市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)は7日、国会内で日本共産党、立憲民主党、自由党、社民党、民進党との意見交換会を開き、総選挙での分断に抗して再結集した共闘の成果を確認するとともに、今後安倍9条改憲阻止を中心課題として、共闘のさらなる発展をめざすことで一致しました。
7日、新宿駅前で行われた共産党の「憲法改悪に反対する3000万署名」の定例街頭宣伝を報じた記事も併せて紹介します。
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9条改憲阻むたたかい広げよう 市民連合と5野党が意見交換会
共闘のさらなる発展を
しんぶん赤旗 2017年12月8日
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)は7日、日本共産党、立憲民主党、自由党、社民党、民進党との意見交換会を国会内で開きました。総選挙後初となった会合で市民と野党は、総選挙での分断に抗して再結集した共闘の成果を確認するとともに、安倍9条改憲阻止を中心課題として、たたかいを国会内外で広げ、共闘のさらなる発展をめざすことで一致。今後も意見交換会を重ねていくことを確認しました。
あいさつした市民連合の山口二郎法政大学教授は「突然の総選挙だったが、野党は最大限の協力を実現し、野党協力の効果を大きく見せることができた」と強調。「憲法改正の動きなどに対抗していくために、立憲野党の協力と市民のさらなる協力を結びつけたい」と語りました。
日本共産党からは小池晃書記局長と穀田恵二国対委員長が出席。小池氏は「突然の逆流と分断が野党共闘に持ち込まれる中でも、市民連合の全国各地での後押しがあり、(共闘勢力の前進へ)実を結んだ」と述べ、「共闘が、日本の政治を変える力であることが証明された。さらに発展させたい」と表明しました。
小池氏は、市民連合と野党の政策合意の第1項目で、「憲法違反の安保法制を上書きする形」での9条改憲に反対すると掲げたことについて、「最大の課題であり、3000万人署名を広げて改憲発議阻止へ国会内外のたたかいを進めたい」と強調。来年は全国的な国政選挙が想定されないもとで、「腰を据えて政策合意をつくるためにも、たたかいを大きく広げることが必要だ」として、「本気の共闘」の実現へ尽力する決意を述べました。
各党は「連携を深めながら活動していきたい」(立憲・福山哲郎幹事長)、「市民社会の胎動はすごい動きになっている」(民進・福田昭夫幹事長代理)、「参院選に向けてどうするか方向性を」(自由・玉城デニー幹事長)、「とくに憲法で市民とも連携を強めていく」(社民・吉川元政策審議会長)と表明しました。
市民側は、改憲発議阻止を最大課題として3000万人署名を進める決意を語り、国民投票法については最低投票率の定めがないなどの問題を指摘。市民と野党の共闘が何を一致点に共闘しているかを明確にして、「国民に見える形」で発信することが必要だとしました。
さらに、来年の名護市長選や沖縄県知事選で辺野古新基地断固反対の「オール沖縄」の勝利をめざすことについて、小池氏は「市民と野党の共闘でたたかうことができないか」と提起。山口氏は「『沖縄の年』にしたい」と語りました。
(9条改憲NO! 3000万署名“党派超えて9条守る”
東京・新宿 党の定例宣伝に反響
しんぶん赤旗 2017年12月8日
日本共産党は7日、東京都の新宿駅前で、憲法改悪に反対する3000万署名の定例街頭宣伝を行いました。カラフルなプラスターとのぼりを掲げ、「9条守れの願いを署名に託してください」の訴えに、多くの通行人がペンを握って応えました。武田良介参院議員と田村貴昭衆院議員、里吉ゆみ都議会議員、あべ早苗新宿区議も参加しました。
戦争体験者の祖母をもつ武田氏は、憲法9条は日本の侵略戦争の反省の上にたった不戦の誓いだと強調し、「憲法を解釈でゆがめ、戦争法や共謀罪を強行成立させた安倍政権の暴走をこれ以上許してはいけない。子どもたちの未来のために、一人ひとりの思いをつきつけよう」と署名を呼びかけました。
田村氏は、多くの世論調査で改憲反対の声が賛成派を上回っていることを紹介。「国民への説明なしに改憲を推し進める安倍政権に怒りの声が広がっている。市民と野党の共闘を広げて、国民とともに70年間歩んできた憲法9条を守り抜こう」と語りました。
笑顔でペンを握った20代の会社員の女性は「憲法が変わることは不安です。改憲に向かっている今の流れを止めたい」と話しました。
国立市に住む60代の女性は「私は別の党の支持者だけど、憲法9条は党派を超えて皆で守らないといけない。一緒にがんばりましょう」と声援を送りました。
「安倍9条改憲NO!」の署名を訴える田村貴昭衆院議員
=7日、東京・新宿駅西口