2017年11月27日月曜日

後世の歴史家は平成の政治をどう総括するのか

 2019年4月に天皇が退位され、5月1日に改元の見通しが強くなりました。
 明治150年(2018年)に首相を務めていたいというのが安倍晋三氏の悲願で、地元山口の会合で自ら「明治維新から50年後が寺内正毅首相、100年後が佐藤栄作首相で、いずれも山口(長州)出身で、自分も18年までいけば『(明治150年も)山口県出身の安倍晋三となる』」と語っています。
 それはまあ達成できそうなのでご本人は満足でしょうが、平成の年号はその年度で終焉し、翌5月には新しい元号になります。

 今年来日したトランプ大統領「日本が大量の武器を買うことが望ましい」と迫ると、安倍首相は一も二もなくそれに応じました。
 すでに日本は米国から戦闘機F35(1機150億円)計42機、輸送機オスプレイ(同約114億円)計17機など購入する契約を交わし、1基約800億円の「イージス・アショア」を取り敢えず2基導入する方針です。
 いずれも驚くほど高額ですが、戦闘機F35は余りに重過ぎて、肝心の戦闘能力は数十年間前に開発された戦闘機に劣ると言われ、オスプレイは危険なため海兵隊以外は米軍ですら買わないものを日本に押し売りされましたが、そもそも敵地侵入のための飛行機なので日本には全く不要のものです。イージス・アショアも、数百キロ上空を秒速5kmかそれ以上で飛翔するミサイルを迎撃できるという理屈が分かりません。
 確実に言えることは日本はアメリカの兵器産業の格好のカモにされているということで、これでは日本のお金はどんどんなくなります。

 その一方で安倍政権はこの5年間で特定秘密保護法安保法制、共謀罪など国民監視や対外戦争に道を開く危険な反動法案を数の力に頼って強行採決し、殆ど戦前の臨戦体制を整えるに至りました。
 石川裕一郎聖学院大教授(憲法)は、この国戦後70年以上かけて築き上げた平和国家のブランドを、安倍政権の登場で一気にったとして、「後世の歴史家は安倍政権を『戦後日本の財産をかき消した政権』と評価すると思う」と述べています。
 また評論家の森田実氏は、
「戦争の足音を遠ざけるためにも、来年9月の自民党総裁選が重要それまでに平和主義の世論を高め、内閣支持率を劇的に下げて、安倍首相の3選を阻止しなければいけないと述べています。

 それほど支持率が高くないのにこんなに政権が持続するのは、一にも二にも「小選挙区制度」の弊害に由来しています。「4割の得票率で7割の議席を占める」異常は、ことの最初から言われていたもので、当初は小選挙区制度が提案される度にその論理で一蹴されていたのですが、ある年に政権がメディアの経営者を集めて小選挙区制反対運動をやめさせた結果一気に成立しました。
 そして小選挙区制の「一区に一人」という特性が党の執行部に絶対的な権限を付与し、その結果が今の安倍政権の独裁につながりました。
 しかしそれも内閣の支持率次第であって、支持率が3割に近づけばさすがに政権は維持出来ません。その恒常的な低支持率を実現できていないところに問題の本質があります。
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後世の歴史家はどう総括するのか? 平成の終焉と安倍政権
日刊ゲンダイ 2017年11月25日
(阿修羅 11/25 赤かぶ投稿 より転載)
 昨年8月の「生前退位」の意向をにじませた天皇の発言から1年余り。「2019年4月退位・5月1日改元」となる見通しが強まっている。

 明治維新から間もなく150年。今のところ、「平成」は、日本が対外戦争を一度も行わなかった唯一の時代だ。そして天皇は、多忙な行事の合間にも太平洋戦争の激戦地への「慰霊の旅」を続け、先の戦争で犠牲になった人々に対して、国籍を問わず、追悼・慰霊を繰り返してきた。
 政府は改元に先立ち、来年中に新元号を発表する方針だが、「平成」の看板を下ろした途端、この国の「非戦」と「平和」の時代は終焉を迎えるのではないか。そう思わせるニュースが相次いでいる。

 24日の日経新聞は1面トップで「日英、ミサイル共同開発」と報じた。両国政府は来年度、戦闘機に搭載する新型の空対空ミサイルの共同開発に乗り出すという。実射試験を経て量産に至れば、ドイツやフランスへの輸出も検討するというから、日本は国を挙げて「武器商人」に生まれ変わるわけだ。
 日本は戦後、長らく武器の輸出や共同開発を禁じた「武器輸出三原則」を掲げてきた。先の大戦への反省を踏まえ、国際社会に「平和国家」としてのブランドを築き上げてきたのだが、その長年の努力をあっさり捨て去ったのが、安倍政権だ。2014年4月の閣議決定で条件付きとはいえ、武器の輸出や共同開発を認めてしまった。

