パソナ会長の竹中平蔵氏は6日に放送された『そこまで言って委員会NP』(読売TV)に出演し、コロナ分科会の尾身会長が「いまのパンデミックの状況で五輪を開催するというのは、普通はない」と発言したことを、「エビデンスがない」「明らかに越権」などと猛批判し、剰え人流と感染拡大の関連性まで否定しました。そして世論調査では「中止が6、7割を超えている」と諭されたことに対しては、「世論はしょっちゅう間違っている」などと強弁しました。
まさにエビデンスのないデタラメ発言のオンパレードですが、東京五輪に絡む「莫大な利権」を守りたい一心からなのでしょう。
尾身会長の発言を越権行為などと非難するのは菅首相も一緒ですが、もともと分科会は学識者の見解を述べるのが任務であって、尾身氏もそのあるべき姿に戻ったのでした。
それを受け入れないというのであれば、その理由を国民の前に明らかにして政治的決断をするのが政府の役割で、そんなことは分科会設立の時点からの常識でした。
ただ菅氏にはその能力がないので、尾身氏に政府と一体の役割を強制し、官僚出身の尾身氏もこれまではそれに従っていたのでした。
尾身氏の変身?に驚いた菅氏は激怒して周囲に「黙らせろ!」と叫んだようですが、もしも「東京五輪」を決行するのが正しいという政治的信念があるのなら、その旨を国民に説明すればいい筈です。その自信がないというのであれば今の考えを改めるしかありません。
菅首相のブレインを任じている竹中氏はいまが出番だと思ったのかも知れませんが、結局は前述した通りのお粗末さで、まさに「破れ鍋に綴じ蓋」の関係でした。
LITERAが取り上げました。
そして竹中氏が、視聴者からの「既得権益の実態について教えてください」という質問に答える形の動画をアップし、そこで、「既得権益者団体と族議員と官僚を『鉄の三角形』と呼び、それによって一部の人たち、既得権の人たちは利益を受けるけれども、国民は高いコストを払わされる」「なんでこの既得権益を持っている人たちを攻撃しないんですか」と述べていることを紹介し、よくもまあ、こんなセリフが真顔で吐けるものであると批判しました。なるほどこの厚顔無恥ぶりがなくては、あの呆れるばかりの暴利を貪ることなど出来ません。
以下に紹介します。
併せて「まるこ姫の独り言」の記事「今まで散々利用してきた尾身の提言が政府に都合が悪いと『自主研究』」を紹介します。
お知らせ
8日は記事の更新が午後になります。
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五輪開催主張で炎上、竹中平蔵がYouTubeで冗談のような発言…パソナの五輪での暴利を棚上げし「一部の既得権者が利益をえている」
LITERA 2021.06.06
竹中平蔵・パソナグループ取締役会長がまたも妄言を吐き、炎上している。
本日6日放送された『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)に出演した竹中氏は、政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長が「いまのパンデミックの状況で五輪を開催するというのは、普通はない」と発言したことについて、「ひどい」「明らかに越権」などと猛批判したのだ。
竹中氏は尾身会長の発言について「分科会がオリンピックのことを決めるわけじゃないのに、明らかに越権」としたうえ、「本当にエビデンスがないと私も思いますけど、人流を止めればいいんだとか、なってるでしょ。しかし、人流を止めてロックダウンした国でも抑えられなかったんですよ」などと、それこそ人流と感染拡大の関連性まで否定。
さらに「なんでやるか、やらないか、あんな議論するか、私はわからない。だって、オリンピックってのは、世界のイベントなんですよ。世界のイベントをたまたま日本でやることになっているわけで、日本の国内事情で、世界に『やめます』というのは、あってはいけないと思いますよ。世界に対して、『やる』と言った限りはやる責任があって」と、開催強行を主張した。世論は中止が6、7割を超えていることを指摘されると、「世論は間違ってますよ。世論はしょっちゅう間違ってますから」などと強弁したのだ。
しかし、これ、エビデンスがなく、現実を無視した嘘を口にしているのは、竹中氏のほうだろう。
人流が感染拡大に間接的に影響することも、ロックダウンなど人流抑制が感染拡大抑止に効果があることも、日本だけでなく世界各地で証明されている。コロナ禍の五輪開催も国内だけの問題だけでなく、世界の感染状況を左右するものなのだ。開催国である日本にはこのパンデミック下で「中止の判断をする責任」があるだろう。
にもかかわらず、「人流抑制の効果はエビデンスがない」「コロナは国内事情」って……。もはや狂っているのか、と言いたくなるが、もちろん竹中氏は狂っているわけではない。
竹中氏がこんなむちゃくちゃな論理を言い張ってまで、五輪を開催させようとしているのは、自分がその利権に関係しているからだろう。
周知のように、竹中氏が取締役会長を務める人材派遣大手パソナグループは、「人材サービス」カテゴリーで「東京2020オフィシャルサポーター」として東京五輪組織委員会と2018年に契約を締結している。
そして、この東京五輪の人件費をめぐっては、パソナグループは電通とともにありえない比率の中抜きをおこなっていた疑惑が浮上している。
