2019年10月31日木曜日

31- アサンジ氏らに拷問を加える米政府・CIA

 米国における報道への介入は早くも冷戦時代の1950年代にCIAがめ、「モッキンバード作戦呼ばれました。それは米国の主要ジャーナリストをCIAに誘い入れ、政治や外交などに関するCIAの見解を自社のものとして広め手助けさせるもので、今ではその体制は完全に仕上がっています。
 
 その反面、真実を伝えるジャーナリストたちは徹底的に排除し迫害しています。現在その渦中にある人がウィキリークス創始者ジュリアン・アサンジ氏です。
 米国は体面を気遣ってか、いまはイギリスのベルマーシュ刑務所独房監禁させていてそこに米国防総省、FBI、CIAに所属しているメンバーが出向し、BZ(3-キヌクリジニルベンジラート)という薬物を使うなどして、死に至るような拷問を行っているということです
 
 米国はコトあるごとに民主国家の最先端を行くかのように装っていますが、アサンジ氏たちに行っている非人道的で極めて残虐な虐待こそはその本性を示すものです。
 
 マスコミに載らない海外記事と櫻井ジャーナルの二つの記事を紹介します。
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説明責任ある政府の終焉は差し迫っている
マスコミに載らない海外記事 2019年10月29日
Paul Craig Roberts 2019年10月27日
 約70年間、CIAは出版・報道の自由を傷つけている。それは対共産主義の冷戦作戦オペレーション・モッキングバードから始まった。CIAはプロパガンダ・ネットワークに、ジャーナリストをリクルートしている。CIAは、偽記事を書いたり、この諜報機関の狙いに役立つよう、言説を支配するため、CIAが書いた記事を掲載したりするようジャーナリストに金を払っている。学生団体や文化団体やEncounterのような知的雑誌が、CIAのプロパガンダ・ネットワークに買収された。ドイツ人ジャーナリスト、ウド・ウルフコッテのおかげで、あらゆる主要なヨーロッパ人ジャーナリストがCIAの手先なのを我々は知っている。1977年、ウォーターゲートで有名なカール・バーンスタインがローリング・ストーン誌で、CIAが「CIA要員に素晴らしい隠れ蓑を提供した英語、外国語両方の多数の外国報道機関、定期刊行物や新聞に密かに資金を出した」と書いた。他のほとんどの人々同様、欧米ジャーナリスト全員、品位を金と引き換えに進んで売り渡した。そうしない少数の人々は服従するよう脅された。
 
 残ったごく少数の正直なジャーナリストは、「主流」あるいは売女マスコミ媒体からインターネット・ウェブサイトへと追放された。ウィキリークスは現代、遥かに最良の報道機関だ。この組織をワシントンに屈伏させるため、属国のスウェーデン、イギリス、エクアドルを使って、何年もの間ウィキリークス創始者ジュリアン・アサンジを迫害してきた。ニューヨーク・タイムズやガーディアンを含むCIAに隷属するメディアは、いずれもウィキリークスに漏らされた資料を掲載したくせに、世界最良、最も正直なジャーナリストの迫害に全身全霊で参加して、アサンジを破滅させるため利用されている。
 
 現在アサンジは、濡れ衣で、アメリカへの犯人引き渡しを待って、最高警備のイギリス刑務所に独房監禁されて、明らかに死に至るような拷問をうけている。CIAが連邦判事全員に偽証させることが確実ではないので、もしアサンジがイギリス刑務所で死んでも、ワシントンは、現在のアメリカ法の下では、彼に対して有効な論拠がないので、十分満足なのだ。アメリカで、法による支配を見いだすのが非常に困難な中、有効な論拠の欠如は重要ではない。
 アサンジに対する有効な論拠の欠如が、アサンジ迫害を、スターリン主義者の見せしめ裁判だと著名なドキュメンタリー映画作者ジョン・ピルジャーが言っている理由だ。
 
 CIAによるジュリアン・アサンジ破壊で驚くべきことはアメリカの法科大学院や弁護士会の沈黙、大学の沈黙、学生団体や労働組合による抗議の欠如、法廷に対するアサンジの権利のあらゆる保護の欠如、政府に、その犯罪の責任をとらせる気力も能力もあるはずの報道機関が、法科大学院、知識人、弁護士会、裁判所や、印刷・TVメディアに丸見えで公然と破壊されていることだ。
 
 言説に対するCIAの支配はジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』中でビッグ・ブラザーが持っている支配力と同じぐらい完全だ。しかも、これをアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、ヨーロッパ国民は苦にしない。ごく少数の人々だけがアサンジのために率直な意見を述べ、次に彼らが悪者にされる。
 今や専制政治の時代が欧米を襲っている。
 ジュリアン・アサンジの強制送還裁判は見せしめ裁判だ。
 
ジョン・ピルジャー http://www.informationclearinghouse.info/52445.htm 
初出はこちら。
 
 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTThe Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
 
記事原文のurl:
 
 
権力者にとって都合の悪い情報を伝えることが犯罪になる時代へ入った
櫻井ジャーナル 2019.10.30
 マックス・ブルメンソールというジャーナリストがアメリカで逮捕され、2日間留置された​。ベネズエラの反政府派、つまりアメリカ支配層の手先の訴えによるもので、拘束されていた間、外部との接触が禁止されたという。
 このジャーナリストはベネズエラにおけるアメリカの工作やパレスチナ問題などを調査、結果として有力メディアが偽情報を流していることを明らかにしてきた。アメリカやイスラエルの支配層に嫌われていることは間違いない。有力メディアが言うところの「ファクトチェック」とは、「大本営発表」に反する事実を排除することだが、そのターゲットになる情報を彼は伝えてきた。
 
 4月11日にイギリス警察はエクアドル大使館へ乗り込み、内部告発を支援してきたウィキリークスのジュリアン・アッサンジを逮捕した。アッサンジはイギリス版のグアンタナモ刑務所と言われているベルマーシュ刑務所で拘束されている。
 アッサンジを尋問しているアメリカ人は国防総省、FBI、CIAに所属している人びとで、BZ(3-キヌクリジニルベンジラート)という薬物が使用され、1日に22時間、あるいは23時間は外部との接触が禁止され、友人や親戚との面会はできない。弁護チームも監視下で会うことが要求されているほか、食べ物の差し入れや基本的な医療行為も拒否されているようだ。
 
 彼の逮捕はアメリカ政府の意向だ。支配層にとって都合の悪い情報を入手し、公表したことが「1917年のスパイ活動法」に違反すると主張されている。アメリカ政府の主張が全て認められた場合、最大懲役175年になるという。
 イラクでアメリカ軍のヘリコプターから非武装の人びとを銃撃して死傷させる様子を撮影した映像をウィキリークスは2010年4月に公表しているが、犠牲者の中にはロイターの取材チームが含まれていた。
 この映像を含むイラク戦争の実態を明らかにする情報をウィキリークスへ提供したブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)特技兵は2010年5月に逮捕され、刑務所で過酷な扱いを受けたと言われている。
 また、2016年の大統領選挙における不正を明らかにする民主党本部とヒラリー・クリントンの電子メールなどを公表し、バーニー・サンダースを負けさせる工作があったことを明らかにした。
 
 権力者にとって都合の悪い情報を伝えるジャーナリストが犯罪者として扱われる時代に入ったと言える。権力者に容認される「スクープ」は情報操作のためのリークだと言えるだろう。欧米の有力メディアに対する信仰を捨てられない人は権力者に操られる。