安倍首相は12日、昨年11月のTBSのニュース番組に出演した際の発言が、報道への圧力ではないかと民主党の細野氏が指摘したことについて、「圧力と考える人は世の中にいない。番組の人たちはそれくらいで萎縮してしまう人たちか。極めて情けない」と述べました。
自分があのときに興奮したことや普段の官邸の異常な報道干渉を棚に上げて、正にああ言えばこう言うの答弁ぶりです。事後になってからそういう言い方をするのは激怒タイプの一つのあり方ですが、「それくらいのことで報道陣が萎縮してしまうのは極めて情けない」というのはその通りです。
NHK会長をはじめとしてメディアのトップスには心して受け止めて欲しいし、これを機に、極めて情けない姿勢を改めて欲しいものです。
委員会に参考人として来てもらい、そのことを確認してみてはどうでしょうか。首相のこの発言は大いに活用すべきです。
委員会に参考人として来てもらい、そのことを確認してみてはどうでしょうか。首相のこの発言は大いに活用すべきです。
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安倍首相「番組それぐらいで萎縮、情けない」 予算委
朝日新聞 2015年3月12日
安倍晋三首相は12日、昨年11月のTBSのニュース番組に出演した際の発言が、報道への圧力ではないかと指摘されたことについて、「(番組への)圧力と考える人は世の中にいない。番組の人たちはそれくらいで萎縮してしまう人たちか。極めて情けない」と述べた。12日の衆院予算委員会で、民主党の細野豪志政調会長の質問に答えた。
首相は衆院解散を表明した昨年11月18日の番組で、街頭インタビューでアベノミクスに批判的な発言が多かったことについて、番組で「おかしいじゃないですか」などと発言していた。
首相は12日の予算委で、発言について「選挙前に報道は正しくしてもらいたい。例えば、私がその番組の関係者に電話してクレームをつけるのとは違う」と述べた。さらに「(番組内で)私の考えに反論があれば、そこで反論すればいい」と語った。
これに対して細野氏は、首相が3日の予算委で番組での発言について「私の考え方をそこで述べることは言論の自由だ」と述べたことを問題視。「国民が権力者に対し、自由にものを言えることが近代立憲主義だ。『言論の自由』をいかなる状況でも確保するのが総理の仕事だ」と批判した。