■後生に「戦争の始まり」と評価される瀬戸際
 この政権のやりたい放題は、まだある。今月20日には読売新聞が1面で「日本版トマホーク開発へ」との見出しで、政府が米国製トマホークの性能を超える国産巡航ミサイルの研究・開発を検討し始めたと報じた。すると、22日の参院本会議で安倍首相は、敵基地を巡航ミサイルなどで攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有について、「さまざまな検討を行う責任がある」と答弁。保有について含みを残した。

 10月の総選挙前まで安倍は「(保有の)検討を行う予定はない」としてきたのに、選挙が終わった途端に方針転換。日本版トマホークを開発・配備すれば、この国は明確に敵基地攻撃能力を保有することになる。安倍は集団的自衛権を巡る解釈改憲に続き、再び「敵基地攻撃能力は憲法上認められるが、専守防衛の観点から保有しない」としてきた従来の政府解釈を勝手に変えるつもりなのだ。

 ノンフィクション作家の保阪正康氏は総選挙の公示直前に毎日新聞で、「こんな内閣を持っていたら、私たちは50年、100年後の国民に指弾されるだろう」と断じていた。まさに選挙が終われば「勝てば官軍」の暴力政権によって、平和国家日本の根幹が「あれよあれよ」と破壊されていく現実は、将来の世代に大きな禍根を残すに違いない。政治評論家の森田実氏はこう言った。
「1945年8月15日から平成の時代までの日本を、後世の歴史家は『民主主義を礎に平和を守った』と評価するはずです。そんな『偉大な時代』をブチ壊し、北朝鮮危機とトランプ米政権の圧力を利用して『戦争のできる国』へと着々と歩んでいるのが、今の安倍政権です。国民はまだ、先の総選挙こそ歴史的分岐点で、安倍自民の圧勝によって暗黒の側に転落したという自覚がないようですが、平成が終わりを迎える今の時代は、後世の歴史家から『戦前の始まり』と総括されても、おかしくありません」
 この国が非戦を貫いた「平成」の終焉は、平和な時代の崩壊を象徴しているかのようだ。

この5年で平和国家のブランドはズタズタに
 安倍は北朝鮮問題について、「必要なのは対話ではなく圧力」と強調し、「日米は100%共にある」とトランプ政権にベッタリ。来日したトランプ大統領に「日本が大量の武器を買うことが望ましい」と迫られると、「米国からさらに購入することになるだろう」と、やすやすと応じてしまった。

 すでに日本は米国と、戦闘機F35(1機147億円)計42機輸送機オスプレイ(同約114億円)計17機などの購入契約を交わし、1基約800億円の陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を2基導入する方針だ。
 こうした高性能で軍事機密性が高い最新兵器は、日本政府が米政府と直接契約する有償軍事援助(FMS)を通じて購入される。これがクセモノで、米政府が価格設定を主導し、交渉の余地は皆無に等しい。つまり、米国の「言い値」で武器を買わされているのだが、第2次政権の発足以来、米政府の言われるがままに米国製兵器の購入額を増やしてきたのも安倍だ。今年度のFMSの予算額は5年前の実に2.6倍にあたる3596億円に及ぶ。

 トランプとのトップ会談で、こんな不公平な取引に苦言を呈すどころか、安倍は「もっと買います」と宣言し、ひたすら「武器商人」にシッポを振りまくったのである。
「北朝鮮との対話を閉ざし、米国の言い値で武器を“爆買い”すれば、この国に平和をもたらすのですか。むしろ、戦争の危機を近づけているように思えます。中韓両国との外交関係がこじれる中、『日本版トマホーク』を配備すれば、間違いなく両国は日本への警戒を強める。行き着く先は軍拡競争のチキンレースです。東アジア一帯は核保有国がありながら、安全保障を統治する国際機関が存在しません。世界でも例のない危険な地域であることを忘れてはいけません」(聖学院大教授・石川裕一郎氏=憲法・フランス法)

■何が何でも総裁3選を阻止しろ
 今年3月の秋田県男鹿市の訓練を皮切りに、国と自治体共催の弾道ミサイルの発射を想定した訓練が本格化。以降、20道県22市町で行われたミサイル訓練の想定は、全て上空通過で「Jアラート」を受信した場合の自主避難などにとどまっていたが、とうとう22日には長崎県雲仙市で日本の領土に着弾した想定での訓練が解禁された。

