2018年4月26日木曜日

安倍首相“拉致問題の司令塔宣言” しかし米に丸投げでは頓挫の危険も

 安倍首相は22日、拉致被害者家族会や支援団体「救う会」が開いた「国民大集会」に出席し、「南北、米朝首脳会談の際に拉致問題が前進するよう、私が司令塔となって全力で取り組む」と述べました。それに対して蓮池透氏(2002年に帰国した拉致被害者・薫さんの兄)は翌日ツイッターで「司令塔? この期に及んで。どうやって?」と書き込みました。これは多くの国民が抱いた違和感をそのまま口にしたものでした。
 
 蓮池朝日新聞に対して「拉致問題は日朝の問題であり、本来は安倍首相がそれこそ司令塔となって、日本が北朝鮮と直接交渉を進めるべき話。ところが首相は自分で日朝会談をやろうとせず、トランプに『米朝首脳会談で拉致問題を取り上げて』とお願いに行っている。言葉と行動がかけ離れている」と語りました。
 
 安倍首相が「拉致問題の安倍」を喧伝するようになったのは、「拉致被害者たちが一時帰国した際に、日本政府は約束通り2週間後北朝鮮に帰すことに決めていたが、それに断固反対して拉致被害者たちを日本を取り戻した」のが当時官房副長官だった自分(安倍)だと語って家族会から絶大な信頼を得たからでした。しかし蓮池透氏は「それはゴマカシで、帰さないように主張したのは自分だ」と語っています。
 実際「家族会のメンバーが拉致被害者を北に返さないように政府に申し入れに行った」ことは当時TVで報じられました。蓮池氏がそのリーダーだったのでしょう。
 
 その他安倍氏の武勇伝と伝えられている事柄も虚偽であると蓮池氏は語っています。
    (LITERA記事参照 http://lite-ra.com/2015/12/post-1776.html )
 
 蓮池は「米朝会談で、約束通りトランプ氏は拉致問題を持ち出すかもしれないが、金正恩氏に『あれは解決済み』と言われたらどうするのか。日本にとって満足できない結果で米朝が妥結することもあり得る(朝日新聞)と懸念しています。これもまた国民が懸念しているところです。
 
 日刊ゲンダイとまるこ姫の独り言の記事を紹介します。
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安倍首相“司令塔宣言”も米に丸投げの拉致問題は頓挫危機
日刊ゲンダイ 2018年4月25日
 日米首脳会談で、トランプ大統領に「鉄鋼・アルミの輸入制限適用除外」や「TPP復帰」を拒まれた上、「武器購入」と「通商協議」を突き付けられ、惨敗だった安倍首相。その中で、唯一“成果”として持ち帰ったのが、米朝首脳会談で「拉致問題」を取り上げるという約束だ。帰国した安倍首相は鼻息が荒くなっているが、米朝会談で、北が「解決済み」と突っぱねたり、無言だったら、トランプはどこまで食い下がってくれるのか
 
 安倍首相は22日、北朝鮮による拉致被害者家族らが出席した都内の集会で「拉致問題は安倍内閣の最重要課題。前進するよう、私は司令塔となり全力で取り組みたい」とあいさつした。トランプに丸投げしておいて「司令塔」とはお笑いだが、内憂外患のドツボにはまる安倍首相は、米朝会談での拉致問題で失地回復をもくろんでいる。
 河野外相も日本時間23日、カナダ・トロントの「G7外相会合」で拉致解決を各国に呼びかけた。拉致問題を巡って、安倍政権はにわかに色めき立っている。世論もサプライズに期待しているが、ちょっと待ってほしい。
 
■北の「解決済み」にどう応える?
「日米首脳会談でトランプ大統領は、できる限りの努力をすると約束しましたが、米朝会談で拉致問題に言及すれば、結果がどうであれ、ベストを尽くしたことになる。北の具体的な譲歩が事前に練られているわけではない。このままでは、『言及しただけ』になりかねません。一方、米国は『ポンペオ訪朝』で、米国人の拘束者解放を取り付けるなど、着実に北の譲歩を引き出しています。日本は、ポンペオ訪朝時に、拉致被害者の解放も要求してほしいとお願いすべきでした」(外務省関係者)
 
