2018年7月19日木曜日

安倍政権の被災地支援は中身が空っぽ

 安倍政権は13日、被災した10府県58市町に普通交付税の一部350億円を繰り上げ交付すると決定し、「各被災自治体におかれては、財政的に躊躇することなく、全力で応急対応や復旧対応にあたっていただきたいと思います」とさも“重大決定”であるかのように語りました。そしてメディアは「東日本大震災などを除くと平成以降最大の額」と仰々しく報じました。
 しかし純粋に政府の身銭を切ったのは予備費から出す約20億円だけで、それ以外はもともと支給する予定の現金を2カ月早めて渡すだけなのでした。日刊ゲンダイは、「躊躇することなく」使えるわけがないと書いています。
 
「まるこ姫の独り言」は、「政府は、ボランティアとか子供食堂とか個人の善意に頼ってばかりじゃなく予算を付けよ。どうして国がどんどん支援して行かないのだろう」と述べています。
 併せて紹介します(太字強調は原文に拠ります)。
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矢継ぎ早発表もポーズ 安倍政権の被災地支援は中身空っぽ
日刊ゲンダイ 2018年7月18日
 西日本豪雨への対応が完全に後手に回り、挽回に必死の安倍政権。ここへきて「支援策」を矢継ぎ早に打ち出したが、ごまかされてはいけない。安倍首相が純粋に政府の身銭を切ったのは、今年度予算の予備費から出す約20億円だけ。よーく見ると、交付税の前倒し支給や災害関連融資の5年間無利子化など、ケチな支援ばかりだ。それを「安倍の英断」のように垂れ流すメディアもどうかしている。
 
  安倍政権は13日の閣議で、被災した10府県58市町に9月分の普通交付税の一部、346億5100万円を繰り上げ交付すると決定した。17日支給される。閣議に先立ち、非常災害対策本部会議で安倍首相は「総額約350億円の普通交付税の繰り上げ交付を本日決定致します。各被災自治体におかれては、財政的に躊躇することなく、全力で応急対応や復旧対応にあたっていただきたいと思います」と、覚悟を決めた“重大決定”のように語った。
 
 すると、大メディアは「東日本大震災などを除くと平成以降最大の額」と仰々しく報じたのだが、ちょっと待ってほしい。総務省財政課はこう言った。
 「災害初期の段階で現金が必要です。借金をしないで済むように、すでに決まっていた9月分を前倒しで配るだけです。もちろん9月の支給はその分減額されます」
  何のことはない。もともと支給する予定の現金を2カ月早めて渡すだけなのである。そんなので「躊躇することなく」使えるわけがない。
 
  13億6500万円繰り上げ交付される広島県呉市の山上文恵市議(社民)が憤る。
 「何が『躊躇することなく』ですか。国が普通交付税とは別に災害向けの新たな財源を増やしてくれるのならともかく、単なる支給の前倒しです。9月に支給される交付税は、すでに使い道が決まっています。今回、災害向けに支出すると、本来の使途に穴があくわけです。不安だらけですよ。安倍首相は、中身がない支援策なのに、格好をつけているだけです」
 
■大メディアは政府の“印象操作”に加担
  安倍首相は16日も、農家、中小事業者向け「支援策」を発表したが、こちらもショボイものばかり。農家向けに災害関連融資の5年間無利子化や、中小事業者の債務返済猶予など、利子や返済期限を少し緩めているに過ぎない。米国製の武器爆買いの“気前よさ”とはえらい違いである。
 
 「宴会問題で初動を批判された安倍政権ですが、その後も危機感を持って災害対応しているようには見えません。支援策を次々と発表していますが、中身が伴ったものではなく、お得意のポーズです。メディアは、発表された支援策をそのまま垂れ流し、安倍政権の印象操作に協力してしまっている。総額350億円の交付金支給前倒しが大したことないのは、被災自治体の受け止めを取材すればすぐにわかることです。メディアは、支援策が本当に被災者や被災自治体にとって役立ち、元気が出るものなのか、ひとつひとつ検証して報道すべきなのです」(法政大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
 
  宴の後もポーズだけ。無批判に垂れ流すメディアの罪も重い。 
 
 

ボランティアとか子供食堂とか個人の善意に頼ってばかりじゃなく予算を付けよ どうして国がどんどん支援して行かないのだろう。

まるこ姫の独り言 2018年7月17日
もちろん、個人の善意は必要だしボランティアも必要だと思うが国は、災害復旧ボランティアや「子供食堂」の善意に頼りすぎなのではと思う今日この頃。
 
子供の貧困対策に国の予算を使う発想はなく、財界に寄付を募ったが、又この財界がケチの塊と来ていて、発足当初ほとんど寄付が集まらなかった。
欧米では、災害時など富裕層や企業がチャリティーを呼び掛けたり、自ら多額の寄付を行う。
それが社会的に恵まれた方の責務と思っているような節がある。

が、日本の場合は、富裕層がやたら強欲で冷酷だ。
自分達の利になる事には血道を上げても、底辺にいる人への視点が一切ないか、欠けている。
そういえば韓国ドラマを見ていても、富裕層のチャリティ意識が欧米と同じく強い感じを受けるが、日本の場合、恵まれた人にそんな動きを感じることは少ない。
本来なら国を担う子供に対して、寄付ではなく真っ先に予算を付けてもよさそうなものを、民間の善意に頼る安倍首相。
よほど、国民に予算を付けることが嫌いなようだ。
 
  (以下 4コマ マンガ ブロックされ掲示できないため割愛)
綺麗ごとばっかり言う前に、国が何とかするべきだろうに。
それには予算を付ける事じゃないのか。
 
海外でのバラマキを少し減らせば、すぐにも解決する話なのに。
外国には目が向いても、自国民への支援の発想が極端にないのが安倍首相や、その取り巻きたち。
河野外相の勘違い度に拍車がかかっている。
自分を雲の上の人のような気持になっているのかもしれない。
被災者そっちのけで、心無いツィートはするわ、批判した国民をブロックするわ。
 
今回の西日本豪雨の復興支援のボランティアさんには頭が下がるし、もちろんボランティアも絶対に不可欠な事だが、その前に自衛隊を大々的に投入とか、予算も20億と言わず、もっと付けて復興を進みやすくするべきじゃないのか。
この未曽有の炎天下の中、個人の善意に頼るのも限界がある。
 
東日本大震災と、今回の豪雨を比べるのもなんだが、東日本の自衛隊動員数は10万人で、一方の西日本豪雨は2万人。
怖い程の酷暑の中、やはり人海戦術で行かないとボランティアの人達の負担は増すばかりだ。
しかも復興予算が20億は、どれだけショボいのか。
アメリカに2000億貢ぎ、加計学園に440億支援、イバンカ基金に57億もの拠出。
いかにこの20億がけち臭いか分かろうというものだ。
 
国も個人の善意に頼り過ぎじゃないのか?
しかも、コンビニを買い上げて被災者やボランティアへ無償配布をしたらいいのでは?とツィートした人に、安倍信者たちはボランティアは勝手に来ているのだから、無償で配る必要はないと誹謗中傷・罵詈雑言。
安倍首相に似て、人に対しての思いやりのかけらもない。
トンだ国だよ。この国は。