橋下徹大阪市長は、従軍慰安婦は必要だったとの自身の発言から丸1年を迎えた13日、「少しでも国民に認識を持ってもらえたなら、政治家として良かった」と述べ、発言に問題はなかったとの認識をあらためて示しました。
慰安婦発言が問題視されたため、半月後に日本外国特派員協会で釈明の記者会見をしたときとは、大いにニュアンスの異なる発言です。
もう非難の嵐は収まったからという認識なのでしょう。
「橋下市長の『慰安婦』・性暴力発言を許さず辞任を求める会」は、13日夜も約200人が市役所前に集まり、「橋下市長絶対許さへん5・13デモ」を行い、市長辞任をあらためて求めました。
同会は、デモやビラ貼りの抗議行動を月1回以上のペースで続けているということです。
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橋下氏、慰安婦発言「良かった」 1年を振り返り
東京新聞 2014年5月13日
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は、旧日本軍の従軍慰安婦は必要だったとの自身の発言から丸1年を迎えた13日、「少しでも国民に認識を持ってもらえたなら、政治家として良かった」と述べ、問題はなかったとの認識をあらためて示した。
橋下氏は「歴史問題は外交や戦争に使われる。事実と違うことを言われれば、異議を申し立てるのは当たり前だ」と主張した。
市役所で記者団の質問に答えた。
橋下氏は2013年5月、慰安婦制度について「あれだけ銃弾が飛び交う中、精神的に高ぶっている猛者集団に休息を与えようとすると、慰安婦制度が必要なのは誰だって分かる」などと発言。 (共同)
橋下氏の慰安婦発言1年でデモ 「絶対許さへん」と抗議
東京新聞 2014年5月13日
従軍慰安婦は必要だったとの橋下徹大阪市長の発言から1年がたち、発言に抗議し責任を追及する市民団体が13日夜、大阪市北区の市役所前で「橋下市長絶対許さへん5・13デモ」を行い、市長辞任をあらためて求めた。
主催は「橋下市長の『慰安婦』・性暴力発言を許さず辞任を求める会」で、200人近くが参加。
同会では発言直後から慰安婦問題の研究グループや性暴力のサポートに取り組む団体や個人が集い、月1回以上のペースで抗議デモとビラ配りを行ってきた。 (共同)
【1年前のニュース】
橋下氏、慰安婦発言で重ねて釈明 声明文公表
共同通信 2013年5月26日
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は26日、日本外国特派員協会の記者会見で27日に読み上げる予定の、旧日本軍の従軍慰安婦などをめぐる自身の発言に関する見解文書を公表した。慰安婦発言は「誤報」との釈明を繰り返した。
「私の認識と見解」と題し、日本語版、英語版の計12ページ。慰安婦発言をめぐる報道に関し、冒頭で「本来の私の理念や価値観と正反対の人物像・政治家像が流布しているのがこの上なく残念」と指摘。「疑念の余地なく女性の尊厳を大切にしている」と強調した。
慰安婦発言は「私が(慰安婦を)容認していると誤報された」とメディアを批判。