代、菅直人首相の後任に突如野田佳彦氏が名乗りを上げて民主党代表選を制したことがありました。当時は前原誠司氏の方が優勢と見られていたのですが、財務省が全力で応援した結果野田氏が当選して前原氏を驚かせました。
財務省にはそうした底力があることが改めて示されました。それ以後 野田氏が財務省の手先になったのは言うまでもありません。
従って小林氏も財務省の力で次期総裁⇒首相になる可能性があり、当然民生重視の政治ではなく、財務省系の政治が行われることになります。
また、彼は15日に靖国神社を参拝したゴリゴリの改憲派で、選択的夫婦別姓にも同性婚にも反対という日本会議や「旧統一協会」と同じ考えの持ち主です。これでは首相が代わろうとも何の変化も生まれようがありません。
因みに小林氏は旧統一協会関連団体の式典?に出席している写真が出回っていますが、本人はそこで「教義を高く評価する発言」をしたことについて記憶がないと否定しています。
併せて、くろねこの短語と日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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コバホークという観念的タカ派の怖さ
田中龍作ジャーナル 2024年8月21日
【写真説明】小林鷹之氏。こんな恐ろしい目の男が総理になれば自衛隊の最高指揮官となる。 =19日、衆院会館 撮影:田中龍作=
軍人ほど軍事力の行使に慎重になる、と言われる。戦争の現実と怖さを知っているからだ。
開戦した以上、どんなことがあっても勝利しなければならない。それ以上に自国の国土と国民への被害を最小限度に食い止めなければならない。簡単に武力行使できるものではないのだ。
指揮官は交戦相手の兵器、将兵の練度、兵站を把握し、自軍のそれらも知り抜いていなければならない。
緻密な計算の上で勝てると確信し、そして自国民の犠牲が最小限で済むことの確証が持て、初めて武力行使に踏み切れる。
【写真説明】伝説的なまでに有能な軍人だったラビンが今も首相だったら泥沼のガザ
侵攻はなかっただろう。=2023年10月、ガザボーダー= 写真省略
「占領した土地をパレスチナに返す」と言って、PLOのアラファト議長との間で「土地と和平の交換」(オスロ合意)を約束したイスラエルのラビン首相は、極めて優秀な軍人だった。
ラビンがユダヤ教の極右青年に暗殺(1995年)されなければ、「土地と和平の交換」は実現した可能性がある。
地域の力関係を決定づけた第3次中東戦争(1967年)で、ラビン将軍率いるイスラエル軍はわずか6日間で、アラブ連合軍に勝利した。
戦争は期間が短ければ短いほど市民生活への影響が少なくて済む。もちろん将兵の死傷者も少なくて済む。
ラビンがもし今、イスラエルの首相だったら、泥沼のようなガザ侵攻は間違いなく決行していないだろう。
ラビンと真逆の首相となる恐れがあるのがコバホークこと小林鷹之氏だ。
観念的タカ派は実戦経験もなければ、軍隊経験もない。二言目には「防衛力の増強」を唱え、「敵基地先制攻撃」などと勇ましいことを言う。
自衛隊法第7条では内閣総理大臣が自衛隊の最高指揮監督権を持つとしている。
「緊急事態条項の創設と自衛隊明記は喫緊の課題」などと臆面もなく唱える観念的タカ派に自衛隊の指揮権を持たせたらどうなるか。
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戦争と平和はコインの表と裏です。戦地の現実を伝えるのが田中龍作の仕事です。
何とぞご支援お願い申し上げます。
田中龍作の取材活動支援基金
■郵便局から振込みの場合 口座:ゆうちょ銀行 記号/10180 番号/62056751
■郵便振替口座 口座記号番号/00170‐0‐306911
■銀行から振込みの場合 口座:ゆうちょ銀行
店名/ゼロイチハチ・0一八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/018 預金種目/普通預金 口座番号/6205675 口座名/『田中龍作の取材活動支援基金』
■ご足労をおかけしない為に ゆうちょ銀行間で口座引き落としができます。一度窓口でお手続きして頂ければ、ATMに並んで頂く手間が省けます。印鑑と通帳をお持ち下さい。
記号/10180 番号/62056751 口座名/タナカリュウサクノシュザイカツドウシエンキキン
連絡先 tanakaryusaku@gmail.com
twitter.com/tanakaryusaku
小林鷹之の推薦人は「裏金議員」と「壺議員」ばかり・・・これのどこが「新たな自民党に生まれ変わる」ことになるんだ!!
