1945年3月10日、約300機の米軍爆撃機B29による空襲で推定10万人以上の市民が犠牲になった東京大空襲から70年の今年、「東京大空襲を語り継ぐ集い~東京大空襲・戦災資料センター開館13周年~」が8日、東京都の江東区文化センター・ホールで行われ、500人以上が参加しました
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“平和の大切さを学ぶ” 東京大空襲語り継ぐ集い
しんぶん赤旗 2015年3月9日
東京大空襲から70年の今年、「東京大空襲を語り継ぐ集い~東京大空襲・戦災資料センター開館13周年~」が8日、東京都江東区の江東区文化センター・ホールで行われ、500人以上が参加しました。
1945年3月10日、約300機の米軍爆撃機B29によって東京の下町は一夜にして焦土と化しました。推定10万人以上の市民が犠牲になったと言われています。
当時、城東区(現江東区)第一大島国民学校で2年生の担任をしていた田近治代さん(88)が、もんぺ姿で登壇。田近さんは当時、千葉県の市川に住んでおり、空襲を逃れましたが、学校の教え子全員を失いました。「あたり一面の死臭で息ができなくなりました。人や馬の焼死体につまずきながら子どもたちを探しましたが、会えることはありませんでした」
田近さんは「この恐ろしい体験が原点。70年間日本に戦争がなかったのは憲法9条があったからです。守っていきたい」と語りました。
同資料センターを訪れ学んだことを、中高生が発表しました。小学6年の男子児童は「日本は戦争しないと決めたから爆弾が落ちてくることはない。戦争の歴史を理解し、平和の大切さを学びたい」と話しました。
早乙女勝元・同資料センター館長(82)は同センターの役割について、「戦争で民間人が体験した悲惨な犠牲を知り、学ぶということが戦争への道のブレーキになるのではと信じている」と話しました。
500人以上が参加した「東京大空襲を語り継ぐ集い~
東京大空襲・戦災資料センター開館13周年~」=8日、東京都江東区