毎日新聞が、先月19日、20日に電話による全国の世論調査(RDS法)を行って931人から回答(回答率61%)を得ました。
憲法9条を「改正すべきだと思わない」が51%と半数を超え、「思う」の36%を15ポイント上回りました。
昨年4月の調査に比べて、「思わない」が14ポイント増に対して「思う」は10ポイント減で、大幅に「改正反対」にシフトしました。
憲法9条を「改正すべきだと思わない」が51%と半数を超え、「思う」の36%を15ポイント上回りました。
昨年4月の調査に比べて、「思わない」が14ポイント増に対して「思う」は10ポイント減で、大幅に「改正反対」にシフトしました。
また健康で快適に過ごす環境を求める環境権を、憲法を改正して新たに加えることについては「賛成」が64%で、「反対」の20%を大きく上回りました。
政府が武器輸出を原則禁止した「武器輸出三原則」に代えて、一定の条件のもとで武器輸出を認める新しい三原則(防衛装備移転三原則)を策定したことに関しては、「反対」が62%に上り、「賛成」は27%に留まりました。
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本社世論調査:9条改正反対51%…前年比14ポイント増
毎日新聞 2014年5月2日
毎日新聞が3日の憲法記念日を前に行った全国世論調査によると、憲法9条を「改正すべきだと思わない」との回答は51%と半数を超え、「思う」の36%を15ポイント上回った。昨年4月の調査では、同じ質問に対し「思う」46%、「思わない」37%だった。安倍晋三首相が改憲ではなく憲法解釈変更によって集団的自衛権の行使を認めようとしていることも影響したとみられる。
9条の改正反対はすべての年代で賛成を上回った。安倍内閣支持層では改正賛成51%、反対36%だったのに対し、不支持層では反対が75%に達し、賛成は18%にとどまった。集団的自衛権の行使を認めるべきではないと考える層では、改正反対が79%と圧倒的。認めるべきだと考える層(全面的と限定的の合計)は賛成が54%だったが、反対も36%を占めた。
一方、健康で快適に過ごす環境を求める環境権を、憲法を改正して新たに加えることについては「賛成」が64%で、「反対」の20%を大きく上回った。9条改正に反対する層でも、環境権には59%が賛成した。
政府が武器輸出を原則禁止した「武器輸出三原則」に代えて、一定の条件のもとで武器輸出を認める新しい三原則(防衛装備移転三原則)を策定したことに関しては、「反対」が62%に上り、「賛成」は27%だった。内閣支持層でも「反対」(49%)が「賛成」(40%)を上回った。
調査は4月19、20両日に実施した。【鈴木美穂】
◇調査の方法◇
4月19、20日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に、調査員が電話をかけるRDS法で調査した。福島第1原発事故で帰還困難区域などに指定されている市町村の電話番号は除いた。有権者のいる1515世帯から、931人の回答を得た。回答率は61%。