くろねこの短語 2024年8月20日
統一教会の息のかかった小林君が予定通りに自民党総裁選出馬を正式表明したとたん、テレビは小林、小林、小林の大合唱。11人とも言われている候補者が全員揃った日にゃ、自民党のメデアジャックは大成功ってなるのだろう。それにやすやすと乗っちまうメディアって何なんだろう。
それにしても、壺の息のかかった小林君の推薦人って、ほとんどが裏金議員って、国民も舐められたものです。
・小林鷹之氏を支援する議員は誰? 出馬会見の同席者リスト 自民党総裁選 「われわれは派閥の枠組みで動いていない」
さらに、統一教会との関係では、
「自民党は公明党と自公連立政権だから、こんなことを言ったら怒られますけど、公明党さんが勉強されている教えより、皆さんの勉強されている教えの方が上ですよ。自民党の国会議員として真の家庭運動を推進できるように皆さんと一緒に頑張ります」
という過去の発言ついて、「記憶にない」ってきたもんだ。「記憶にない」ってのはこれまでの壺議員の常套句で、これのどこが「新たな自民党に生まれ変わることを約束する」ことになるんだ。
・旧統一教会の教義に共感する発言は「記憶にない」と小林鷹之氏 自民総裁選に出馬を表明
いかにも世代交代で「刷新」を図るってイメージで売り込みをかけているが、この男の信条は、「改憲」にはもろ手を上げて賛成で、「選択的夫婦別姓」「同性婚」には反対で、いわば「守旧派」そのものってことを忘れてはいけない。
統一教会の息のかかった桧林君の風貌に、兵庫県知事のおねだり齋藤君や元安芸高田市長のほぼほぼカルトの石丸君に共通の胡散臭さが漂っていると感じる今日この頃なのだ。
以下Xの紹介 (省略)
小林鷹之氏「総裁選出馬会見」は拍子抜け…報道陣150人詰めかけるも、裏金議員に“忖度”
日刊ゲンダイ 2024/08/20
にわかに注目を集める「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相(49)が19日、国会内で会見を開き、9月の自民党総裁選への出馬を表明した。裏金事件で失った国民の信頼を取り戻すため政治改革と党改革に取り組むとし、「自民党は生まれ変われることを証明したい」と語ったが、改革に向けた具体的な道筋はなし。期待感が高まっていたが拍子抜けもいいところだった。
◇ ◇ ◇
出馬表明は小林氏が第1号。注目度の高さもあり、報道陣約150人が詰めかけた。開始時刻10分前になると、国会議員が続々と入室。立候補に必要な推薦人の数と同じ「20席」が用意されていたが、定刻と同時に満席になり立ち見する議員も。最終的に安倍派を中心に、麻生、二階、岸田、森山各派の所属議員や無派閥を含む24人が出席した。
小林氏が現れるや議員席からは拍手と共に「よしっ!」「いいぞっ!」と野太い声が上がる。昭和感丸出しの出迎えに笑みを浮かべた小林氏は冒頭の挨拶を済ませると、総裁選で掲げる政策として「経済」「外交安保」「安心と希望」「改憲」の4つに言及。自信に満ちた表情を浮かべていたが、いずれもどこかで聞いたことがあるような内容で新味はなかった。
「自民党の調査には限界がある」
気がかりだったのは、目下、国民の最大の関心事である裏金事件について、切り込んでいく姿勢がまるで見えなかったことだ。肝心の実態解明などについて、約30分に及んだ前半のスピーチでは一切触れずじまい。ようやく言及したのは、後半の質疑応答で促されてのことだった。実態解明に後ろ向きな党の態度や再調査の必要性について問われるとこう答えた。
「私も実態がよく分からない思いはあるが、権限を持っている検察当局が調べる中で不起訴処分となった。そんな中で、自民党の調査には限界がある」
実態は分からないけど、もう調査はしないというわけだ。それも、岸田首相や党執行部が繰り返してきた弁明と全く同じ理屈だ。政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
「生まれ変わると言うのなら、当然、裏金事件の徹底調査をイの一番に掲げるべきです。ところが、ほとんど言及しないのですから、ヤル気がないのでしょう。それに、全体を通して発言が抽象的で、これまでのアベスガ岸田政治と何が違うのか分からない。要するに、刷新とは名ばかりで、何も変えないと宣言したも同然。古い自民党政治と何ら変わらない印象です」