 訓練はいずれも北朝鮮の弾道ミサイルを念頭においたもので、こんな「戦争前夜」のような光景が当たり前になってきているのが、恐ろしい。前出の石川裕一郎氏が指摘する。
「この5年間で安倍政権は特定秘密保護法や安保法制、共謀罪など、国民監視や対外戦争に道を開く憲法破壊の危険な法案を数の力に頼って強行採決を繰り返し、この国を戦争の脅威に近づけただけです。その総仕上げが9条改憲ですが、その結果、この国は戦後70年以上かけて築き上げた『平和国家』のブランドを失うことになる。戦後日本は唯一の被爆国として、核廃絶や人道主義を訴えることで国際的な信頼を勝ち取ってきましたが、安倍政権は国連の核兵器禁止条約に参加せず、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)にも冷淡です。平和国家の印象ははげ落ち、日本が国連で核廃絶採決の決議案を提出しても、賛同国は激減しました。後世の歴史家は安倍内閣を『戦後日本の財産をかき消した政権』と評価すると思います」

 平成が2年後に終わっても、この危険な政権が続いていれば、この国はオシマイだ。平和国家から戦争国家に完全に変容し、この国が暗黒に転落した現実が誰の目にも明らかになってからでは、もう遅いのだ。

「戦争の足音を遠ざけるためにも、来年9月の自民党総裁選が重要となります。それまでに平和主義の世論を高め、内閣支持率を劇的に下げて、安倍首相の3選を阻止しなければいけません。戦後70年以上も維持してきた平和と民主主義の時代を、平成後にそう簡単に明け渡すわけにはいかないのです」(森田実氏=前出)
 平成後も日本が平和を維持できるかは、国民の強い意志にかかっている。

27- 新潟県9条の会 会報No.66のPDF版を掲示します

 新潟県9条の会 会報No.6PDF版を掲示します
 手違いで遅くなりましたが新潟県9条の会 会報 No.662017年9月25日付) PDF版掲示しますのでご覧ください。

 一面のタイトルは
 安倍9改憲NO 戦争しない日本YES
 市民と野党の共闘で安倍政権を倒し、
   9条改憲NO の歴史的審判を下すチャンス
です。

 10月22日の衆院選投票に向けて解散直前の時期に発行しましたので、一面は全面選挙委関する記事です。

 中見出しは
 9月改憲を狙う謀略解散

 安倍政権を倒す歴史的チャンス

 市民と野党に共同の原点は
戦争法廃止・立権主義を取り戻す

9条改憲NO」の野党と市民が
本気の共闘で力を出し切ること

 今こそ地域の新たな協同をめざし
地域9条の会の役割を発揮しよう
です。

 選挙の結果は6区中、野党共闘側が4区で勝利しました。健闘したと言えます。

 二面は「各地9条の活動から」で、今回は、
 むらかみ9条の会
 新潟北区9条の会
が紹介されています。
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 PDF版をご覧になる場合は、下のタイトルをクリックするとまず画面の下側に選択肢:「ファイルを開く」・「保存」が表示されるので、「ファイルを開く」を選択すると表示されます。
 Google Chrome の場合は左下に タイトル(「○○.pdf」)が表示されるので、それをクリックすると開きます。
  文字が小さい場合にはPDF画面右上の最大化マーク(□)をクリックするか、上段の中央付近にある倍率(%表示)を調整するか、右欄の○マーク付きの+(大きすぎた場合はーマーク)をクリックして下さい。

 最初に一面が表示されるのでそのまま画面を下方にスクロールすると二面が表示されます。

    県会報 No.66 (1面・2面)

2017年11月24日金曜日

森友 国有地値引き問題で検査院が報告 籠池夫妻 勾留が4か月に

「森友学園」への国有地売却でごみの撤去費用などとして8億円余り値引きされ問題で、会計検査院は「値引き額の算定方法には十分な根拠が確認できないごみの量国交省の推計値の3割から7割にとどま」などとする検査結果を22日、国会に提出しました。
 この問題を見過ごしにしなかっただけまだマシですが、実際のごみの量を3割~7割の範囲に認定したことは大甘のそしりを免れません。

 田中龍作氏は、「検査報告は国交省と近畿財務局を一応、悪者にした格好だが、ことの核心をズラしているとの見方もある」として、「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」の告発状に示されている「地中のゴミによる値引き代はゼロでよい」という考え方を紹介しています。
 原告の一人 醍醐總名誉教授は、会計検査院はゴミの混入率など複雑怪奇な計算式を持ち込んだことで「袋小路に入ってしまっている」と指摘しています
 文中に「有益費」という当初から物議を醸した言葉が出てきますが、これは20155月の定期借地契約、賃借中に森友学園が土壌汚染地下埋設物の除去を行い土地の価値を増大させた場合はその除去費用を「有益費」の名目で国が支払うというもので、実際に2016年度末に13176万円を支払っています。

