2022年7月15日金曜日

大越健介のフェイクニュース - 安倍晋三と統一教会との関係を全力で否定(世に倦む日々)

 岸田首相は14日、安倍元首相の葬儀を国葬儀にする意向を表明しました。現役時代のいわば晩年には、国民の半数以上が批判的であった筈なのに何故・・・というのが率直な思いです。そうであっても、日本人の気質として亡くなった人を厳しく批判することには躊躇しがちなので、大半の人たちは首相が決めたことに敢えて強硬に反対することはしないことでしょう。
 政治家としての安倍氏には様々に追及されるべき点がありましたが、銃撃された理由として俄かにクローズアップされた旧統一教会との関係も、決して見過ごしに出来ない問題です。
 世に倦む日々氏が、「大越健介のフェイクニュース - 安倍晋三と統一教会との関係を全力で否定」とする記事を出しました。
 それはテレビ朝日「報道ステ―ション」のMCである大越健介氏が12日の報道で、「なぜ山上容疑者が統一教会と安倍晋三を結びつけたのか到底理解できない」と言い、両者は無関係と報じ誤解にもとづく筋違いの犯行断定したことを取り上げたものです。
 両者が「無関係」などではなく大いに持ちつ持たれつの関係にあったことは、日に日に明らかにされているところです。実は別掲の記事でも明らかなように、大越氏のように安倍氏と統一教会との関係を全力で否定したがる人たちは、自民党議員をはじめ取り分け安倍氏と関係が深かった人々のなかに沢山います。
 それは兎も角として 世に倦む日々氏は、安倍以前から統一教会との密接関係にあり、いわば広告塔の役割を果たしていたことが、統一教会の日本の布教において重要な意味を持っていたことを山上容疑者は把握していたのであって、銃撃に至る動機と行動に矛盾や不明点は何もないと述べています。そのことに敢えて煙幕を張ろうとすることには、そもそも無理があります。
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大越健介のフェイクニュース - 安倍晋三と統一教会との関係を全力で否定
                         世に倦む日々 2022-07-13
マスコミは、山上徹也による事件の動機の核心である安倍晋三と統一教会との関係の認識について、「勘違い」とか「一方的な思い込み」とか「逆恨み」の言葉を当てて説明している。この報道は明らかに間違いであり、真実を隠して捻じ曲げるスリカエである。安倍晋三を擁護するための欺瞞の弁法だ。容疑者は、安倍晋三が統一教会の広告塔であり、日本におけるシンボル的存在だから命を狙ったのであって、容疑者の動機と行動に矛盾はない。不明瞭な点はない。容疑者は、統一教会に復讐を果たすべく20年以上統一教会を研究したのであり、20年越しの執念の計画が実行されている。

山上徹也の方が、そのへんのマスコミ記者よりよっぽど統一教会について詳しい知識を持ち、歴史を調べて内実を承知しているのだ。本日(7/13)、紀藤正樹がモーニングショーで言っていたように、山上徹也の犯行の目的は統一教会を壊滅させることである。教団を潰すことだ。目的達成のための最短で最適の方法として選んだのが、安倍晋三の暗殺に他ならない。事件を客観的総合的に分析すれば、きわめて合理的な戦略が描かれ、効果が想定されていたことが分かる。今回の事件により、統一教会は表に引っ張り出され、組織が叩かれ、日本では布教活動の継続が困難になった。

容疑者の動機は「恨みを晴らす」という個人的なものだが、同時に、カルトの宗教教団を崩壊に追い込んで被害者全員の仇を討つという意義も含まれている。事件から6日経つけれど、容疑者は安倍晋三への謝罪を口にしていない。標的に据えたこと、銃撃し殺害したことを「筋違い」だとか言っていない。広告塔の安倍晋三への憎悪を否定せず、首尾よく成敗できた結果に満足している。容疑者において統一教会=安倍晋三なのであり、そして、その認識と判断は客観的に正しい。その意味では、今回の行動には社会性が認められ、私的怨恨を超えた、公憤の代行としての(広義の)テロリズムの側面を看取していいだろう。

