林芳正文科相が、平日の白昼に2時間、個室で女性からヨガの指導と頭部や腕のマッサージを受けるヨガスタジオに公用車で出かけていたことが、25日発売の週間文春に載りました。5年ほど前からだということです。
文春は「キャバクラヨガ」と呼ばれていると報じていますが、経営者(女性)はそういうものではないと否定しています。しかし1時間11,000円の料金で、個室で若い女性からヨガのレッスンとマッサージを受けるというのは何か普通ではないものを感じます。
公用車で出かけることについても、役所からスタジオに行くか、スタジオから役所に行くのであれば規定に違反していないとのことですが、そういう規定自体も釈然としません。
ところで前川喜平・前文科事務次官の“出会い系バー”通いが週刊誌に載った際には、官邸、特に菅官房長官は繰り返し前川氏に人格攻撃を加えました。
「青少年の健全育成だとか、あるいは教職員の監督に携わる教職員の事務方の最高責任者が、売春、援助交際の温床となりかねないと指摘されている店に頻繁に通って、女性を外に連れ出してお小遣いまで渡して・・・」などと、あたかも買春行為をしたかのような言い方をして貶めました。
しかし前川氏が通っていたとされる出会い系バーは、勿論性的サービスなどはなく、読売新聞をはじめ「週刊文春」「週刊新潮」などの数々の週刊誌が取材したものの、「連れ出された」という人を含めて前川氏が買春をしたという情報は得られず、むしろ女性たちから「前川さんに救われた」という証言が出て来るほどで、氏の清廉潔白が証明されました。
今回の事案は、現職の文科大臣が国会開会中に公用車で、特殊な方式のヨガスタジオに通っていたというものです。これに対して官邸はどう対処するつもりでしょうか。まさか週刊文春の情報源は官邸ではないと思いますが・・・
文春オンラインの記事を紹介します。
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林芳正文科相 公用車で白昼“セクシー個室”ヨガ通い
文春オンライン 2018年4月24日
(関係資料 週刊文春 2018年5月3・10日号)
林芳正文科相(57)が、平日の白昼、“キャバクラヨガ”と呼ばれる店に、公用車で出かけていたことがわかった。
週刊文春の取材によれば、4月16日14時半、林大臣を乗せた公用車は、恵比寿にある雑居ビルの前に到着。林氏はヨガスタジオに入り、2時間を過ごした後、待たせていた公用車に乗り込んだ。
店は、元AV女優が経営し、個室で元グラビアタレントや元キャバクラ嬢のインストラクターらが一対一でヨガを指導した後、オイルマッサージなどを行う。料金は男性客は1時間1万1000円なのに対し、女性は3000円。客とのLINE交換や食事、交際も認めており、テレビでは「キャバクラヨガ」として扱われていた。
また、この日は加計学園の獣医学部新設を巡り、文科省内で「首相案件」文書の探索が行われていた。
林大臣は、週刊文春の取材に事実関係をこう認めた。
――16日午後に恵比寿に行っていた。ヨガとか?
「そうですね」
――毎週のように?
「あのー、定期的には」
――体を鍛えるため?
「そうです。健康のため」
――加計問題の最中、誤解を招くのではないか。
「まぁ、ちょっと予定の空いた時間にそういう所に」
――このお店が“キャバクラヨガ”と呼ばれたりしていることは?
「それは知りません」
――プライベートなのか。
「注意したいと思います。そこは。すいません」
公用車を巡っては、舛添要一都知事(当時)が湯河原の別荘通いなどに利用していたことで、公私混同と批判を浴び、経費の一部を都に返還している。
また、前川喜平前文科事務次官が勤務時間外に、“出会い系バー”に出入りしていた問題で首相官邸から厳重注意を受けており、官邸の対応が注目される。
4月25日(水)発売の「週刊文春」では、“キャバクラヨガ”の実態やテレビ朝日記者のセクハラ告発を巡る真相について詳報している。また「週刊文春デジタル」では、直撃の様子などをおさめた動画の完全版を同日5時より公開する。