2017年12月10日日曜日

森友・籠池夫妻 “口封じ” 勾留の異常

 森友学園問題で国有地を8億円余りの不当な値引きをしながらその罪を認めない役人らが一切背任罪に問われることがないのに、補助金をだまし取ったことを認め、その弁償も済ませている籠池夫妻が、なぜ現時点で4か月半近くも勾留されているのでしょうか。
 7月31日から、大阪拘置所の窓もなく冷暖房もない部屋で酷暑の夏を過ごし、今度は酷寒の冬に向っています。大阪地裁は何故か保釈を認めず、何故か家族との面会も認めないので、いまだに裁判も始まっていない状態にもかかわらず、家族は暖かい冬用の衣服を差し入れることもできません。

 冤罪事件の裁判を描いた『それでもボクはやってない』の周防正行監督は
「あきらかに不当な勾留。『証拠隠滅のおそれ』と言われるんですけど、そもそも起訴した段階で検察は起訴して有罪がとれる、そういう証拠をすでに揃えているということですから、それ以上の証拠隠滅ってどういうことだろうと思う」と述べています。

 また、元刑事裁判官の安原浩弁護士も、
「接見禁止まで付いているのは理解できない。逆に検察官が証拠隠滅の可能性が高い理由を説明できなければ、勾留請求は認められないはず」と語っています。
 
 2013年の国連拷問禁止委員会で、日本はアフリカの委員から「日本の司法制度の不透明性は『中世の名残』であるとして、刑事手続を国際水準に合わせる必要がある」と非難されましたが、いま籠池夫妻は「窓なし」「酷暑」「酷寒」「しかも無期限」の状況を強制されるという国家による拷問が現実に進行しています。

 5日の参院内閣委員会で自由党の山本太郎議員は
「籠池夫妻の現状は『国連被拘禁者処遇最低基準規則、いわゆるネルソン・マンデラルールに違反する行為」、「事あるごとに『逃げ隠れするつもりは一切ない』と述べている籠池氏を勾留しているのは(証拠隠滅のおそれではなく)『総理のいる場所にどこでも登場するおそれ』で、口封じのための長期勾留ではないでしょうか」と問い糺しました。

 LITERAの記事を紹介します。
 併せて「まるこ姫の独り言」も紹介します。
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安倍昭恵夫人が無神経発言を連発する裏で
森友・籠池夫妻の“口封じ”勾留が長期化! 周防正行監督も批判
LITERA 2017年12月9日
 特別国会が本日9日、閉会した。「説明不足」という世論の声もあり、安倍首相はしぶしぶ会期延長したが、それでも、あの人はやはり国会には出てこなかった。森友問題のキーマンである昭恵夫人だ。
 そして、その肝心の昭恵夫人の、無神経極まりない行動が話題を呼んでいる。7日、ベルギー大使館でおこなわれた勲章授与式で、昭恵夫人が涙ながらにこんなスピーチをしたのだ。
「今年はほんとうに私にとっていろいろなことがあったので、つらい1年でした。最後にベルギーからこのような立派な勲章をいただけて、がんばってきてよかったなと、そんな気持ちでおります」
 今年はつらい年だった、がんばってきてよかった──。よくもまあぬけぬけと言ったものだと呆れるほかないが、昭恵夫人といえば11月23日にも「第1回世界こどもサミット2017」に出席した際に「今年は学校のことで、いろいろございました」と述べ、会場の笑いを誘ったと報道された。もちろん、ネット上では「国民をバカにしているのか」と反発を買った。

 笑いを取ったら非難を浴びたので、今度は涙を流して被害者面する。だが、そもそも森友問題は昭恵夫人の「身から出た錆」であって、どう考えても彼女は私人ではなく公人であり、説明責任がある。そこから逃げっぱなしで「今年はつらかった」などと言える神経を疑わざるを得ない。
 しかも、7日に開かれた参院連合審査会では、ゴミの撤去費用8億2000万円とされた森友学園に売却された土地は、売却4年前にはゴミの撤去費用は8437万2643円と算出され、これを差し引いた土地の評定価格は9億3000万円とされていたことがわかった。一方、財務省がゴミの撤去費用について森友学園側と口裏を合わせていたことも、音声データによってあきらかになっている。この不当な取引で「神風」を吹かせたのは誰なのか──その答えは、もはや明白だろう。
 だいたい、いまほんとうに「つらい」思いをしているのは、昭恵夫人が手のひら返しで責任を押し付けた籠池夫妻であることは間違いない。