「市民の会」の告発の行方には注目したいと思いますが、会計検査院の報告は「問題点を指摘した」ということに留まりそうです。

 ところで不必要といわれている籠池泰典前理事長と妻の勾留は、真夏には蒸し風呂となる独房内ですでに4か月に及び、この間家族との面会も認められないでいますが、大阪地裁22日、またしても保釈を認めませんでした。2人は調べに対し黙秘しているということです。
 証拠隠滅等の惧れがなくとも検察が求める自供をしないことには釈放しないというのが「人質司法」の実態です。普通の人は一刻も早く家庭に戻らないことには収入が途絶え家族が生きてゆけなくなるため、検察が求めるままに泣く泣く無実のまま自供を強いられることになります。裁判所も検察と一体になって「人質司法」を成り立たせていることは、籠池夫妻の例でも明らかです。
 関係の記事を4本紹介します。

  お知らせ
    都合により25日、26日は記事の更新ができません。27日は午後更新します。
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森友 国有地値引き 「慎重な調査検討欠いていた」 検査院
NHK NEWS WEB 2017年11月23日
大阪の学校法人「森友学園」に国有地がごみの撤去費用などとして8億円余り値引きされて売却された問題で、会計検査院は「値引き額の算定方法には十分な根拠が確認できない」などとする検査結果を22日、国会に提出しました。独自に行った複数の推計では、いずれもごみの量が国土交通省の推計の3割から7割にとどまり、会計検査院は「慎重な調査検討を欠いていた」と指摘し改善を求めました。
去年6月大阪・豊中市の国有地が、地中のごみの撤去費用などとしておよそ8億2000万円値引きされ、「森友学園」におよそ1億3400万円で売却された問題では、会計検査院が、国会の要請を受けて検査を行い、22日国会に結果を報告しました。

最大の焦点の値引き額が適正だったかどうかについて、会計検査院は、ごみの撤去費用などの見積もりを依頼された国土交通省が、地中のごみの混入率をおよそ47%としたうえで、少なくとも3.8メートルの深さまでごみがあるなどと算定した方法は「十分な根拠を確認できない」と指摘しました。

検査院が、国土交通省が用いたデータをもとに、複数の別の方法で独自に推計を行ったところ、ごみの混入率については32%、ごみのある深さは2メートル以下となり、ごみの量は国土交通省の推計の3割から7割といずれも少なくなったということです。

検査院は「仮定のしかたによって、ごみの処分量の推計値が大きく変動する状況などを踏まえると、算定に必要とされる慎重な調査検討を欠いていた」などと指摘し、今後、適切に算定するよう改善を求めました。

一方、適正と考えられる値引き額については必要な資料がなく、検証が難しいとして報告書には盛り込まず、検査院は「値引き額は仮定のしかたによって変わるもので、いくら損をしたか責任を持って示すことはできない」としています。


【森友値引き】核心をずらした会計検査院報告はガス抜きに使われる
田中龍作ジャーナル 2017年11月22日
 会計検査院までもが安倍首相の意向を忖度するようになったのだろうか。
 国有地が学校法人・森友学園に8億円値引きされて売却された問題で、会計検査院はきょう、国会に検査報告を提出した。
 「値引き額の算定基準が十分でない」「資料が保存されておらず検証が十分に行えない」などと一見厳しい。問題の中心であるゴミについては「国土交通省の推計の3割から7割しかない」とした。
 検査報告は国土交通省と近畿財務局を一応、悪者にした格好だ。だが事の核心をズラしているとの見方もある。

 森友学園への国有地売却問題で1円の値引きをする必要もなかったのにゴミ処理の名目で8億1900万円の値引きをして、国に損害を与えた ― 市民団体が近畿財務局の美並義人局長を背任の疑いで、きょう、東京地検に告発した。
 告発をしたのは「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」。告発状によるとこうだ。

地下埋設物(ゴミ)は2層に区別される。深さ①「0~3・8m」と②「3・8~9・9m」だ。
①「0~3・8m」のゴミ
  森友学園との借地契約時代に有益費として国は支払い済み。
②「3・8~9・9m」のゴミ
校舎建設の支障になるようなゴミはなかった。原告らは工事関係者から証言を得ている
実際、工事は進み校舎は出来上がった。

 そもそも、ゴミの撤去にからんで国は森友学園に1円も払う必要がなかったのである。にもかかわらず会計検査院は「(ゴミは)3割~7割しかない」としている。つまり3割~7割は払う必要があったというのだ。

