2022年7月9日土曜日

安倍元総理が二発も銃弾を ぜったいに生きて!(まるこ姫)他

 安倍晋三元首相が銃撃されて亡くなったことを取り上げた4つのブログを紹介します。

 ブログの名前は、掲載順に「まるこ姫の独り言」、「「レイバーネット日本」、「澤藤統一郎の憲法日記」、「田中龍作ジャーナル」です。
 このうち「まるこ姫の独り言」だけは安倍氏存命中に書かれていますが、その他は同氏が亡くなった後で書かれています。
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この日本で安倍元総理が二発も銃弾を受けるとは、ぜったいに生きて!
                        まるこ姫の独り言 2022.07.08
まさか今の日本で、安倍元総理が銃弾を受けるとは想像もしなかった。
生々しい銃撃音
凄い発砲音だ。

瞬間映像】安倍元総理が銃撃され心肺停止 2発の発砲音と銃撃男の取り押さえ 安倍氏はドクターヘリで病院へ搬送 
                      7/8(金) 14:55配信 MBSニュース
>安倍元総理が演説中に2発の銃撃音。安倍元総理は倒れ、近くで発砲したとみられる男がSPたちに取り押さえられる様子をとらえた映像です(視聴者提供)
>事件は7月8日、午前11時半ごろ奈良県にある近鉄「大和西大寺駅」駅付近で、演説を行っていた安倍元総理が銃で撃たれました。

日本は不思議な国だ。
街頭演説を聞いていて少しでも政権批判をするものなら即座に警官に排除されるのに、散弾銃を持ってきて背後から撃つような人間から(多分挙動不審であったろうに)演説者を守れないなんてどういう国なんだろう。

安倍は国家の総理の犯罪と言っても良いような森友学園や加計学園、桜を見る会の問題で未解明の渦中にいる人だった。
これを解明する前に不慮の事件などあってはならない事だ。

安倍元総理は絶対に死んではいけない。
無事を祈りたい。
この人こそ凶弾に倒れてはいけない政治家だ。

暴力で口を封じることはあってはならない事だ。
民主主義を否定するような言動はあってはならない。

もし安倍に何かあれば、この国の事だから、殉職者として昇華され批判することがタブー視されるし、まともな批判もテロリスト扱いにされてしまう。

安倍は司法が機能していたらきちんと決着をつけなければいけない人間だったことは確かで、日本国の為にも国民の為にも真相解明は必要だと思って来たのに、軽率な行為をした男に対してものすごい憤りを覚える。

安倍支援者は、安倍を批判してきた人間が、殺そうとしたかのような逆恨み状態はどうにかならないか。
感情的にぶつかっても良い事など何一つないのに。。。

批判は批判、そして殺す行為とは相いれない。

それが分からないからこそ、安倍と一体化してきたのだろうが。。。

そんなことを言っていたら、安倍支持者によって野党の議員は全員殺人者に認定されかねない。

山上徹也容疑者(41)は「安倍晋三元首相の政治信条に対する恨みではない」と供述しているそうだ。
安倍支持者は冷静になりましょう。


「民主主義への挑戦」をし続けてきたのは誰か/安倍銃撃事件に思う
                       レイバーネット日本 2022-07-09
「民主主義への挑戦」をし続けてきたのは誰か  浅井健治
 安倍晋三元首相が銃撃され、死亡しました。一人の人間の不慮の死に哀悼の意を表すること、暴力・テロを断固として糾弾することに私も全くやぶさかではないつもりです。
 しかし、この事件を「民主主義に対する挑戦」とする大合唱には違和感を覚えざるを得ません。歴代最長、3188日にもわたる首相在任期間中、民主主義に対する挑戦・嘲笑・冒とく・蹂躙の限りを尽くしてきたのは安倍晋三その人だったからです。

 定着していた憲法解釈を覆し、集団的自衛権容認の実質改憲を強行しました。基本的人権・表現の自由を奪う秘密保護法・共謀罪法を成立させました。森友・加計・桜を見る会疑惑ではしらを切り続け、118回もウソの答弁をし、近畿財務局職員・赤木俊夫さんを死に追い込みました。自衛隊を「わが軍」と呼び、自らを「立法府の長」と僭称しました。連邦議会襲撃を扇動したトランプ前米大統領とはゴルフ友達です。ウクライナ市民を殺戮し続けているプーチン露大統領とは「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」という仲です。

 たしかに人間の身体に物理的危害を加えるという意味での暴力を煽ってはいないかもしれません。しかし、議会という言論の場における真摯で誠実な、実りある対話とそれを通じた合意形成を一貫して封じてきたのが安倍晋三です。自由な言論の封殺と今回のようなテロ。両者の間にさほど大きな隔たりがあるとは思えません。

 山上徹也・元海上自衛官が放った銃弾は、もしかすると安倍晋三が鋳造したものなのではないか。安倍が築き上げた異論排除・国会軽視・説明責任不履行の政治文化が2発の弾丸の火薬として充填されたのではないか。そんな思いを強くしています。