小林氏が裏金事件の解明にここまで消極的なのには理由がある。
「小林さんを支援するのは、組織的な裏金づくりに手を染めた安倍派の議員が多い。あまり厳しい態度を打ち出し過ぎると、彼らの不信を買ってしまい、下手をすると支援してもらえなくなる可能性もある。だから、トーンを抑えざるを得ないわけです」(官邸事情通)
裏金議員に“忖度”しているのだから世話はない。勇ましい「鷹」とはかけ離れた姿だった。
国民的大人気・小泉進次郎総理大臣はこの先、誕生するのか?(適菜 収氏)
適菜 収氏の掲題の記事を紹介します。
記事は「小泉進次郎が自民党総裁選に出馬するという話が出てきた。思わず笑ってしまったが、~ 、世の中にはやっていいことと悪いことがある。その判断すらできなくなるまで自民党は劣化した」、という風に書き出しています。
次期首相候補の国民による人気投票では、なぜか小泉進次郎氏がいつもベストスリーに入っているように思われますが、本当にそんな能力がある人物なのでしょうか。疑問を呈する識者は沢山います。
記事の途中で品位のない言葉が出てくるので困りますが、適菜氏の「小泉進次郎評」は正鵠を射ています。特に「進次郎の心に響く名言」のベストテンは常に小泉氏の発言を注視していないことには書けないものです。
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だから何度も言ったのに 第69回
国民的大人気・小泉進次郎総理大臣はこの先、誕生するのか?
適菜 収 2024.08.15
(記事集約サイト「阿修羅」より転載)
8月14日、岸田総理大臣は記者会見で「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ」と述べ、自民党総裁選挙に立候補しない意向を表明。小泉進次郎が自民党総裁選に出馬するという話が出てきたが、日本はどこへ向かうのか? 『自民党の大罪』(祥伝社新書)で平成元年以降、30年以上かけて、自民党が腐っていった過程を描写した適菜収氏の「だから何度も言ったのに」第69回。
■国のトップがチンポになる
小泉進次郎が自民党総裁選に出馬するという話が出てきた。思わず笑ってしまったが、笑いごとではない。自民党は世代交代をアピールしたいのかもしれないが、世の中にはやっていいことと悪いことがある。その判断すらできなくなるまで自民党は劣化した。
*
口から先に生まれてきたような政治家は多いが、進次郎はチンポから先に生まれてきたような政治家である。万が一、進次郎が総裁になり、そのまま総理になったら、国のトップがチンポになる。
*
先日『自民党の大罪』(祥伝社)という新書を上梓した。そこでは、自民党がわが国にとって、害しかないことを明らかにした。今の自民党は、昔の自民党とは完全に別物である。昔の自民党が素晴らしい政党だったなどと言うつもりはない。指摘したいのは、自民党が質的・内容的にまったく別の政党になってしまったことだ。今の自民党にはすでに保守的な要素はない。現在は新自由主義勢力、財界、政商、カルト、反日勢力の複合体となっている。劣化の過程で極端におかしな議員が発生するようになった。進次郎についても、一節を使って説明した。
*
結局、進次郎とは何だったのか? 本書から要点をいくつか抜粋する。問題のある「息子」は多い。河野洋平の息子、岸信夫の息子、石原慎太郎の息子、岸田文雄の息子……。小泉純一郎のジュニアに至っては、さらにそのジュニアが暴走した。耳目を集めたのは、ホテル代を政治資金で支払っていた三股不倫騒動くらい。
*
進次郎は人妻と不倫。人妻は小さい子供を実家に預けながら逢瀬を繰り返し、夫にバレて離婚。家庭崩壊に追い込んだ揚げ句、進次郎は逃げ切り、滝川クリステルとデキ婚を発表した。さらには、同時期に復興庁の元部下の女性とホテルで密会、さらにメーキャップアーティストの女性を赤坂の議員宿舎に呼びつけていた。これではチンポの乾く暇もない
*