 原告の一人で、醍醐總・東大名誉教授(会計学)は、会計検査院はゴミの混入率など複雑怪奇な計算式を持ち込んだことで「袋小路に入ってしまっている」と指摘する。
「国交省を担当している会計検査院のスタッフがそんなことも知らないのか、と驚く。本当に手抜きなくやったのかなという疑問すら持っている」。
「(会計検査院は)本質的、核心的な部分からズレた、それがわからなかったふりをしているのか、本当に分からなかったのか。およそプロの検査とは私には思えない」。
 会計検査院の指摘は膨大だ。次期通常国会で野党は同院の指摘に沿って安倍政権を追及していくのだろうが、袋小路にはまり込むことは必定だ。追及は不発に終わるだろう。
  “正義の指摘” はガス抜きの匂いがする。
~終わり~

籠池夫妻の保釈申請認めず
NHK 関西NEWS WEB 2017年11月23日
学校法人「森友学園」をめぐる事件で、詐欺などの罪で起訴され4か月近く勾留されている籠池泰典前理事長と妻の保釈の申請について、大阪地方裁判所が、22日、保釈を認めない決定をしたことが関係者への取材で分かりました。

森友学園の前の理事長の籠池泰典被告(64)と妻の諄子被告(61)は、▽大阪・豊中市で進めていた小学校の建設工事に対する国の補助金や▽学園が運営する大阪・淀川区の幼稚園に対する大阪府や大阪市の補助金をだまし取ったなどとして詐欺などの罪で起訴されています。
だましとった補助金の総額は1億8000万円余りにのぼるとされ、関係者によりますと2人は調べに対し黙秘しているということです。

2人はことし7月末に大阪地検特捜部に逮捕されて以来、4か月近く大阪拘置所で勾留されていて、弁護士は保釈を申請していましたが、大阪地方裁判所は22日、保釈を認めない決定をしたことが関係者への取材で分かりました。
2人については裁判の前に争点や証拠を絞り込む「公判前整理手続き」が始まっていますが、初公判の日程などはまだ決まっていません。


勾留中の籠池夫妻 大阪拘置所で蒸し風呂“独房生活”の過酷
日刊ゲンダイ 2017年8月5日
 森友学園の補助金不正受給問題で、詐欺の疑いで逮捕された前理事長の籠池泰典容疑者と諄子容疑者。検察の取り調べに対し、一部黙秘を続けているというが、勾留されている大阪拘置所内はかなり過酷のようだ。

 この時季の大阪市内の最高気温は35度を超える。湿気ムンムンのうだるような暑さの中、2人はエアコンもない広さ3畳程度の中で独房生活を余儀なくされているようだ。
「東京や立川の拘置所の独房にはエアコンが設置されているのですが、大阪は送風機だけで、エアコンは完備されていないと聞きました。接見に行った弁護士は『ここは暑すぎる』と収容者から愚痴ばかり聞かされるそうです」(在阪ジャーナリスト)

 郵便不正事件で逮捕されたものの、証拠のでっち上げが発覚し、無罪が確定した村木厚子元厚労次官は大阪拘置所に160日以上も勾留された。村木氏はその時の状況を著書で〈24時間、カメラに監視される〉とつづっている。

 酷暑の中で狭い独房に閉じ込められ、厳しい監視下に置かれていれば、どんなにタフな人間でも精神的に追い込まれてしまうだろう。2人の代理人を務める弁護士にそれぞれ今の拘置所暮らしの様子を聞いたが、そろって「答えられない」と回答した。

 元大阪高検公安部長の三井環氏はこう言う。
「検察にとって真夏は勾留するのに“グッドタイミング”。収容者の中には、厳しい暑さの中でロクに睡眠をとれない人もいる。精神的にも身体的にも弱っていくと、長い取り調べにも耐えられなくなってきます。解放されたい一心で、意思に反する自白をするケースもあるでしょう。こういった人権を無視したような手法は許されません」

 疑惑の“本丸”は補助金不正受給ではなく、財務省の「国有地8億円値引き」問題だ。大阪地検は証拠隠滅の恐れがある財務省職員をさっさと捕まえるべきだ。

拉致被害家族の会も“圧力一辺倒”の安倍外交に異論

 北朝鮮が2か月間ミサイル試射と自制したことから、一旦は米・朝会談の機が熟したのではという雰囲気が生まれましたが、トランプ米大統領は20日、突如北朝鮮を9年ぶりにテロ支援国家に再指定しましたこれにより大規模な対北朝鮮追加制裁が加わりますが、安倍首相が一もにもなくそれに賛成するのは明白です。

 横田早紀江さんは、このところ対北朝鮮“圧力”一辺倒の安倍首相に対し、「金正恩とケンカじゃなく話し合いをして欲しい」と注文をつけています。口先だけで、成果ゼロの安倍首相に不信感を強めているのでしょう。ひとり早紀江さんだけではなく、他の被害者家族も「安倍首相に訪朝して欲しい」と声を上げていますが、首相にそんな気持ちはさらさらありません。

