2017年12月2日土曜日

02- 米が北朝鮮を追い詰めていると非難 ロシア外相

 北朝鮮との対話を主張していたティラーソン米国務長官(=外相)が更迭され、後任に強硬派のポンペオCIA長官が就くという観測が流れています。並行してティラーソン10月に、トランプ大統領をバカだと言ったというニュースも流れています。
 米による対北朝鮮強硬策が懸念されます。
 そんな中 ロシアのラブロフ外相は30日、訪問先のベラルーシで記者団に対し、「最近のアメリカは、北朝鮮が過激な行動をとるよう挑発しているように見える」と、アメリカが北朝鮮を追い詰めているとして厳しく非難するとともに「制裁の強化は意味がない」とアメリカをけん制しました。
 極めて正当なコメントで、安倍首相を除く各国の首脳は等しくそう感じているのではないでしょうか。
 NHKの記事を紹介します。
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ロシア外相 米が北朝鮮を追い詰めていると厳しく非難
NHK NEWS WEB 2017年12月1日
北朝鮮が新型のICBM=大陸間弾道ミサイルと主張する「火星15型」を発射したことを受けて、アメリカが各国に北朝鮮とのあらゆる関係を断つよう呼びかけたのに対し、ロシアのラブロフ外相は、「北朝鮮を壊滅させる口実を見つけたいのならば、はっきりそう言えばよい」と述べ、アメリカが北朝鮮を追い詰めているとして厳しく非難しました。
北朝鮮が「アメリカ本土全域を攻撃できる新型のICBM」と主張する「火星15型」を、29日初めて発射したことを受けて、国連の安全保障理事会で開かれた緊急の会合で、アメリカのヘイリー国連大使は、すべての国連加盟国に対し、北朝鮮とのあらゆる関係を断つよう呼びかけました。

これについて、ロシアのラブロフ外相は、先月30日、訪問先のベラルーシで記者団に対し、「否定的に捉えている」と述べました。そのうえで、「最近のアメリカは、北朝鮮が過激な行動をとるよう挑発しているように見える。北朝鮮を壊滅させる口実を見つけたいのならば、はっきりそう言えばよい」と述べ、アメリカが北朝鮮を追い詰めているとして厳しく非難しました。さらにラブロフ外相は、「制裁の強化は意味がない」と強調し、圧力を強めるよう求めるアメリカをけん制しました。

ロシアは、議会下院の超党派の議員団が先月27日から北朝鮮を訪問し、核問題を含めて意見を交わすなど、北朝鮮との対話を重視する姿勢を示しており、アメリカとは一線を画しています。