二〇二〇年一月二八日、赤坂に議員宿舎があるのに年に何回も十数万円級の高級ホテルに泊まっていることを国会で追及されると「大半のものは秘書が宿泊した」と無理な答弁。「週刊文春」は疑惑を裏付ける領収書と進次郎のメールを入手した。
人妻《待ちきれない~!今日は進次郎さんの夢見られますように》
進次郎《今新幹線で着いたよ^_^今夜は楽しみにしてるよ^_^》
絵文字が哀しい。政治資金も下半身も管理できない男が「将来の総理候補」って悪い冗談である。
■進次郎の心に響く名言
私は当初から進次郎に注目していた。党内では客寄せパンダとして扱われていたが、発言がすべて面白いので、私の中では出オチ芸人のカテゴリーに入っていた。私が好きな進次郎の言葉ベスト10を挙げておく。
*
【第10位】「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」。トートロジー(同義語反復)の数々もイラク復興支援特措法の定義を巡って「自衛隊の活動しているところが非戦闘地域」と暴言を吐いた父親の純一郎と同じ頭の構造。
【第9位】「私の中で30年後ということを考えた時に、30年後の自分は何歳かなとあの発災直後から考えていました」。30年後の自分の年齢は今の年齢に30を足せばいいだけである。
【第8位】「必要なことをやるべき」。「やるべき」だから必要なのである。要するに何も言っていない。
【第7位】「驚きはない。受賞理由を聞いて私が演説で発信した効果だと思った。的確に国際社会に発信できていると思う」。化石賞(気候変動対策を後退させる言動を行なった国に与える不名誉な賞)をもらったことについてのコメント。
【第6位】「気候変動問題への取り組みは、楽しく、カッコよく、そしてセクシーであるべきだ」。チン次郎と呼ばれる所以である。
【第5位】「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない、というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている」。こいつに投票したやつも深く反省したほうがいい。
【第4位】「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られていないですけど」「色もにおいもないから分からないと思うんですけど、石油って化石燃料なんです」。小学校で習ったよね。
【第3位】「自分でスプーンを持ち歩く人が増えていく。ライフスタイルが変わるのは間違いない」。レジ袋有料化だけでは物足りなかったのか。
【第2位】「オレ、今、食べてるって感じ」。試食したときの感想。
【第1位】「退院後、リモートワークができてるおかげで、公務もリモートでできるものができたというのは、リモートワークのおかげです」。こうした発言は狙ってできるものではない。すがすがしいまでの天性のバカである。
*
進次郎が鼻息を荒くして日本変革への決意を語ったことがあった。何を変えるかというと、衆議院でマイボトルが持ち込み禁止になっていることだと言う。頭がクラクラ。
*
気候行動サミット中に外国人記者が「石炭は温暖化の大きな原因だが、脱石炭火力発電に向けて今後どうしますか?」と質問すると、一言「減らす……」。記者が「どうやって?」と問うと、黙りこくり、しばらくして「私は大臣に先週なったばかりです」。総理になったら同じことをやるかもしれない。「私は総理に先週なったばかりです」と。
*
進次郎政権では党内のポコチン勢力を結集させたほうがいい。副総裁は財務事務次官のセクハラ問題について「セクハラ罪という罪はない」と言い放った麻生太郎。フィギュアスケートの高橋大輔に無理やりキスしたセクハラ・パワハラ野郎の橋本聖子、買春疑惑報道を受けて政務官を辞職した山田太郎、18歳の女子学生に酒を飲ませ、4万円を渡してホテルに連れていったとされる吉川赳の入閣も期待したい。なお、「NEWSポストセブン」によると、女子学生は「ルームサービスでお酒を頼んだあと、すぐに吉川さんにベッドで服を脱がされて……。私、経験がなかったから、怖くて過呼吸になってしまい。経験がないからと何度も拒否をしたら、『胸を見せて』と言われて、吉川さんは私を見て自慰行為を始めて……」と述べている。人材があふれているのが自民党。