 元家族会事務局長の蓮池透氏は、「家族会『安倍さんに頼るしかない』と思うのは間違いで、安倍さんだから解決しないのです。早く見切りをつけないと、時間がありません」と、一貫した思いを明らかにしています。

 それとは別に北朝鮮から帰還した蓮池薫さんは17日、新潟で講演し、
日本政府はかなりの生存者情報を手に入れていると聞いている。だから、今は再調査なんていう、まどろっこしいことは言わずに、生きている人を返せと伝え、その上であなたたちは何を求めているかと踏み込んだ交渉をすべきだ」、「拉致問題くのは日本政府が何か決断した時だ。拉致被害者を救うためには北朝鮮に見返りのものを与えるのはやむを得ない。その点を理解した上で、今後も拉致問題に声援を送ってほしい」と訴えました。

 日本政府かなりの生存者情報を手に入れているというのがもしも本当であれば(「救う会」はいつもその種のことを「家族の会」に吹き込んでいるようです)、「まず拉致被害者全員の消息を明らかにさせる」という原則にいつまでも拘っている場合ではなくて、生存している人たちを帰還させるのが最優先事項になります。
 その際には、かつて日本が韓国に対して行った戦争による加害への賠償に見合うものを、当然 北朝鮮から暗に要求され、それが事実上の条件になるでしょう。
 アメリカは当然反対することでしょうが、拉致被害者を救うためにどういう形で応じることが出来るのかについて、アメリカと具体的に詰めるのが日本政府の仕事です。
 安倍首相がその任に全くふさわしくないことは言うまでもありません。
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ついに横田早紀江さんも “圧力一辺倒”の安倍外交に異論
日刊ゲンダイ 2017年11月23日
 もう、ガマンの限界なのだろう。横田めぐみさんの母・早紀江さん(81)が、安倍首相の“北朝鮮外交”に異を唱え、波紋を呼んでいる。“圧力”一辺倒の安倍首相に対し、「金正恩とケンカじゃなく話し合いをして欲しい」と注文をつけたのだ。ほかの被害者家族も、21日、「安倍首相に訪朝して欲しい」と声を上げている。さすがに、いつも口先だけで、成果ゼロの安倍首相に不信感を強めているのだろう。

 アメリカが北朝鮮をテロ支援国家に再指定したきのう、拉致被害者の家族からは、効果を期待する一方、日本政府に具体的な取り組みを求める声が相次いだ。
 市川修一さんの兄・健一さん(72)は、圧力の必要性を認めつつも「首相に訪朝してほしい。歯がゆい思いをしているのは家族だ」と焦りをにじませた。
 5年たっても進展ゼロの安倍首相に対して、具体的なアクションを期待する気持ちが強まっているのは間違いない。

 先週(18日)は、早紀江さんまでが、新潟市内の集会で800人を前にこう発言している。
「安倍総理が平壌に行き、金正恩とケンカじゃなく、ちゃんとした話し合いをしてくれたらありがたい」
 あの早紀江さんが安倍首相に注文をつけるのは、よほどのことだ。

 安倍首相の圧力一辺倒は拉致問題の解決を遠ざける――。これまで「拉致の安倍」に全幅の信頼を寄せてきた被害者家族も、言い方は柔らかいが、安倍首相の無策に失望と不信感を強めているのだろう。

■もう政治利用は許されない
「この5年間、安倍政権下で拉致問題は一歩も進んでいません。家族が年を重ねただけです。被害者家族の中に『自分たちは安倍首相に政治利用されているだけではないか』という不信感が芽生えてもおかしくありません。安倍首相を信じたいと思っている家族らも、たまりかねて対話を訴え始めたということでしょう」(政界関係者)

 元家族会事務局長の蓮池透氏がこう言う。
「あれでも早紀江さんは、安倍首相に遠慮して、感情を抑えて発言したのだと思います。安倍首相には圧力だけでなく、対話を含めて行動を起こしてもらいたいと願っているはずです。圧力一辺倒では、展望は全くありません。拉致問題は対話でないと解決できないからです。家族会は『安倍さんに頼るしかない』というスタンスなのでしょうが、違います安倍さんだから解決しないのです早く見切りをつけないと、時間がありません

