2014年5月1日木曜日

アフガニスタン 国際部隊の収容所に閉鎖命令

 
 アフガニスタンのカルザイ大統領は、駐留するアメリカ軍などの国際部隊が国内の6か所に秘密裏に収容所を設け、法的手続きもなく人々を拘束しているとして閉鎖を命じました。
 駐留するアメリカ軍やイギリス軍などの国際部隊が、南部カンダハル州やヘルマンド州に合わせて6つの収容所を秘密裏に設け収容所にいる容疑者については、拘束の理由が明らかでない場合があるほか、裁判で判決が言い渡されておらず、拘束期間も明確でないなど法的な手続きが踏まれていないと調査結果をもとにしたものです。
 
 キューバのグアンタナモ収容所の不法性と残虐性は良く知られているところですが、アフガニスタンにも同様な捕虜収容所があったわけです。
 
 アメリカはアフガニスタン戦争に勝てずに、同国を無秩序・混乱状態に陥れたまま2014年中に撤退することになっていましたが、アメリカ軍はなぜか2015年以降も駐留を認めるように要求し、カルザイ大統領はそれを拒否しているということです。
 
 戦力的にもまた財力的にもアフガニスタンにはもはや留まれないということで、自ら決めた撤退をなぜ延期しようとしているのか不明ですが、不法な収容所は一刻も早く閉鎖すべきです。
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アフガニスタン 国際部隊の収容所に閉鎖命令
NHK NEWS WEB 2014年4月30日
アフガニスタンのカルザイ大統領は、駐留するアメリカ軍などの国際部隊が国内の6か所に収容所を秘密裏に設け、法的手続きもなく人々を拘束しているとして閉鎖を命じ、これに対し国際部隊側は「すべての収容所の存在は周知のもので、国際的な基準にのっとって運営されている」と反論しています。
 
アフガニスタンの大統領府は29日声明を発表し、駐留するアメリカ軍やイギリス軍などの国際部隊が、南部カンダハル州やヘルマンド州に合わせて6つの収容所を秘密裏に設けているという調査結果を明らかにしました。
また、収容所にいる容疑者については、拘束の理由が明らかでない場合があるほか、裁判で判決が言い渡されておらず、拘束期間も明確でないなど法的な手続きが踏まれていないと批判しています。
これを受けてカルザイ大統領は、国際部隊がアフガニスタンの法律に違反しているとして、関係機関に対し収容所の閉鎖を命じました。これについて国際部隊側は「すべての収容所の存在は周知のもので、国際的な基準にのっとって運営されている」として反論しています。このため、今後アフガニスタン政府と、収容所にテロ容疑者などを拘束しているとみられるアメリカなどとの間で、この問題が新たな火種となる可能性もあります。