元首相安倍晋三への銃撃は民主主義への攻撃である。民主主義擁護の観点からは、野党陣営の選挙活動に萎縮も怯みもあってはならない。
                    澤藤統一郎の憲法日記 2022年7月8日)
 安倍晋三に対する銃撃と死亡の報に、この上ない衝撃を禁じえない。
 暴力とはかくも易々と言論を蹂躙してしまいのだ。言論は暴力に対してかくも弱いものなのだという衝撃である。民主主義とは、暴力の前にかくも脆弱な存在であるのかという現実を見せつけられての戦慄である。
 何よりも警戒すべきは、模倣犯の出現であり、その連鎖である。
 言論対言論での対抗ルールを生ぬるく面倒なものとして、短絡的に暴力に訴える風潮を許してはならない。政治信条の如何にかかわらず、言論に対する暴力の行使を厳しく排斥する大原則の重要性を再確認しなければならない。

 私は、安倍晋三を唾棄すべき人物であり危険な存在として、論難を続けてきた。しかし、攻撃の対象としたのは実は安倍晋三個人ではなく、安倍を中心とする反動的政治信条の集団であり、安倍を支持する政治勢力である。結局のところ、国民の中の国家主義や歴史修正主義や復古思想や、新自由主義や、著しく廉潔性を欠いた政治手法などとの論争であった。その論争は安倍晋三への暴力や死によって決着するものではない。
 だから、安倍晋三個人に対する暴力は無意味なものであり、演説中の安倍晋三を銃撃するという野蛮をけっして許してはならない。同時に、安倍晋三の死をもって、安倍の手法の追及に手心があってはならない。日本中に轟いた「モリ・カケ・サクラ・クロ・カワイ」の悪名を忘れてはならない。

 また、さらに警戒すべきは、参院選投票日を直前にしてのこの事件の衝撃が、選挙結果に及ぼす影響である。本日の日本民主法律家協会の緊急声明のなかに、次の一節がある。
 「本件の襲撃が、参議院選挙を間近に控えた中で現職の国会議員による街頭演説中になされたことは極めて問題であって、これは民主主義に対する重大な挑戦である。このような暴挙が市民や市民が選ぶ公職選挙候補者の言論活動を委縮させることがないように、私たちは最大の関心をもって注視し続けなければならない。」

 本日の銃撃によって遮られたのは安倍晋三の演説である。安倍晋三が応援していた候補者の選挙活動に支障があってはならないし、自民党陣営の選挙活動にも萎縮があってはならない。と同時に、その反対の野党陣営にも、この事件や死者に対する遠慮からの選挙活動の萎縮があってはならない。また、選挙民への同情心を煽動する非合理な選挙運動にも警戒しなければならない。
 もとより、安倍晋三の死によって、安倍や自民党が推進してきた悪政が清算されることにはならない。これを追及してきた野党勢力の政治活動にも選挙活動にも、いささかの怯みも緩みもあってはならない。このことを、特に強調しておきたいとと思う。


安倍元首相暗殺の次に来るもの
                     田中龍作ジャーナル 2022年7月8日
 きょう昼前、奈良市内で選挙遊説中の安倍元首相が元自衛官(41歳)に銃撃され死亡した。
 憲法改正がかかる選挙の期間中に言論がテロにより封殺されたのである。禍々しい時代の到来を予感させるようで、なんとも薄気味悪い
 犯人がすぐ真後ろに迫っているのが映像に映り込んでいる。急な日程だったとはいえ警備の抜かりは否めない。
 安倍首相の現職時、警察は予防拘禁のようなことさえしていたのだから。
 奈良県警の警備課長と本部長は責任を問われるだろう。

 チョコレートに青酸カリを混入するなどして食品会社を脅迫した事件が1984~85年にかけてあった。犯人を取り逃がした滋賀県警の本部長は焼身自殺を遂げた。
 社会党の浅沼稲次郎が日比谷公会堂で演説中、右翼少年に刺殺される事件があった(1960年)。
 右翼少年は獄中で不可解な自殺を遂げている。
 今回の安倍元首相暗殺事件で警察幹部から自殺者が出たりしないことを願うばかりだ。もちろん犯人の元自衛官にも死んでほしくない。
 たとえ暗渠がポッカリと口を開けて待っているとしても。

 早くもテレビ局は安倍元首相を褒めちぎり始めた。「地球儀を俯瞰する外交」「大衆に飛び込む政治家」などと歯の浮くようなセリフを並べて。森友、加計、桜といった暗部には一切触れない。死者は貶(けな)さないのが日本人の美徳とはいえ。
 「私や私の妻が関わっていたとしたら総理大臣はおろか国会議員も辞めますよ」(2017年2月衆院予算委)。森友事件で野党議員から追及された安倍首相(当時)はこう答弁した。
 安倍首相の「口から出まかせ」がなければ、財務省の職員は自殺に追い込まれずに済んだ。
 安倍元首相の功罪をきっちりと総括して、私たちはテロに怯むことなく乗り越えなくてはならない。
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