 拉致問題を政治利用する安倍首相の罪は重い。


「日本政府は踏み込んだ交渉をすべきだ」
〜拉致被害者・蓮池薫さん講演会
    金子通 レイバーネット 2017年11月22日
 新潟では、横田めぐみさんの拉致事件が発生してから40年が経ち、地元紙である新潟日報は「拉致問題の解決を願う一週間」として、さまざまな取組を行っている。11月17日、新潟日報メディアシップにおいて、帰国から15年を迎える拉致被害者・蓮池薫さんを招いた講演会「帰国15年~いま、拉致問題について考えること」が開催された。

 蓮池さんは、講演会冒頭「拉致問題については少し光明が見えたのではないかと思っている。拉致問題は3年前、ストックホルム合意で今度こそ解決するのではないかという期待があった。しかし、結局何の進展もないままになっている。しかし、私が聞いているところでは、水面下ではかなり熾烈な駆け引きが行われている。私は北朝鮮の再調査という段階は終わりにすべきだと思う。日本政府はかなりの生存者情報を手に入れていると聞いている。だから、今は再調査なんていう、まどろっこしいことは言わずに、生きている人を返せと伝え、その上であなたたちは何を求めているかと踏み込んだ交渉をすべきだ」と述べた。

 講演会では、拉致された当時の状況や朝鮮における日常生活、帰国後の思いについて語った上で、日朝交渉について、日本政府の対応について理解を示しつつ「日本は北朝鮮に対して、拉致問題に対する見返りも考えないといけない」と述べ、講演会の終わりに「残された拉致被害者は15年間待たされている。精神的にどれだけつらいか。時間はまったなしだ。やはり拉致問題は動きます。それは日本政府が何か決断した時だ。犯罪者に見返りなどとんでもないということになるかもしれないが、拉致被害者を救うためにはやむを得ない。外交交渉とはそういうものだ。その点を理解した上で、今後も拉致問題に声援を送ってほしい」と訴え、終了した。

 日本国内では、朝鮮の脅威ばかりが強調されるが、圧力一辺倒の外交政策で拉致問題は進展していない。日朝両国政府の思わくや立場はさておき、日朝交渉を再開させ、拉致問題の一刻も早い解決をすべきだ。

24- 安倍政権のあまりにグロテスクな少子化対策

 安倍政権が選挙で打ち出した「教育無償化」の全体像が一向に示されない中で、2018年度所得税改革において、年収800900万円を上回る子どもがいない世帯に増税する案検討されいます。
 これは明らかに「子どもを産まない/産めない人」への差別ですべての人には、子どもを産むことも、いつ産むのか、何人産むのか、そして産まないという選択をする権利(=リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)を蹂躙するもので戦前回帰を目指す安倍首相が、あたかも戦時体制下の1941年に閣議決定した「人口政策確立要綱」を継承しようとしているかのように見えます。
 いずれにしても、これをもって少子化対策にしようなどというのは言語道断です。

 安倍政権は、現に2013年から国の予算を使って都道府県による婚活支援、いわゆる「官製婚活」を進めている一方で、“家族はこうあるべき”と押し付ける「家庭教育支援法案」を提出する予定ですが、これはまさに戦前がそうであったように、国家による個人生活や家庭への介入です。
 そのうえ山東昭子・自民元参院副議長が「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰してはどうか」と発言するに至っては、もうお笑いというしかありません。

 LITERAの「 ~ 安倍政権のあまりにグロテスクな少子化対策」を紹介します。
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4人以上子どもを産んだ女性を表彰し、子どものいない世帯は増税!
安倍政権のあまりにグロテスクな少子化対策
LITERA 2017.11.22
 安倍自民党が選挙で打ち出した「教育無償化」が嘘八百であったことを昨日の記事でお伝えしたが、じつはもうひとつ、政府がとんでもないプランをぶち上げた。
 2018年度税制改正の主要テーマである所得税改革において、年収800~900万円を上回る子どもがいない世帯に増税とする案を検討しており、今月下旬から議論を進めるというのだ。
 子育て世帯への支援というかたちではなく、子どもがいる世帯と子どもがいない世帯を区別して、いない場合は増税を課す──。これはあきらかに「子どもを産まない/産めない人」への差別ではないか。
 それでなくても日本は、「女性は子どもを産んで当然」という圧力が強い。その一方、不妊に悩む男女カップルは増加傾向にあり、結果として断念する人も少なくない。そうした人たちに「子どもがもてなかったから」と増税しようというのは、傷口に塩を塗るようなものだ。

 いや、そもそもすべての人には、子どもを産むことも、いつ産むのか、何人産むのか、そして産まないという選択をする権利がある。これはリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)という概念で、国連で認められた人権のひとつだ。
 こうした権利を守るためには、本来、子を産む人も産まない人も公平になる制度をつくることが求められる。しかし、産まれてくる子どもには生存権があり、生活水準の確保や教育を受ける権利がある。そのための子どもに対する社会保障や子育て支援は充実させるべきだ。だがそれを、子どもをもたなければ税金を課すというかたちで「分断」しようとすることは、産む/産まないの権利を蹂躙する言語道断の政策だ。

