2015年3月9日月曜日

小金井平和の日制定 7日に記念式典

 昨年12月、東京都小金井市は戦後70年にあたり東京大空襲のあった10日を小金井平和の日と決めました。
 日、その「小金井平和の日制定記念式典が開かれ、稲葉孝彦市長は「戦争の悲惨さや平和の大切さを次の世代につなげたい」と制定理由を説明しました。
 
 安倍政権になってから平和運動団体には公共施設を貸さない市や町まで出るなかで、大変に勇気づけられる話です。
 
 式典終了後にはホール横の広場で市民が企画した平和に関するスピーチやパレードが行われました。
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戦争の悲惨さ 次世代に伝えよう 小金井平和の日制定記念式典
優秀作文表彰や体験談発表
東京新聞 2015年3月8日
 小金井平和の日制定記念式典が七日、市民交流センター小ホールで開かれ、市民による平和をテーマにした作文の優秀作品の表彰や戦争経験者による体験談の発表などが行われた。 (竹島勇)
 
 市は昨年十二月に東京大空襲のあった三月十日を小金井平和の日と決めた。
 式典で稲葉孝彦市長は「戦後七十年にあたり小金井平和の日を制定した。戦争の悲惨さや平和の大切さを次の世代につなげたい」と制定理由を説明した。
 
 作文は「世界平和のために私ができること」をテーマに募集した。市内在住の作家黒井千次さんが選んだ特別賞に市立緑中学校三年生の箱井悠理(ゆり)さん(15)の作文が入賞したほか、大賞三編、優秀作文三編も選出された。
 箱井さんは受賞作を朗読。昨年、ノーベル平和賞を受賞したパキスタンの少女マララ・ユスフザイさんが世界の平和のため命をかけて戦っていることに衝撃を受けたとし、「私が世界平和のためにできることは、まず知ることではないか」と知識を蓄積し平和のために声を上げ続けていくことの大切さを訴える内容に大きな拍手が起こった。
 
 黒井さんは「論旨が明確で文章の構成力がはっきりして優れていた」と講評し「高校生になっても平和をしっかりと考えてほしい」と声をかけた。続く講演で黒井さんは「(平和を)念じていても駄目で日常の暮らしの中で戦争を遠ざける(努力をする)のが大事です」と述べた。
 箱井さんは取材に「言葉をかけていただきとてもうれしかった。今後も平和について考えていきます」と話した。
 
 式典終了後に開かれた関連イベント「戦争体験を語り継ぎ平和への思いを深める集い」(小金井平和の日・市民イベント実行委員会)では、映画監督の金聖雄(キムソンウン)さんや牧師の香月茂さんらが平和への思いを込めた「ピーススピーチ」をした。その後、約百人の市民らが「平和を守ろう」「戦争いらない」などと声を上げながら周辺をパレードした。
 

写真
平和を訴えながらパレードする市民ら=小金井市で