もはやギャグか? YouTubeで「既得権者は利益を受けるが、国民は高いコスト払わされる」
一方で、自分の関係会社が五輪利権に食い込み、暴利を貪りながら、五輪開催反対論を「エビデンスがない」などと封じ込める……なんという厚顔無恥と呆れるしかないが、しかし、この厚顔無恥ぶりこそ、竹中氏の真骨頂と言うべきだろう。
実は竹中氏は、最近、自身のYouTubeチャンネルにアップした動画でも自分のことを棚上げしたトンデモ主張を展開していた。
その動画がアップされたのは6月4日のこと。サムネイルに「国民の敵」「既得権益」「一部マスコミの癒着」などといった文言が並び、冒頭、視聴者からの「既得権益の実態について教えてください」という質問が掲げられたので、もしかしたら、懺悔か反省会でもやるのか、と思ったのだが、もちろんそうではなかった。
竹中氏は質問を受けて、既得権益者団体と族議員と官僚を「鉄の三角形」と呼び、こう主張したのだ。
「それによって一部の人たち、既得権の人たちは利益を受けるけれども、国民は高いコストを払わされたりとかですね、自由に物を買えなかったりという不便に陥るということです」
「なんでこの既得権益を持っている人たちを攻撃しないんですか」
よくもまあ、こんなセリフが真顔で吐けるものである。小泉政権時代以降、安倍政権、そして菅政権にいたる20年。一部の既得権益者に利益が集中し、国民が高いコストを払わされるシステムをつくってきたのは、ほかでもないお前だろう。そして、最大の既得権益者というのも、ほかならぬ竹中氏のことだ。
竹中氏はこの間、自分の立場を利用して、政権に利益相反を疑われるような提言をたびたびおこない、自分の関係会社を政府の様々なプロジェクトにかかわらせ、暴利を貪ってきた。
それを、「既得権益者」が別にいるように見せて、「なんで攻撃しないんですか」と批判を煽る──。もはやギャグとしか思えないが、ならば、竹中氏こそが「最大の既得権益者」であることを改めてつきつけておこう。
本サイトでは、先日、竹中氏が取締役会長を務めるパソナが、今期、東京五輪そして政府のコロナ対策事業の大量受注で、前期の10倍以上の純利益を上げる見込みであることを紹介し、その商法について検証する記事を配信した。以下に再録するので、竹中平蔵という既得権益の実態についてあらためてご一読いただきたい。(編集部)
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東京五輪のディレクター予算は1日42万円 一方で、パソナの募集では日当1万2000円
(以下省略します。詳細は下記を参照ください。
(6月2日)「パソナ」の純利益 前年の10倍以上、東京五輪とコロナ対策事業を大量受注
または LITERAの原記事
竹中平蔵「パソナ」の純利益が前年の10倍以上、営業利益も過去最高に! 東京五輪と政府のコロナ対策事業を大量受注、巨額中抜きの結果か )
今まで散々利用してきた尾身の提言が政府に都合が悪いと「自主研究」
まるこ姫の独り言 2021.06.05
もう菅も閣僚も五輪関係者も暴走しまくりで裸の王様状態だ。
今まで散々利用してきた、言ってみれば御用学者の尾身が政府と違う発言をしたら、なんと田村厚労相が慌てて「自主研究」扱いで火消しに走る。
御用学者の尾身が目覚めたら用済みという事か。
田村厚労相が尾身茂会長の提言を「自主的研究」と発言 SNS上で批判も |
今まで菅は尾身を散々利用してきた。
自分の拙い発言をフォローさせようとして尾身を常に隣において会見を開いていた。
答えが自信のないときは、必ず尾身に助けを求めるような言動をしていた。
そしてそれに応える尾身も菅の顔色を伺った発言をするし信用していなかったが、今回の発言は理にかなっている内容だった。
科学者としての良心に少しは目覚めたのか、当たり前のことを言っている。
だから圧倒的多数が尾身の発言を支持しているのに、菅は尾身を「『黙らせろ。専門家の立場を踏み越え勘違いしている。首相にでもなったつもりなんじゃないか」と激怒しているそう。
今まで散々尾身に責任擦り付けておきながら旗色が悪くなったら黙らせろ。
良く言うよ・・・・
官房長官時代も相当な唯我独尊状態だったが、総理になったらそこまでの事はしないと思っていたら完全な独裁者気取り。
この貧相な小男は、総理職と言うものを誤解していないか?
総理になれば好き勝手やれると思っているようだが、安倍もそうだったが、最低限の「民主主義」さえ理解していないのが菅だ。
確かに一国のリーダーではあるが、国民はこの小男に全権限を移譲した積りはさらさらない。
しかし閣僚の中には必ず過剰に総理のご機嫌を取ろうとする人間が出てくる。
今回の総理の意を汲む役は田村厚労大臣だ。
何で公の場での発言が「自主研究」になるのか。
誰が考えつくのか、自民党にはこの手の都合の良い理屈にもなっていない屁理屈が多すぎる。
>広く募ったが募集はしていない
>二階氏「会食」の事実否定 「8人で会っただけ」
>移動では感染しないという提言もいただいていた
>政権を私物化したつもりは全くないし私物化もしていない
>反社の定義ない
>政治責任の定義ない
等々・・・・・
国民はアベスガ政権の長きに渡って、こういった逃げ口上を散々聞かせられてきたからこそ、いざとなったとき政府に信頼を持てないのだと思う。
いい加減に生意気な子供のような屁理屈は止めて、国民にきちんと向き合ったらどうか。