問題は、統一教会=安倍晋三の認識についての検証である。私の結論は「正しい」だが、マスコミはそれを「勘違い」「思い込み」だとして否定している。容疑者の観察と論理に従えば、安倍晋三のような権力者が統一教会をエンドース(⇒裏書保証)し、一体化して宣伝しているから、市民一般が錯覚して接近し、無害な宗教団体だろうと信用してしまうのである。マルチ商法のジャパンライフの広告塔に安倍晋三がなり、詐欺事業に手を貸したのと同じだ。ジャパンライフ事件では多くの被害者が出て、マスコミは安倍晋三の責任を追及した。被害者にとってはジャパンライフ=安倍晋三である。統一教会も同質同類ではないか。

モーニングショーの番組内で、紀藤正樹と玉川徹から不完全ながら安倍晋三と統一教会の関係が説明され、岸信介が統一教会を日本に呼び込んだ冷戦史の経緯が示唆された。反共の韓国右翼である文鮮明が設立したカルト教団を、岸信介がこれ幸いと見つけて日本に招いて布教を支援し、教団信者を反共の政治活動に利用する道を開いたのである。統一教会の教義では共産主義はサタンである。無経費(ボランティア)で選挙運動してくれる青年集団を調達できることは自民党にとってありがたく、反共の統一教会は自民党にとって貴重な資源となった

私が大学生だった70年代後半は、全国の大学で原理研の活動が凄まじく、トラブルと被害が重大な社会問題になっていた。私より5歳年下で京大生だった玉川徹がその一端を語っていたが、身近なところでその実態に接した者は多く、まさに同時代の問題である。東京に出てきて働き始めたとき、同期の者の間でよく原理研の話題になり、凄惨きわまりない目撃談を語り合ったものだ。その70年代後半は、絶頂を迎えていた日本共産党が選挙で敗北を始めて後退してゆく過程であり、実際、選挙戦の現場路上に勝共連合(原理研の学生部隊)の姿があった。彼らは強靭精悍で、関ケ原の井伊か黒田の如く活躍して成果を出した。

昨日(7/12)の報ステの放送で、大越健介が、なぜ容疑者が統一教会と安倍晋三を結びつけたのか到底理解できませんと言い、両者は無関係だと報じ、誤解にもとづく筋違いの犯行だと言い切った。テレビの前で驚いて目を剥いたが、同じ反応を示した視聴者は多かったようで、ツイッターにはハッシュタグで抗議が殺到し、トレンド入りして画面横のカラムに立つ状況になっていた。テレビの報道がフェイクだらけになっている。これこそフェイクニュースだ。事件の核心であるところの、安倍晋三が統一教会の広告塔であった事実と意味がオミットされ、黒が白にされてテレビ報道でウソが押し固められている。

福島原発事故のとき、プルトニウムは飲んでも安全だとテレビで言った専門家(原子力村の御用学者)がいた。格納容器は絶対に壊れないと言い切った。東京大学の教授である。今回の大越健介の報道コメントは、まさにそれと同じ類の出来事であり、事件として記憶されなければならない問題だ。BPO案件の範疇だと思う。なぜ結びつけたのか理解できないって、現実に広告塔として活動していて、ビデオメッセージを送っているではないか。統一教会にとって、安倍晋三こそ決定的な要人サポーターであり、組織と布教の支柱の存在である。こんな虚偽報道が許されていいのか。プロパガンダの領域を超えている。

安倍晋三が統一教会の広告塔の役割を果たしていたこと、関係は過去から密接にあったこと、それが統一教会の日本の布教において重要な意味を持っていたこと、容疑者はその事実を把握していたこと、容疑者の動機と行動に矛盾や不明点は何もないこと。これらのことを大越健介とマスコミに認めさせ、正しい報道をさせなくてはいけない。それが真実なのだから。

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