2021年6月29日火曜日

29- なんだっけ エアロゾル感染って?

 しんぶん赤旗の「なんだっけ」のコーナーに「エアロゾル感染って?」が載りました。
 この場合の 「エアロゾル」と「飛沫」は同じく呼気に関するものですが、その差は微妙ではなく決定的です。
 厚労省はいまだに主要な感染経路を“飛沫と接触”としており見直しが必要で米誌で五輪でもエアロゾル感染対策が不十分だと批判する専門家もいるということです。
 コロナ対策では常に世界の最後尾を走ってきた厚労省ですが、五輪対策も穴だらけと言われています。
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なんだっけ
エアロゾル感染って?
                       しんぶん赤旗 2021年6月28日



 Q エアロゾル感染って何?
  空中を浮遊する粒子の中にある病原体を吸って感染することです。世界保健機関(WHO)と米疾病対策センター(CDC)は新型コロナウイルスの主要な感染経路に位置付けました。

 ウイルスは感染者のせきや会話などでのどや鼻の粘液からできた水滴に乗って、飛び出します。大きい粒子は床に落ち、小さい粒子は換気がなければ長時間空中を浮遊します。感染者から距離が近く、空気を共有する時間が長いほど感染確率が上がります。デルタ株は従来より短時間、長距離で感染するとされます。

 Q マスクで防げるの?
 A 新型コロナウイルスを使った実験では、感染者が不織布や布のマスクをすれば接触者のウイルス吸入量が7割以上減りました。口から飛び出した粒子は大きいままなのでマスクで防げます。接触者だけマスクをすると、布17%減、不織布47%減でした。乾燥して小さくなった粒子を防ぐには不織布の方が効果的という結果です。双方がマスクをすれば相乗効果がありました。ウレタンの効果は1%減という実験もあります。

 Q エアロゾル感染対策は十分なの?
 A 政府の分科会は密閉・密接・密集の一つでも避けてと呼びかけています。しかし、厚生労働省はいまだに主要な感染経路を“飛沫(ひまつ)と接触”としており見直しが必要です。五輪でもエアロゾル感染対策が不十分だ、と米誌で批判する専門家もいます。CO2濃度測定器を飲食店に配布して、換気を点検できる対策も必要です。
               (2021・6・28)