2018年7月24日火曜日

24- 杉田水脈が「LGBTは生産性がない」の暴論

 安倍首相のお気に入りと言われている杉田水脈議員が、「LGBTは生産性がない」という文書を月刊誌「新潮45」に発表して大炎上しているということです。
 因みに、LGBTは「レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(外科的手術は望まない性同一性障害者)」の総称です。
 
 杉田氏は伊藤詩織氏の準強姦事件についても「(同事件が)それらの理不尽な、被害者に全く落ち度がない強姦事件と同列に並べられていることに女性として怒りを感じます」と実に冷酷な発言をし、それがBBC放送でも取り上げられて大バッシングを受けたばかりです。
 
 小林節・名誉教授が、杉田氏の発言の誤りを完膚なきまでに批判していますので紹介します。
「まるこ姫の独り言」氏の怒りのブログも併せて紹介します。
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 ここがおかしい 小林節が斬る!  
人権の意味をわからず 「LGBT支援は必要ない」という暴論
日刊ゲンダイ 2018年7月22日
 自民党の若手議員が、地方自治体はLGBT(性的少数者)を支援する必要はない……と発言して論争になっていると聞いて、調べてみた。
 その言わんとするところは、大要、次のようである。
 
①LGBTの人々は子供をつくらない、つまり「生産性」がないから、そこに税金を投入することには疑問である。
②LGBTという分類は「区別」(単なる違いの認識)であり、「差別」(「見下す」ことでいじめの類い)ではない。
③公的支援は、それなしでは普通の生活ができない人(病人、障害者ら)に必要で、LGBTには必要ない。
④自治体には対応すべき課題が山積しており、その中でLGBTは重要な課題ではない。
 
 これらの認識は、全て間違っている。
 
①子供をつくる、つくらないの選択は、全ての成人に等しく保障されている自己決定権(人権)で、それ故にLGBTが公的支援を受けられなければ、それこそ「差別」で人権侵害である。それに、LGBTでない人でも子供をつくらない者が増えているし、逆に、LGBTで養子をとる者も増えている。
LGBTの人々が社会的に「差別」を受けてきたことは歴然たる事実で、それを無視する者の知性を私は疑う。
③公的支援はそれなしでは普通の生活ができない人を優先すべきは当然であるが、これまで白眼視により普通の生活を邪魔されてきたLGBTの人々にこそ、その資格がある
④だから、全ての個人にそれぞれの個性が尊重された「人間らしい生活」を保障すべき行政の最前線にある地方自治体がLGBTを支援しないで、いったいどこが支援するのだろうか。
 
 前述の議員のような見解は、最近、威勢よくネットの世界で広がっているように見える。
 それらに共通する特色は、「人権」論の本質が分かっていない点である。つまり、人間は皆、先天的に「それぞれ」に個性的な存在であるが、それをお互いに許容し合う温かい心こそが人権論の土台である。
 だから、自分とは異質な者を内心では見下しておきながら、それを単なる「区別」だと言い張り、その上で「優先順位が低い」という見下し発言をして恥じない者が権力側にいては、いけないのである。 
 
 小林節慶応大名誉教授
1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著) 
 
 

伊藤詩織を罵倒した杉田水脈が「LGBTは生産性がない」でまた大炎上

まるこ姫の独り言 2018年7月23日
杉田水脈、人として偏り過ぎた思考の人間が国会議員で、年間莫大な歳費を貰っている理不尽さ。
 しかもこの議員は、問題発言の宝庫の細田派。
 問題発言の宝庫の細田派の中でもダントツトップの勢いじゃなかろうか。
 人間として議員としてクズ中のクズだ、この人は。
 それなのに、その傾向を持つ一定数の支持を集めていて、日本人の質も相当落ちて来たのではないかと思う今日この頃。
 
この議員は、伊藤詩織がリスクが高い氏名の公開で、身を賭して山口ノリマキの強姦、それを支える政府の対応を批判した際、
>伊藤詩織氏の事件が、それらの理不尽な、被害者に全く落ち度がない強姦事件と同列に並べられていることに女性として怒りを感じます
と、ツィートした議員だ。

 光の当たらない所に光を当てるのが議員の使命の筈なのに、光を当てるどころか、お前には隙があったと、女性が女性を罵倒し、鞭打つ姿勢におぞましさを覚えた。
 男社会で悔しい思いをしたことが無い女性などいないのに、この人の人生は、男性に媚びを売って生きて来たのではないかと思うほど、女性にやたら厳しい。
女性にだけやたら厳しいのかと思っていたら、今度は性的マイノリティに対して、月刊誌に「LGBTは生産性がない」と寄稿していて、それが大問題になっている。
 それにしてもよくこんな発想になるものだ。
 
この議員の場合、女性に対してだけではなく、弱者に対する愛が全然ないのだろう。
強いものにしか目がいかないのかもしれないが、いつ何時自分が弱者になるかもしれないのに、そういった思いは何もない人のようだ。
 
                         7/23(月) 13:28配信 
>「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題して持論を展開した自民党・杉田水脈衆議院議員の寄稿文が、批判を浴びている。性的マイノリティを支援する全国団体「LGBT法連合会」は7月23日、声明を発表。杉田議員の主張は事実誤認が多く、「困難を抱えている当事者に対して侮辱的・屈辱的とも取れる内容であり、許容することができない」と強く抗議した。
 
この議員の思考は、少数派に対して何を言っても良いと思っているのかもしれないが、全くの差別主義者であり、基本的人権さえ分かっていない。
 
しかし、LGBTだからといって、実際そんなに差別されているものでしょうか。(杉田水脈)
 
伊藤詩織に対して誹謗中傷したツィートと根っこは一緒だ。
 
性的少数派や、犯罪に巻き込まれた人、高齢者、子供のいない夫婦など、声を上げづら人たちに対しての想像力や共感力が完全に欠落している。
一般人ならともかく、国会議員の発言だというから恥ずかしい。
議員でありながらなぜ人の辛さや気持ちが分からないのだろう。
 
そんな人間が、いかにも寄り添っているかのように勘違いした発信をするから、大問題になるのではないかと。。。。。
細田派の杉田水脈、安倍首相とまったくに似た思考の議員だ。
 
もう日本の議員の恥としか言いようがない。
 杉田水脈、また世界に恥をさらしてくれたな。。。。。