 4月初めに極秘訪朝したポンペオ米中央情報局(CIA)長官は1日、金正恩委員長と初めて会談。金正恩は、米朝首脳会談に合わせて、拘束中の米国人3人の解放を保証したという。
 ここで、ポンペオ氏が、日本の拉致被害者も合わせて要求すれば、北は何らかの対応をしたかもしれない。しかし、安倍政権がポンペオ訪朝を知ったのは会談から10日も経った4月11日。まさに後の祭りだ。
 
 北は、米朝会談の雰囲気醸成のため、3人の拘束者を会談前にも解放するとみられている。そんな和やかなムードの中、トランプが日本の拉致問題を切り出すわけだ。元レバノン大使の天木直人氏が言う。
「北は『拉致問題は解決済み』『約束を破ったのは日本の方だ』と主張するはずです。日本側は、事前に経緯などを説明していて、トランプ大統領が、会談の場で北の主張に納得することはないでしょうが、グイグイ交渉することもない。考えられるのは、北に、日朝両国での話し合いを促すことでしょうか。もし、トランプ大統領の仲介にもかかわらず、北が突っぱねて、日朝会談すらできなければ、拉致問題は暗礁に乗り上げる。期待が大きかっただけに、安倍政権に対して、家族や世論の批判が爆発するでしょう」
 
 安倍政権は4月以降、平壌での日朝首脳会談開催を猛プッシュしているが、北は無視を続けているという。トランプの威を借りても訪朝できなければ、安倍政権はオシマイだ。
 
 

「私が司令塔になる」困った時の拉致被害者利用ってやつ?(笑)

まるこ姫の独り言 2018年4月24日
安倍首相、また拉致被害者家族を利用している。
この首相、支持率維持のために北朝鮮のミサイルを煽ってきたが、北朝鮮が日本を置いて融和の道に歩み出せば、その神通力も通用しなくなった。
そして唯一期待していた日米首脳会談もほとんど話題にならず、支持率アップには繋がらなかった。
起死回生の策と思ったのかどうか、安倍首相は拉致被害者家族の集会に顔を出している。
                           4/22(日) 20:14配信 
 安倍晋三首相は22日、東京都内で開かれた、北朝鮮による拉致被害者家族会や支援団体「救う会」などが主催する「国民大集会」に参加した。首相はあいさつで、「南北、米朝首脳会談の際に拉致問題が前進するよう、私が司令塔となって全力で取り組む」と決意を語った。
 首相はトランプ米大統領との日米首脳会談で、トランプ氏が米朝首脳会談で拉致問題を取り上げる確約を取り付けたことを強調。      (朝日新聞)
 
私が司令塔になる?何を今さらって話じゃないか。
蓮池透氏が、この期に及んでと語っているように、この5年半は何だったのか。
安倍首相は政権を取った時、拉致問題の解決は最優先課題だと声高に言っていた。
言葉に出さなくても、安倍首相が司令塔だと思っていたが、急に今更、司令塔に格上げしたのか。変な話だ。
ミサイルが思惑通りに飛ばなくなったら、窮余の一策で拉致被害者家族に急接近。
先日も、病状が思わしくなく断ったそうだが病床の横田滋さんのお見舞いに押しかけている。
 
拉致問題は、日本国の重要案件なのに、なぜ米国の大統領に米朝会談の議題に、拉致問題を取り上げるようにお願いするのか。
しかも、どの記者会見においても、米朝首脳会談の議題に拉致問題を議題に上げるように進言したらトランプが快く引く受けたと大手柄のように話しているが、恥ずかしくないのだろうか
本来なら、当事国の日本が率先して、日朝首脳会談を開いて現状を打破するべく、金正恩に働きかけるべきだと私は思うが。
 
他国に問題を解決してもらう一国のトップが「司令塔」とは。
今までも、北朝鮮のミサイルを煽り立て、拉致問題を叫ぶことで支持率をアップ。
何もしなくても、進展しなくても、政権の浮揚に繋がった。
拉致被害者家族の方々も、藁にも縋る気持で安倍首相の言葉を信じているのだろうが、安倍首相は本当に解決する気があるのだろうか。
拉致被害者の方も、家族の方も、北朝鮮に翻弄されてきたがある意味、安倍首相にも翻弄されて来たのではないだろうか。
 (中 略)
いずれにしても家族の方には時間が残されていない。
本当に解決する気があるなら圧力一辺倒ではなく、首脳会談を模索するのが安倍首相の務めじゃないか。