親族の接見も禁止され続ける籠池夫妻、周防正行監督は「あきらかに不当」
 籠池夫妻が国の補助金不正受給による詐欺の疑いで逮捕されたのは今年7月31日のこと。この逮捕には、国の補助金不正受給に詐欺罪を適用することに対して法律関係者からも疑問の声があがっていたが、さらに異常なのはいまだに勾留され、11月22日には保釈請求を大阪地裁が却下。家族との接見さえ禁止されており、弁護人を通じてしか手紙のやりとりもできない状態だということだ。
 約4カ月もの長期にわたる勾留。この異常な身柄拘束を、冤罪事件の裁判を描いた『それでもボクはやってない』の監督で、法務省所管の法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」委員を務めた周防正行氏は、このように疑義を呈している。
「あきらかに不当な勾留だと思うんです。『証拠隠滅のおそれ』と言われるんですけど、そもそも起訴した段階で検察は起訴して有罪がとれる、そういう証拠をすでに揃えているということですから、それ以上の証拠隠滅ってどういうことだろうと思うんですね」(BS-TBS『週刊報道LIFE』11月19日放送)
 また、元刑事裁判官の安原浩弁護士も、「接見禁止まで付いているのは理解できません。逆に検察官が証拠隠滅の可能性が高い理由を説明できなければ、勾留請求は認められないはずです」(「週刊朝日」12月15日号/朝日新聞出版)と述べている。

 この不当勾留の一方で、森友問題の本題である国有地が約8億円も値引きされタダ同然で払い下げられたという問題については、佐川宣寿・財務省前理財局長(現・国税庁長官)をはじめ財務省や近畿財務局、国土交通省の各担当者らに背任容疑で告発状が受理されているものの、まったく進展が見られない。
 本サイトでは以前から指摘しているが、籠池夫妻が小学校の校舎建築にかんして補助金詐取をしていたとしても、それは財務省から国有地をタダ同然で売却してもらってはじめておこなえるものだ。近畿財務局の8億円の値引きがないと森友学園はそもそも土地を取得できず、小学校建設もできなかった。順番からいっても最初に国有地8億円値引き売却の問題を捜査すべきなのに、そうはなっていない
 そして、安倍首相は、総理大臣という立場にもかかわらず推定無罪の原則も無視して「(籠池氏は)詐欺をはたらく人物」と決め付け、「(籠池氏が)こういう人だから(昭恵夫人は)騙されたのだろう」などとテレビで触れ回っているのである。
 なぜ、籠池夫妻は不当勾留されているのか。5日におこなわれた参院内閣委員会において、自由党・山本太郎議員がその核心を突いた。

山本太郎が国会で追及も安倍昭恵夫人は「これからも人を繋ぐ」と
 山本議員は質問の冒頭で籠池夫妻の家族との接見禁止や手紙のやりとりを禁止されている現状を俎上に載せ、「国連被拘禁者処遇最低基準規則、いわゆるネルソン・マンデラルールに違反する行為」と批判。そのなかで、こう述べたのだ。
「事あるごとに『逃げ隠れするつもりは一切ない』と籠池さん自身が言うとおり、証人喚問にまで登場しました。その後も、安倍昭恵夫人から『安倍晋三から』と渡された現金100万円を総理に直接返すと、総理が登場される場所に籠池さんがたびたび出没。逃亡のおそれとはまったく逆。『総理のいる場所にどこでも登場するおそれ』、これではないですか? 口封じのための長期勾留ではないでしょうか」

 偽証罪にも問われる証人喚問に出た籠池泰典前理事長は、現在、窓もない部屋に閉じ込められ、昭恵夫人とのメールを公開した諄子夫人は冷暖房もない場所でこの冬を過ごしている。そんななかで、ぬくぬくと総理大臣の夫に守られる昭恵夫人は、前述した勲章授与式後の昨日8日、Facebookにこんな投稿をした。
〈これからも人を繋ぎ、人を励ましていかれる人でありたい〉
 政治を私物化するこの傍若無人な総理夫人に、国民は本気で怒りをぶつけなくてはいけないだろう。(編集部)


籠池さん、この寒空に恨めしいだろうなあ
まるこ姫の独り言 2017年12月9日
安倍友は栄華を誇り、犯罪までももみ消してもらえる。
なんであの時、「寄付を貰ったと言ってしまったんだろう」って籠池氏は別に正義の味方でも何でもない。
身を護る術だと思っていたのが、自分を苦しめる結果になってしまった。
あれ言わなかったら、森友学園小学校は安泰だったし、今でも、安倍首相夫妻とは蜜月の仲だったのに。。。。て。
この寒空の中、後悔しているのだろうか。

それにしても不都合な真実を言った人間と、言わずに逃げ回っている人間の待遇の差が激しすぎる。
結局、ズルした人間の方が優遇される社会って何なんだ?
お追従をしたり、おべっかしたり、ヨイショしたり。。。
安倍首相夫妻を全身全霊で守れば出世する。
だから官僚たちはこぞって詭弁を使う。
見苦しいことこの上ない。
(青字・太字強調は原文のまま)