2015年3月13日金曜日

大和・中央林間小で平和学習の成果発表会

 東京大空襲から70年になる10日、大和市立中央林間小学校で「平和」をテーマにした学習発表会があり、6年生約110人が地域の人たちに、この1年間、総合的学習の時間に、平和運動や国際紛争について調べたり人権について学んだりした成果を報告しました。
 また劇も発表し、最後は合唱で締めくくりました。
 
 生徒の一人は「感じたことを周囲に伝えていただくことで、平和な社会が実現すればうれしい」と話しています。 
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平和の意味学び伝える 大和・中央林間小 学習成果を報告
東京新聞 2015年3月11日
 大和市立中央林間小学校(下鶴間)で十日、「平和」をテーマにした学習発表会があり、六年生約百十人が地域の人や保護者らに、一年の成果を報告した。この日は東京大空襲から七十年。戦火に見舞われることなく、仲間と学べる幸せをかみしめながら、平和の意味について考えた。
 
 六年生は昨年度、総合的な学習の時間に「いのち」について学習し、本年度は「平和」について学んだ。平和活動に取り組んできた世界の偉人や国際紛争について書物やネットを通して調べたり、外部講師を招いて人権の大切さを教わるなどしてきた。
 児童らは、身近な生活の中にこそ平和の礎(いしずえ)があることを強調。「駅のホームで言い争う人たちを見かけたが、このような小さなことの積み重ねが戦争につながるのだと思う」「話し合うための口がある」「一人一人の顔や姿が違うように、考え方もそれぞれ違うことを学んだ」などと語った。
 
 劇の発表では、クラスでいじめが起きた後、互いを理解し尊重し合う大切さに気付き、一人一人が心の成長を遂げる物語を演じた。小学生時代に東京大空襲で同級生を失ったという設定の女性を登場させ、児童は「平和って何だろう。みんなが笑顔でいられること」と大きな声で訴えた。
 最後に合唱曲「生命が羽ばたくとき」を合唱。「愛することは 生きる光 確かな生命 感じること」の歌詞に平和への思いを重ねた。
 
 鈴木優理子さん(12)は「発表を見た方々に、感じたことを周囲に伝えていただくことで、平和な社会が実現すればうれしい」と話した。 (寺岡秀樹)
 
写真
平和への思いを込めて合唱する児童ら=大和市で