2018年7月27日金曜日

安倍首相は6日の夜も 無派閥議員と総裁選に向けての懇親会

 安倍首相は7月5日の赤坂自民亭の宴会の翌日も、夜、官邸に自民党の無派閥の議員たちを招いて、総裁選に向けての懇親会を開いていたということです。因みにその会合は菅義偉官房長官がアレンジしたもので、5日の宴会に出席したのも、総裁選に向けての得票活動の一環でした。総裁選に向けての準備はおさおさ怠りなしというわけです。
 LITERAが、24日の『news every.』(日テレ)が伝えたとして紹介しました。
 
 6日の会合は20時以降だったようなので、一概に非難するには当たらないかも知れませんが、LITERAは、6日午後から広島県の各所で土砂崩れが多発し、17時過ぎには九州の北西部に大雨特別警報が出ていたので、やはり不謹慎さだったというニュアンスで伝えています。
 首相がその夜官邸に泊ったのは懇親会が遅くまで続いたからなのでしょうが、既に豪雨による大被害が明らかになった7日官邸でたった15分だけ関係閣僚会議に出席したあとさっさと私邸に帰っているのはやはり問題です
 国民から批判の声が上がると適当に釈明はするものの、彼の頭の中を占めているのは実は豪雨被害やその被災者ではなく、ひたすら総裁選のことだということです。
 
 総裁選に関しては「世に倦む日々」氏が、25日のブログ岸田文雄の総裁選不出馬 - 安倍晋三の狙いは無投票、四選、永久独裁で、その恐るべき狙いを書いています。興味のあるかたはお読みください。
 LITERAの記事を紹介します。
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.赤坂自民亭だけじゃなかった! 安倍首相が豪雨真っ最中6日夜も災害無視し、自民議員と総裁選対策の極秘会合
LITERA 2018年7月26日
 やはり安倍首相は豪雨災害への対応をあえて無視していた──。その証拠ともいえる新事実が発覚し、ネット上では再び怒りが噴き上がっている。
 新事実というのは、24日放送の『news every.』(日本テレビ)が伝えた今月6日の安倍首相の行動だ。首相動静では、この日は公邸で18時49分から規制改革推進会議の大田弘子議長や議長代理のフューチャー会長・金丸恭文氏、梶山弘志規制改革担当相らと会食し、20時4分に終了。安倍首相は公邸泊だった。
 
 だが、同番組によれば、じつはこの日の夜、自民党の無派閥議員が乗った車が公邸に入っていく様子が確認されたという。その上、そこには菅義偉官房長官の車もあり、公邸では「菅長官が自らとりもった、安倍首相と無派閥議員の極秘会合」(番組ナレーションより)がおこなわれたというのだ。無論、この極秘会合の目的は、総裁選3選に向けた、無派閥議員の囲い込みである。
 
 つまり、安倍首相は公邸で災害対応のために公邸に宿泊したのかと思いきや、実際は総裁選に向けた極秘の会合を開くために公邸にとどまっていただけだったのだ。現に、災害対応に当たるならば翌日も公邸に宿泊しているはずだが、翌7日朝は官邸でたった15分だけ関係閣僚会議に出席すると、さっさと私邸に帰っている
 
 6日といえば、午後から広島県内では土砂崩れがさまざまな場所で発生し、17時10分には福岡県と佐賀県、長崎県に大雨特別警報が発令。気象庁は「これまでに経験したことのないような大雨」「重大な危険が差し迫った異常事態」「土砂崩れや浸水による重大な災害がすでに発生していてもおかしくない状況」と呼びかけていた。その後もこの夜のうちに広島県、岡山県、鳥取県、京都府、兵庫県に大雨特別警報が出ている。
 
 しかも、安倍首相はこうした情報を知らなかったわけではけっしてない。事実、この6日の午後、安倍首相は7・8日に総裁選のための地方行脚として予定していた鹿児島・宮崎県への訪問を〈現地での捜索活動などに悪影響を与えてはいけないと判断〉(時事通信より)して取り止めたことを公表しているのだ。
 ようするに、「捜索活動」がおこなわれる深刻な事態であることを理解していながら、自分は公邸で総裁選のための極秘の選挙運動に勤しんでいたのである。
 ご存じの通り、この極秘会合の前日にあたる5日夜には、安倍首相は例の「赤坂自民亭」に人気の日本酒・獺祭を持参して参加。西村康稔内閣官房副長官の〈笑笑 いいなあ自民党〉というツイートや、左藤章衆院議員がテレビの取材に答えた「酒飲んでワァー」という台詞が象徴しているように、内輪で和気あいあいと酒盛りに興じていた。
 もちろん、安倍首相がわざわざこの宴会に出席したのも、総裁選を睨んでのこと。実際、「週刊ポスト」(小学館)8月3日号では、安倍首相が若手議員に対して「全国どこにでも行くから、演説会や懇親会をセットしてくれ」と売り込んでいたことが暴露されている。
 
 西日本豪雨での死者は200人を超え、1982年の長崎大水害に次ぐ被害が出るという平成で最悪の事態となった。「安倍首相の初動がもっと迅速であれば、救えた命はもっとあったのではないか」という声はずっと起こってきたが、まさか6日夜という特別警報が発令されているなかでも総裁選のことしか考えていなかったとは──。もはやこれは、私利私欲でしか行動しない総理の無責任さがもたらした“人災”だと言うべきだろう。 (編集部)