28日の新型コロナの新規感染者数は全国:23万3094人(27日は20万9657人)、新潟県:3247人(27日は2210人)など全国18の都道県で最多となり、急上昇を続けています。
1日当たりに死者数も26日に100人超に急増し、28日には114人(27日は122人)に達しました(NHKベースで本文の数値とはやや異なっています)。感染は8月中旬にピークに達すると見られていますが、死者数は9月上旬まで増加を続けると見られています。
無為無策の岸田政権下で遂に最悪の事態に入りました。こうなることは参院選前から分かっていたことですが、岸田政権は参院選に悪影響があるからと関係者にかん口令を敷いていたと言われています。卑劣なことですが百歩譲ってそれを選挙戦術と見るにしても、この間実際面でも何の対策も打っていなかったことは決して容認できません(因みに日本の新規感染者:先週1週間で96万9068人は世界最多です)。
日刊ゲンダイが、「 ~ 続々と襲いかかる『コロナの夏』5つの悪材料」という記事を出しました。
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岸田政権の失政で第7波の死者数最悪の恐れ…続々と襲いかかる「コロナの夏」5つの悪材料
日刊ゲンダイ 2022/07/28
27日の新型コロナウイルスの新規感染者数は全国で21万人に迫り、過去最多を更新した。死者数は129人で2日連続100人を超えたが、さらに膨れ上がる恐れがある。
◆9月まで続く死者増
第6波では新規陽性者が最多だった2月5日(10万4169人)から17日後に死者数がピーク(322人)に達し、その後、減少に転じた。
「今夏の流行は、8月中旬まで感染拡大が続くとみられ、第7波の死者数は、9月上旬まで増え続ける可能性があります。感染者数の母数もケタ違いに多く、1万2000人超が亡くなった第6波を上回ってもおかしくありません」(西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏=感染症学)
◆検査難民
検査も目詰まりが起きている。濃厚接触者の待機期間短縮により、需要が急増している抗原検査キットは品薄。キットがなければ自主検査したくてもできない。
かかりつけ医のPCR検査も受けにくくなっている。PCR検査の診療報酬は昨年12月30日まで1件1万8000円だったが、現在は同7000円(今年7月1日~)と大幅に減額。PCR検査の実施数を減らすクリニックが少なくないのだ。
◆家庭内感染
都内の宿泊療養施設は稼働室数の約7割が埋まり、入所待ちが増えている。家庭内感染が相次げば持病持ちの高齢者などの死亡リスクは高まる。
■ 自宅療養中に急変してもすぐに入院できない?
◆救急搬送逼迫
総務省消防庁によると、救急患者の搬送先がすぐ決まらない「救急搬送困難事案」は、24日までの1週間で6035件に上り、過去2番目に多かった。うちコロナ疑いの件数は2676件で過去最多。自宅療養中に急変しても、すぐに入院できないケースが多発しかねない。
「悪材料ばかりですが、岸田政権が引き起こした面が大きい。国内に1.8億回分の在庫がある検査キットは、もっと前に配ればよかった。PCR検査の診療報酬を減額すれば、クリニックの検査が縮小するのは当然です。感染拡大を想定して、備えることはできたはずです」(中原英臣氏)
◆ケンタウロス
オミクロン株の亜種、通称「ケンタウロス」(BA.2.75)も気がかりだ。東京や大阪のほか、27日は愛知で初めて確認された。第7波の主流になっているBA.5は第6波で流行したBA.2より1.35倍の感染力があるとされるが、ケンタウロスはBA.5の3.24倍との研究結果が出ている。第7波が下火になるタイミングでBA.5からケンタウロスに置き換わる懸念もある。
一体、どんな「コロナの夏」になるのか。
■先週の新規感染者数 日本が世界最多
先週の新型コロナ新規感染者数が世界最多だったのは、なんと日本だった。世界保健機関(WHO)は27日、新型コロナの世界の感染状況に関する最新リポートを公表。それによると、東アジアで感染拡大が続いており日本の新規感染者は先週1週間では世界最多の96万9068人だった。
日本ではオミクロン株の新系統BA.5の影響で感染者が急増している。一方、いち早くBA.5の感染が拡大した欧州では新規感染者数はすでに減少傾向となっている。