2018年7月30日月曜日

安倍首相の強引な政敵つぶしは弱さと不安の裏返し(天木直人氏)

 先に、安倍首相は強大な権力を持ってはいるものの、それでも対立候補が出てきて公開討論になると自分が大いに傷つくからと非常に恐れ、無投票で当選できるように石破氏を追い落とすことに腐心しているというブログ(⇒化け物のように強大化している安倍晋三の権力(世に倦む日々 7月28日)」を紹介しましたが、天木直人氏もブログ「安倍首相の強引な政敵つぶしは、弱さと不安の裏返しである」で、一種共通する見解を表明しました。
 
 考えてみれば安倍氏の国会などでの驕慢な態度も、そうした怯懦な性格の反映なのかもしれません。
 天木直人氏のブログを紹介します。
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安倍首相の強引な政敵つぶしは、弱さと不安の裏返しである
  天木直人のブログ 2018-07-28
 ここにきて、9月の総裁選に向けた安倍首相の強引さが目立つようになった。
 これは安倍首相のイメージを大きく損なうことになる。
 だから安倍首相と、社運をかけて戦っている朝日新聞は、連日特集記事を組んで、安倍首相の強引さを暴露する記事を書いている(自民党2018総裁選ー安倍政権の実像)。
 ところが安倍擁護の読売新聞までが「横綱相撲を忘れた安倍首相」と書いて内情をばらしているのには驚いた。
 安倍首相が岸田政調会長に、反安倍に回ったら人事で冷遇するぞと脅かした事を報じた。
 なぜ、安倍首相のイメージダウンにつながるようなこんな裏話を読売までも書いたのか。
 そのことを、今朝7月28日の早朝に流されたTBSの「上田晋也のサタデージャーナル」で、同番組のホスト解説者である元毎日新聞記者の龍崎孝氏が教えてくれた。
 総裁選で圧勝しなければいけないほど安倍首相は三選後を心配しているのだと。
 そして、その日のゲストである薬師寺克行氏(元朝日新聞政治部長)がさらに追い打ちをかけた。
 私は龍崎孝さん以上に、三選後の安倍首相は深刻だと思っていると。
 アベノミクスから始まって少子化対策も外交も、何もかも成果はない、そのつけが一気に噴出するだろうと。
 まさしく、異常なまでの安倍首相の総裁選の政敵つぶしは、安倍首相の弱さと不安の表れであるということだ。
 
 総裁選まで、まだ何が起きるかわからない。
 そして、9月の総裁選が終わった直後から、安倍1強の終わりの始まりが起きる。
 政局は自民党の権力争いを中心に展開していくだろう。
 野党の出番はますますなくなるということである(了)