*
進次郎が自分のことを「政治バカ」と言っていたけど、「政治」はつけなくてもいい。
文:適菜収
適菜 収 てきな おさむ
1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171
21- 傲慢さが自らの破滅を招いた西側諸国 (櫻井ジャーナル)
櫻井ジャーナルに掲題の記事が載りました。
欧州はロシア制裁の名のもとに、ロシアからのノルドストリームによる廉価な天然ガスの供給を早々に停止しました(その後ライン自体を破壊)。しかしそれによってもたらされたものは、燃料であるとともに工業原料でもあった天然ガスの大幅な高騰であり、それらに起因する大インフレでした。
ウクライナ軍は6日、ロシアのクルスクへ軍事侵攻しました。その部隊にはアメリカ、イギリス、フランス、ポーランドの特殊部隊や各国から集められた傭兵が参加していると見られています。
クルスクには石油基地がありそこから欧州に送油していたのですが、そのラインを破壊するのが目的だとも言われています(欧州への送油は制裁対象外)。
ガザの悲劇が象徴的ですが、いまや西側の論理?=価値観? を「尊重する」グループは限定されています。そんな風に次々と自分たちの首を絞めてどうしようというのでしょうか。
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傲慢さが自らの破滅を招いた西側諸国
櫻井ジャーナル 2024.08.21
8月6日にウクライナのスーミからロシアのクルスクへ軍事侵攻した部隊はウクライナ兵だけでなく、アメリカ、イギリス、フランス、ポーランドの特殊部隊、そして各国から集められた傭兵が参加していると見られている。
アメリカをはじめとする西側諸国がウクライナ制圧作戦を本格化させたのは2004年から05年にかけての「オレンジ革命」からだ。それまでの中立政策を変えさせ、西側の私的権力に従属する体制を築こうとしたのだが、彼らの傀儡だったビクトル・ユシチェンコの新自由主義政策でウクライナ人の怒りを買い、2010年の大統領選挙でもビクトル・ヤヌコビッチが勝利。そこで2013年から14年にかけてネオ・ナチを利用したクーデターを実行、西側資本の属国にしたわけである。
このクーデターをヤヌコビッチの支持基盤だった東部と南部は拒否、クリミアはロシアの保護下に入り、ドンバスでは武装闘争を始めた。軍や治安機関の約7割は新体制を拒否したと言われているが、クリミアの場合は9割近い兵士が離脱したと伝えられている。アメリカに従属することを当然だと考えている人びとはウクライナでの動きを受け入れられないようだ。
こうした状況にあるため、クーデター軍はドンバスの反クーデター軍を制圧できない。そこでアメリカをはじめとする西側諸国はクーデター軍を強化するための時間が必要になる。そのためのミンスク合意(I、II)だったことはドイツの首相だったアンゲラ・メルケルやフランス大統領だったフランソワ・オランドも認めている。
8年かけて西側はウクライナへ兵器を供給、兵士を訓練、ドンバスの周辺に地下要塞を建設、それを軸に要塞線を築いた。その間、ナチズムを少年少女に叩き込んでいる。12歳の子どもは8年後に20歳だ。
2022年に入るとクーデター軍はドンバスへ軍事侵攻する動きを見せ始め、砲撃も激化するのだが、キエフ側が動く前にロシア軍が動いた。2022年2月だ。
ロシア軍は2月24日からウクライナに対する攻撃を開始。ミサイルなどでドンバス周辺に集結していたウクライナ軍の部隊を攻撃、航空基地やレーダー施設、あるいは生物兵器の研究開発施設を破壊し始める。これでロシア軍の勝利は確定的だった。
そこでイスラエルの首相だったナフタリ・ベネットを仲介役として停戦交渉を開始、双方とも妥協して停戦の見通しが立ち、ベネットは3月5日にモスクワへ飛ぶ。彼はウラジミル・プーチンと数時間にわたって話し合い、ゼレンスキーを殺害しないという約束をとりつけることに成功した。
その足でベネットはドイツへ向かい、オラフ・ショルツ首相と会うのだが、その3月5日にSBUのメンバーがキエフの路上でゼレンスキー政権の交渉チームに加わっていたデニス・キリーエフを射殺している。クーデター後、SBUはCIAの下部機関だ。
