安保法制懇の報告書が提出された15日は、各地で集団的自衛権の行使を容認することに反対する人たちが抗議活動を行いました。
その一部を紹介します。
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「憲法9条を守れ」 国会周辺で抗議活動
NHK NEWS WEB 2014年5月15日
国会周辺では、集団的自衛権の行使を容認することに反対する人たちが抗議活動を行い総理大臣官邸に向けて「憲法9条を守れ」などと訴えました。
集団的自衛権の行使を容認するよう求める有識者懇談会の報告書が提出されたことを受けて、国会の周辺では15日夜、憲法を守る立場の団体や、労働組合の呼びかけで抗議活動が行われました。
主催者の発表で、およそ2000人が集まり、集団的自衛権の行使を容認することに断固反対だとして、「憲法9条を守れ」などと訴えました。
集会に参加した22歳の会社員の女性は「安倍政権は憲法を強引に変えようとしているように思える。このように自由な集会ができる状況も変わってしまうのではないかと心配です」と話していました。また69歳の男性は「経済対策などもっと目を向けることがあるはずで安倍政権には建設的で平和を重視した政策を徹底してほしい」と話していました。
集団的自衛権の行使容認反対 市民団体、札幌でビラ配り訴え
北海道新聞 2014年5月15日
安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使に反対する市民団体や労働組合は14日、札幌市中央区の大通公園で「憲法9条があるのに、海外で武力行使する国にしてはいけない」などと訴え、通行人にビラを配った。
首相が政府の「基本的方向性」を表明する15日を前に、反対の声を集約しようと、護憲派の市民団体「北海道憲法会議」が主催した。
「STOP『戦争する国』づくり」「憲法まもろう! いかそう!」などと書かれた横断幕やプラカードを手に約20人が街頭に立ち、同会議事務局長の斎藤耕弁護士らが「憲法改正ではなく、解釈変更で済ますのは姑息(こそく)な手段。とうてい許すことはできない」などと演説した。
「九条死んでしまう」 草加の市民団体 喪服姿で署名集め
東京新聞 2014年5月15日
憲法解釈見直しによる集団的自衛権の行使が容認されれば「憲法九条が死んでしまう」として、草加市の主婦らでつくる市民団体「山猫くらぶ」が十四日、東武伊勢崎線草加駅東口で、喪服姿で九条のノーベル平和賞受賞を後押しする署名活動を行った。
山猫くらぶは、護憲活動や戦争と平和をテーマにした講演会などを開いている。今回は神奈川県の団体「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会」の運動に協力するため、地元で署名を集めて実行委に届けることを決めた。
この日はメンバー十一人が参加し、数人が喪服を着て街頭に立った。代表の倉橋綾子さん(66)は「解釈見直しで九条が有名無実化し、死んでしまう。九条の大切さをあらためて知ってもらうと同時に、集団的自衛権行使への警戒感を高めてほしい」と訴えていた。 (竹内章)
反戦へ思い新た 「9条守ろう」150人訴え 横須賀
東京新聞 2014年5月15日
在日米海軍と海上自衛隊の基地がある横須賀市で十四日、核兵器廃絶や平和実現を呼びかけて歩く「2014 国民平和大行進」の県内行進があった。戦時中や戦後に海で亡くなった船員の追悼式も開かれ、安倍政権が解釈改憲で集団的自衛権の行使を認めようとする中、参加者は反戦への思いを新たにした。 (中沢佳子)
国民平和大行進の参加者約百五十人は横須賀市役所前の公園に集合。米海軍と海自の基地に挟まれたヴェルニー公園までの約一キロを練り歩き、「核兵器のない世界をつくろう」「憲法九条守ろう」などと訴えた。
大行進は原水爆禁止日本協議会などでつくる実行委員会が主催し、全国各地で八月に広島到着を目指して展開。来年開催予定の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、核兵器禁止条約の実現も求めている。県内では、県原爆被災者の会などが中心になり、東京から広島まで歩く予定の人も含め、さまざまな人々が行進した。
今年は太平洋・ビキニ環礁での米国による水爆実験で、日本のマグロ漁船が被ばくした事件から六十年。県内には水揚げ港の三崎港もあるため、放射能被害根絶を求める声も上がった。米海軍横須賀基地前では、原子力空母の配備に反対するスピーチもあった。
三年前から毎年参加しているという石崎忠男さん(63)=鎌倉市=は「仕事で広島に三年住み、核問題に関心を持った。手を振って行進を応援してくれる人も増えた。訴え続ければ社会は変わる」と話した。