遅くなりましたが、5月の例会について報告します。
と き 5月18日(日) 13:30~15:30
ところ 湯沢公民館 3階 「会議室2」
1 連続学習「中高生のための憲法教室」(第8回)
(「中高生のための憲法教室」伊藤真著 岩波ジュニア新書 820円 09/1/20)
第5限 国民としての主体性とは何か (テキスト126~145ページ)
事務局が所用で欠席しましたので、以下にテキストの内容の一部を紹介します。
「女性天皇の是非も私たちが決める」
・旧憲法では天皇がすべての統治権をもっていたが、新憲法では象徴になり、その地位は国民の総意に基くとされている。
・皇室典範は一般の法律と同じなので、国民が皇室典範も改正することができる。
・天皇や皇室のあり方もタブーとすることなく自由に議論できるとされている。
「黙秘権は何のために」
・黙秘権は、人間の内面に国家権力が入り込んで、強制的に調べたりすることを拒否するもの。
・個人の幸福追求権から自己決定権が導かれ、黙秘権はその延長線上にある。
・裁判所を常に正義の味方と考え判決を無批判に受け入れるのはまちがい。
・警察や裁判所に対しても国民による不断の監視が必要。
「犯罪の相談だけで処罰される!?」
・共謀罪=相談しただけで処罰するのは、思想及び良心の自由の侵害につながる。
・共謀罪は言論を萎縮させ、国民が監視される社会にしてしまう。
・国民が政府を監視し支配することが民主主義であり、そのために憲法が存在する。
「被害者の人権と被告人の人権」
・憲法は被害者の人権を保障していないというのは間違いで、プライバシー権(13条)、知る権利(21条)、生活の権利(25条)を保障している。
・司法のシステムがうまく機能するためには検察官、弁護士、裁判官がそれぞれの役割を果たすことが必要で、国民はこのシステムが上手く機能しているかを監視する必要がある。
「被害者参加制度」
・裁判は重大な人権侵害をともなう権力の行使なので、国民はしっかり監視する必要がある。
・裁判員制度や被害者参加制度は、そのことが国による人権侵害につながらないように、各人が犯罪被害者の救済と刑事裁判の役割をしっかり区別できる力量をもつことが必要。
2 相談・意見交換
(1) 憲法9条をめぐる急迫の状況について
朝日新聞社説(5/16)「集団的自衛権 戦争に必要最小限はない」、「日本が破局の縁に(内田樹神戸大名誉教授)」、「無理な解釈で変更(阪田雅裕元内閣法制局長官)」の3文書を討議しました。
(2) 年度総会以降の取り組みを振り返って
総会参加者 17名、
交流会参加9条の会 湯沢、魚沼、やまと、六日町、津南
憲法意見ポスター
賛同者 81人×2枚/人+58枚=210枚 を達成
春の平和キャンペーン(4/29)
・参加者10人 会場入り口3箇所で
・リーフレット 700枚 風ぐるま 200本
・シールアンケート
「テーマ:集団的自衛権行使容認の解釈改憲に付いての賛否」
反対=43人 賛成=2人
・寄せられた募金 15,096円 (グッズ活用 46個)
・憲法記念日 新聞折込チラシ(5/3)
3,000枚
所要経費:用紙代+印刷代+折込代=18,250円
・町の平和取り組みに関する提案・要請書の提出と懇談会
4/1 提案・要請書の提出
4/15 14:00~15:30 参加者 12人 (町側 町長他5名)
残念ながら「生徒の自主性の尊重」、「新成人の自主性尊重」ということで、要請が阻まれたという面がありました。
それに対して「町としての主体的なかかわり方が大切」と言う主旨の発言をしました。
「継続は力なり」で、町への提案・要請を粘り強く続けることで、徐々に浸透していくという手ごたえが感じられました。
(3) 2014年度活動方針の具体化に向けて
・ “平和の輪”を大きくしていくために
6月の例会で討議することにしました。具体案をお持ちください。
・8月の特別企画
村山禱家さんを囲む座談会を企画する (小野塚さん担当)
・ 平和バスツァーの計画について
「無言館」(長野県上田市)を中心に企画する(佐藤佳子さん担当)
時期は 9月下旬~10月上旬 ・・・ 6月の例会で詰めます。
3.報 告
会の財政状況
新年度に入って 総会時カンパ 7,000円
ポスター運動還元金 30,600円
桜祭り時カンパ 15,096円
計 52,696円