停戦交渉はトルコ政府の仲介でも行われた。アフリカ各国のリーダーで構成される代表団がロシアのサンクトペテルブルクを訪問、ウラジミル・プーチン大統領と6月17日に会談しているが、その際、プーチン大統領は「ウクライナの永世中立性と安全保障に関する条約」と題する草案を示している。その文書にはウクライナ代表団の署名があった。つまりウクライナ政府も停戦に合意していたのだ。
こうした停戦交渉をアメリカとイギリスが壊してしまう。4月9日にイギリスのボリス・ジョンソン首相はキエフへ乗り込んでロシアとの停戦交渉を止めるように命令し、4月30日にはアメリカのナンシー・ペロシ下院議長が下院議員団を率いてウクライナを訪問、ゼレンスキー大統領に対し、ウクライナへの「支援継続」を誓う。
それ以降、ロシアとの戦闘にNATOが関与していく。武器弾薬を提供し、軍事訓練を施すだけでなく、ISR(情報・監視・偵察)データを提供、さらに作戦を立てるようになる。ウクライナの敗北が明確になるにつれ、西側は高性能兵器を供与するようになるのだが、ウクライナ側の状況は悪化するばかりだ。
パレスチナでも言えることだが、西側は泥沼にはまりこみ、抜け出せなくなっている。こうした状況に陥った原因は自分たちを過大評価し、相手を過小評価したことにある。その傲慢さが自らを追い詰めることになり、核戦争の危険性を高めているのだ。
外交問題評議会(CFR)が発行している定期刊行物「フォーリン・アフェアーズ」の2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーとダリル・プレスの論文でも、その傲慢さがわかる。ロシアと中国の長距離核兵器をアメリカ軍の先制第1撃で破壊できるようになる日は近い、つまり核戦争で中露に勝てるとしているのだ。
それによると、ソ連の消滅でアメリカは核兵器の分野で優位に立ち、近いうちにロシアや中国の長距離核兵器を先制攻撃で破壊できるようになるだろうと主張している。
リーバーとプレスはロシアの衰退や中国の後進性を信じ、アメリカが技術面で優位にあるという前提で議論している。自国の教育システムが崩壊し、知的水準が低下している現実に気づいていない。
そうした現実をアップルのスティーブ・ジョブスは理解していた。論文が出た2年後、2010年の秋にバラク・オバマ大統領から彼は工場をアメリカで建設してほしいと頼まれたのだが、それを拒否している。ジョブスによると、アップルは中国の工場で70万人の労働者を雇っているのだが、その工場を機能させるためには3万人のエンジニアが必要。アメリカでそれだけのエンジニアを集めることはできないというのだ。アメリカで工場を作って欲しいなら、それだけのエンジニアを育てる教育システムが必要だということである。
ソ連消滅後、ボリス・エリツィン時代のロシアは西側の私的権力に支配され、惨憺たる状態なったものの、欧米の本性にロシア人は気づいて復活への道を歩み始めたのだ。ネオコンたちはそれに気づかなかった。現在では製造力の面でも科学技術の面でもロシアや中国は欧米を上回っている。
2024年8月19日月曜日
「おしどりマコ・ケン トークライブ」の全編収録の動画を紹介します
お陰様で、18日(日)の「おしどりマコ・ケン トークライブ」は盛況でした。
当初、会場は3階の大会議室を予定していたのですが、公民館のご配慮で2階の大ホールに変更していただきました。
おしどりマコ・ケン さんには、正味2時間38分間(質疑応答30分ほどを含む)休憩なしで熱演していただきました。
全編を収録した動画ができましたのでご紹介します。
下記のURLをクリックすると動画にジャンプします(動画がスタートしない場合は、中央の「三角マーク」をクリックしてください)。
名 称 おしどりマコ・ケン トークライブ 実際どうなの?「湯沢町と原発」
動画のURL https://youtu.be/8h0JiT7ondw
動画の概略の構成と時間帯は下記の通りです。
司 会 挨 拶 0:06:00 ~ 0:08:00
実行委 挨拶 0:08:00 ~ 0:13:15
