2018年4月18日水曜日

市長選で自公が黒星ラッシュ 地方から“安倍降ろし”が爆発

 自民党は先の沖縄知事選で勝利するなど好調を維持していましたが、15日に行われた市長選では、滋賀・近江八幡市、栃木・日光市、群馬・富岡市、千葉・東金市、兵庫・西宮市で自民推薦候補が落選しました。“安倍政権NO”が、地方の隅々にじわじわ広がっているようです
 日刊ゲンダイとしんぶん赤旗の記事を紹介します。
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市長選で自公が黒星ラッシュ地方から“安倍降ろし”が爆発
日刊ゲンダイ 2018年4月17日
 安倍政権に激震が走っている――。15日、各地で行われた市長選の結果のことだ。
 
 滋賀・近江八幡市や兵庫・西宮市など5市で自公などの推薦候補が敗れた。得票も昨年の衆院選から大幅に減らすケースが目立つ。地方の隅々に、“安倍政権NO”がじわじわ広がっているようだ。
 
 近江八幡市長選では、3選を目指した無所属現職の冨士谷英正氏(71)=自民、公明、維新推薦=が、無所属新人で元衆院議員の小西理氏(59)に破れた。初当選の小西2万1047票に対し、冨士谷は1万1647票とダブルスコア。しかも、昨年の衆院選比例の同市での自公維の得票は1万9166票だったから、4割も減らしている。
「冨士谷さんは強引な市政運営など、市長として評判はよくない上、安倍政権の数々の不祥事で逆風下の選挙でした。決起集会には岸田政調会長が駆け付け、石破元幹事長も応援に入るなど、市長選にしては異例の総力戦を展開しましたが、それでも完敗。逆風は予想以上でした」(地元関係者)
 
「殺すぞ」発言で前市長が辞任したことに伴う西宮市長選。6人が立候補した乱戦は、自公推薦の吉岡政和氏(43)が、無所属で元衆院議員の石井登志郎氏(46)に108票差で及ばなかった。ここでも、自公の得票は大激減。衆院選(比例)では、8万879票だったが、吉岡の得票はたったの3万7723票。投票率も衆院選(比例)比11ポイントも下落した。自公支持者がソッポを向いて棄権したとみられる。
 
 他の市長選でも、群馬・富岡市で自公推薦の現職が、栃木・日光市と千葉・東金市では、自民推薦の候補が黒星。いわゆる“保守王国”でも、政権与党の候補が取りこぼしている
 
「中央政界だけでなく、地方でも、安倍政権が信用を失っていることの表れです。来年春には統一地方選、夏には参院選があります。自公の予定候補者は、15日の市長選結果を見て、尻に火がついたでしょう。今後、『安倍首相の下では戦えない』『一刻も早く代えて欲しい』と、地元の国会議員を突き上げることになる。“安倍離れ”さらに“安倍降ろし”が一気に広まっていくでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)
 
 安倍政権は地方から崩れることになる。
 
 
安倍政治に地方で怒り 中間選挙 共産党7議席増
しんぶん赤旗 2018年4月17日
 15日投開票の地方議員選挙で、日本共産党は19市7町1区(補選含む)で48氏を立て、44氏が当選、改選比7議席増(無投票当選除く)となりました。
 
 三つの市区町議補選で党候補者が当選。このうち多摩市議補選(定数2)では、共同の広がりの中、日本共産党候補が得票率31・78%を獲得し現有5議席から6議席へと前進しました。また、定数3の北海道洞爺湖町補選では新人がトップで当選し2議席となりました。
 高知県四万十市では、得票数・率とも伸ばし新人1氏を含む4氏全員が当選。1議席増となりました。
 空白克服も相次ぎ大分県国東(くにさき)市、香川県まんのう町では8年ぶりに、秋田県八峰(はっぽう)町でも元職が当選し議席を回復しました。
 12市町で28議席が定数削減される中、11市町で全員当選を果たし、6氏が立候補した埼玉県春日部市では全員が当選しました。
 
市長選 自民推薦相次ぎ落選
滋賀・近江八幡は大差
 15日投開票の首長選でも、各地で安倍政権への怒りが表れました。
 滋賀県近江八幡市長選では、日本共産党も参加する「住みよい近江八幡市をつくる会」などの団体や党派を超えた広範な市民が推した元衆院議員の小西理(おさむ)氏(59)=無、新=が、自・公・維推薦の現職を大差で破って初当選。落選した現職は「自民党にアゲンストの風が吹いた」と述べ、地元紙も「安倍政権の不祥事が選挙結果に影響したとの見方が出ている」(京都新聞16日付)と報じました。
 
 このほか、栃木・日光市、群馬・富岡市、千葉・東金市、兵庫・西宮市でも自民推薦候補の落選が相次ぎました。