安倍政権の少子化対策は、戦時中の「産めよ殖やせよ」「産児報国」とソックリ
 その上、腹立たしいのは、この増税案の目的が少子化対策であるだろうことだ。さんざん指摘されつづけているように、少子化を食い止めたいと本気で考えているのならば、まずは待機児童問題の解消をはじめ、女性が仕事と育児を両立しやすい環境づくりや、男女ともに不安定雇用や長時間労働の見直し、男性の育児参加、選択的夫婦別姓制度の導入、さらに未婚でも産みやすい社会──男女の賃金格差の是正、同棲や事実婚を法律婚と同様の保護を与える──などを押し進めるのが筋だろう。

 にもかかわらず、そうした必要な整備とは逆行する決定をおこなってきたのが安倍政権だ。2017年末までに待機児童を解消するという公約はあっさり破られ、非正規雇用は増加の一途を辿り、国会で上程予定の「働き方改革関連法案」では、時間外労働の上限規制を過労死ラインの月80時間を超える「月最大100時間未満」。こうして「まずやるべきこと」からどんどん離れた上、「増税対象となるなら産もうという人も増える」などと本気で考えているのだとしたら、まともな政治とは到底言えない。
 だが、もっと恐ろしいことがある。人権を蹂躙する増税案を打ち出そうという安倍政権の「少子化対策」が、戦時中の「産めよ殖やせよ」「産児報国」とよく似ていることだ。
 戦時体制下の1941年、政府が閣議決定した「人口政策確立要綱」では、人口増を目指すべく、上昇中だった平均婚姻年齢を3年早め、21歳ごろには結婚し、夫婦あたり平均5人を産むという目標を立てた。そこで実施されたのは、公営機関による結婚の斡旋(現在の婚活サービス)や学校での母性教育、子どもが多い家庭への優遇策、そして個人主義を不健全な思想として排除することだった(参考:荻野美穂『「家族計画」への道─近代日本の生殖をめぐる政治』岩波書店)。

 この「人口政策確立要綱」が閣議決定されたあとの朝日新聞1941年1月23日付)には、こんな文言が躍っている。
従来の西欧文明に蝕まれた個人主義、自由主義の都会的性格がいけないのだ。自己本位の生活を中心にし子宝の多いことを避ける都会人の多いことは全く遺憾至極である〉
 個人主義を自己本位だと叩くあたりは、安倍政権を熱烈に支持し伝統的家族の復権を謳う日本会議系の極右論壇人とまったく同じだが、こうした「産めよ殖やせよ」の思想は安倍政権が継承しているものだ。

子どもを4人以上生んだ女性を表彰し、子どものいない世帯は増税し処罰
 たとえば、2015年9月に『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)に菅義偉官房長官が出演した際には、福山雅治と吹石一恵の結婚について、こう語っている。
「ハハハ、ほんとうよかったですよね。結婚を機に、やはりママさんたちが、一緒に子どもを産みたいとか、そういうかたちで国家に貢献してくれればいいなと思っています。たくさん産んでください」
 このとき、福山と吹石は結婚しただけで、妊娠はしていない。結婚と聞いてすぐに出産を当然のように前提とすること自体が批判されるべきだが、それ以上に、子どもを産むことを「国に貢献」することだと明言してしまう神経を疑わざるを得ない。つまり、女は「産む機械」であり、子を産まない女は「国家に貢献」しない“役立たず”だと考えていることがよくわかるエピソードだ。
 また、安倍政権は、2013年から国の予算を使って都道府県による婚活支援、いわゆる「官製婚活」を進めている。一方、国会では“家族はこうあるべき”と押し付ける制度「家庭教育支援法案」を提出する予定だ。こうした動きは、国家による個人生活や家庭への介入であり、先に述べた戦時下の体制とそっくりである。

 挙げ句、昨日開かれた自民党役員連絡会では、山東昭子・自民党元参院副議長が「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」と発言したというのだ(朝日新聞デジタルより)。
 子どもを多く産んだ人は政府が表彰し、子どもをもたない世帯へは増税する──。「少子化対策」という名のもとに実行しようとしているのは、「子をもうけない」ことが何かに違反しているかのように増税で処罰するというかたちをとることで、子をなさないことを非難対象にすることなのだろう。
 下劣極まりないこの増税案には今後も強く反対していきたいが、それにしても、この国はついに、こんなところまで来てしまったのだ。まさに「どん底」政治と呼ぶべきだが、ここから這い上がることははたしてできるのだろうか。 (田岡 尼)