トーク 本番 0:13:15 ~ 2:20:40
質 疑 応 答 2:20:40 ~ 2:51:07
追記 おしどりマコ・ケン さんは、2014年から2019年まで毎年ドイツでの国際会
議に招待され、その前後にはドイツの中高(大)生を相手に講演等を行ってきました
(2020年以降はコロナが世界中で蔓延したため終了しました)。
その時間帯は本番末尾の 2:09:10 ~ 2:20:40 です。
靖国参拝 石原慎太郎曰わく「記帳するときに東京都知事と書いちゃいけないの。馬鹿なこと言うな ~」
護憲の澤藤統一郎弁護士のブログに掲題の記事が載りました。
フィフィというタレントが自身のXに、議員による靖国神社参拝を肯定する意見を述べたことに誘発されたものですが、石原慎太郎都知事(当時)と毎日新聞記者とのやり取りを再現したものです。
なお、**************** 線以降が澤藤氏によるパロデイと思われますが、この論争はどう控え目に表現しても圧倒的に記者側の「優勢勝ち」でした。
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靖国参拝について、石原慎太郎曰わく。「記帳するときに東京都知事と書いちゃいけないの。馬鹿なこと言うな、本当にお前ら。どこの人間なんだ貴様。日本の近代史知っているのか、現代史。あの戦争がどんなもんだったか知らないから馬鹿なこと言うんだよ。」
澤藤統一郎の憲法日記 2024年8月18日
フィフィというタレントが、一昨日(16日)に自身のX(旧ツイッター)に議員による靖国神社参拝を肯定する意見を述べた。彼女の私見はどうでもよいが、多少の話題になったのは、都知事時代の石原慎太郎の記者会見記録が引用されていたこと。
この記録は、右翼・慎太郎の面目躍如たるところで、並の感覚では慎太郎の問題発言材料として忘れてもらいたいというころ。フィフィなるタレントは、この慎太郎記者会見記録を立派な見解の表明と考えているようだから、泉下の慎太郎も苦笑しているのではないか。
以下に、2012年8月10日の定例都知事記者会見を紹介して、その続きをパロデイとして綴っててみる。
【記者】今年も8月15日が近づいてきましたけれども、知事は例年靖国神社に参拝されていますが、今年のご予定を教えてください。
【知事】当然行きます。
【記者】それは、いつもの質問で恐縮ですけれども、公で行かれるのか、個人として行かれるのか。
【知事】公と個人の両方。私の家内のお父さんもいるし、私の又いとこ2人も、海軍の軍人で亡くなっていますからね。それに公人として私人として会いにいくのはどこが悪いんだね。シナが怒るからかね。毎日新聞、反対なのか、賛成なのか、どうなんだい。僕が行くことに、君どう思う。君の意見聞きたいな。
【記者】すみません。個人の意見としてはちょっと言えないんですけれども。
【知事】君個人の意見を聞いているんだよ。せっかくだから、個人対個人で話そうじゃないか。質問した人間がどう考えているか、言ってみろよ。
【記者】会社としての意見もいろいろありますし、個人としても意見ありますけれども…。
【知事】個人の意見聞いているんだよ、君の。個人の意見述べたら首になるのか。そんな会社なのか君の会社は。
【記者】いや、そうではありませんけれども。
【知事】じゃ、君はどうなんだよ。賛成か反対か、俺が行くのに。
【記者】私は個人として行くのは、規制はできないと思いますけれども、公として行かれるのは、ちょっと、疑問がいろいろ残るんではないかと。
【知事】どうやって肩書外すんだね。それは、記帳するときに東京都知事と書いちゃいけないの。馬鹿なこと言うな、本当にお前ら。どこの人間なんだ貴様。日本の近代史知っているのか、現代史。あの戦争がどんなもんだったか知らないから馬鹿なこと言うんだよ。君のお父さん、お母さん、ひいじいさん、ひいばあさん、命がけで国を守ってきたんだよ。
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【記者】録音を切ります。「シナが怒るからかね」とか、「本当にお前ら。どこの人間なんだ貴様」などという知事の本音を都民に紹介できて、私の任務は十分に果たせたと満足しています。ありがとうございました。
