根室市は、1945年(昭和20年)7月14、15の両日、約130機に上る米軍艦載機による空襲で町の3分の2が焼失し、犠牲者は300人を超えました。
戦後70年を迎え、市は今年平和祈念碑の建立を計画しています。
それに合わせて根室空襲研究会は、その碑に犠牲者の名前(211名まで判明)を刻むための募金を始めました。目標額は200万円です。
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空襲犠牲者の名刻もう 根室市建立の平和祈念碑
研究会、募金呼びかけ
北海道新聞 2015年3月20日
【根室】根室空襲研究会(細川憲了会長)は、市が戦後70年を迎えるのに合わせ新年度に建立を計画している平和祈念碑に、根室空襲の犠牲者たちの名前を刻むための募金を始めた。同研究会は「戦争下、懸命に生きた証しとして、犠牲者一人一人の思いを長く後世に伝えたい」としている。(工藤哲靖)
同研究会によると、根室空襲では、1945年(昭和20年)7月14、15の両日、約130機に上る米軍艦載機による空襲で、町の3分の2が焼失し、犠牲者は300人を超えたとされる。実際に名前が判明しているだけでも、211人になるという。
市は、祈念碑建立のための予算として約500万円を見込み、既に市平和祈念碑交流基金を設置して寄付を募っている。ただ、この基金は碑そのものの建立のためで、同研究会が犠牲者の名前を一人一人刻むために、募金活動を担うことになった。
同研究会事務局長の近藤敬幸さん(85)は「碑を訪れ、刻み込まれた犠牲者の名前の重みに触れることは、戦争の事実を再確認し将来に語り継ぐことにつながる」と話し、名前を記すことの意義を強調する。
祈念碑は鳴海公園に建立予定で、幅3・9メートル、奥行き2・3メートルの台座の上に二つの石碑を置き、空襲についての説明や、平和へのメッセージを刻むことになっている。
募金の目標額は200万円。1口1000円。振込先は大地みらい信金本店(普通・1253287)で、口座名は「根室空襲犠牲者のお名前を記す会」。問い合わせは(電)090・8899・5754(近藤さん)へ。
市が設立した平和祈念碑建立基金への寄付についての問い合わせは市総務課防災担当(電)0153・23・6111(内線2222、2223)へ。