【知事】まだ、貴様の、いや君の意見をちゃんとは聞かせてもらっていない。言いたいことがあるなら言ってみたらどうだ。
【記者】私は意見を述べる立場にはありませんが、そこまでおっしゃるのなら、少しだけ。公人が靖国神社参拝をしてはいけないのは憲法上自明なことです。中国や韓国に指摘されるまでもないこと。しかし、純粋に私人として参拝することまでを咎めるのは難しいとも思います。要は、厳密に公人としての疑いを払拭できるような参拝の仕方であれば、認めざるを得ないということです。
【知事】じゃあ、「東京都知事」という肩書は、いったいどうやって外せというんだ。
【記者】もちろん記帳は個人名だけにしていただいて「東京都知事」という肩書を記入してはいけません。肩書ないのは寂しいとおっしゃるのなら、「作家」でも「文筆家」でも、あるいは「日本人」「壮士」「憂国の志士」でもよろしいんじゃないでしょうか。なお、いけないのは肩書の記帳だけではありません。公用車の利用もいけません。随行員の同伴もダメ。常識的な執務時間帶の参拝は避けた方がよいでしょう。
【知事】そんな卑俗な低次元の議論をしているのではない。石原慎太郎という生身の私人と、公人としての東京都知事石原慎太郎とは不即不離、分けられるはずがないと言っているんだ。
【記者】分けられますよ。人は皆、いくつもの属性を持ち、いくつもの肩書を使い分けながら社会生活を送っているのですから。でも、知事が分けられないと思うのであれば、靖国参拝はせぬことです。参拝しようとされるのなら、できるだけ、ひっそりと神社に出かけて、人目につかないように参拝なさることです。それが、ギリギリ許される私人としての参拝のあり方。
【知事】なんだと。こっそり参拝しろだと。馬鹿なことを言うんじゃない。
【記者】馬鹿なことではありません。都知事在任中にはそうしなければならないということは、憲法20条の政教分離原則が命じるところです。もっと厳しい解釈もあるでしょうが、私が言っているあたりが常識的なところ。
【知事】君は、憲法の片言隻句よりも大切なものがあることを理解できないのかね。
【記者】当然のことですが、公人の行動規範として憲法に優越するものはあり得ません。もしや、知事は日本国憲法を認めないという立場なのでしょうか。
【知事】当たり前じゃないか。民族の歴史や大義と矛盾するような憲法を認められるはずはない。
【記者】どんなに嫌いな憲法でも、認めたくなくても、公人には憲法遵守義務があります。もちろん知事にも憲法を守っていただかなくてはなりません。
【知事】さっきも言ったが、君のお父さん、お母さん、ひいじいさん、ひいばあさん、命がけで国を守ってきたんだよ。その先人たちが、靖国に眠っているんだ。その人たちを参拝することよりも、憲法の遵守が大切だというのかね。
【記者】知事の座にある者が、憲法秩序をないがしろにしてはいけませんね。また、残念ながら、先の戦争は誰が見たって日本が仕掛けた戦争ではありませんか。命がけで国を守ってきたという言葉は、日本に侵略された隣国の人々にこそふさわしい。
【知事】何を言うんだ、貴様。現象だけでものを見てはいかん。裏の裏のそのまた裏を読めば明らかだ。一見日本が侵略しているように見えても、その実は、自存自衛のための戦争だった。白人の支配からアジアを解放するための戦争でもあった。
太平洋戦争はアメリカが仕掛けたものなんだよ。日本ははめられて、先制攻撃をさせるように仕向けられたたんじゃないか。
【記者】結局、靖国参拝は、知事のような大東亜戦争肯定論と深く結びついているということがよく分かりました。
【知事】君はちっとも分かっていない。分かろうともしていない。東京裁判やらシナ人やら三国人に吹き込まれた自虐史観に洗脳されたままで、「もっと反省しよう」「反省が足りない」などと、どこかの国のお先棒をかついだ愚かしいことをやっているだけじゃないか。いい加減に目を覚ましたらどうかね。
【記者】驚きましたね。いまだにこの国には、皇国史観の亡霊がさまよっている。でも、こうやってお話しいただいてはじめて、知事の古色蒼然たる考えを知ることができました。重ねて御礼を申し上げます。