2018年5月15日火曜日

動かぬ証拠にも「悪くない」と決して非を認めない安倍首相

 元共同通信記者の野上忠興かつて「週刊ポスト」に連載し「深層ノンフィクション 安倍晋三『沈黙の仮面』」(のちに「安倍晋三 沈黙の仮面: その血脈と生い立ちの秘密」に書籍化)によると、安倍氏の平気でウソがつける性格は小学校時代からのものだということです。たとえば夏休みの最終日、宿題にまったく手をつけていなくても、平然と全部済んだ」と家族にはいい、当然学校でバレて新たに罰の宿題を課されても、本人やらずすべて養育係だった女性が代わりにやってあげていた。一般人の子どもはウソをついたら必ず代償があると教育されるが安倍にはその経験がないために、ウソを吐くことに全く罪悪感がなく、自分のウソに責任をとらないまま大人になってしまったのだということです。
 オオカミ少年のように、世間を騒がせる大ウソでなかったのは幸いといえますが、それをカバーする側の養育係は大変だったことでしょう。それは今の官僚たちの苦労にも通じています。
 
 天木直人氏も5月1日付のブログ子どものころから嘘つきだった安倍首相」(http://kenpo9.com/archives/3655)で、「安倍首相が嘘つき政治家である事は、いまや多くの国民は知っているが、ここまで嘘つきとは思わなかった」として、()コアマガジン社のタブー誌「BUNKA」の最新号(33号)「嘘で塗り固められた安倍晋三という日本国総理」という特集記事、安倍首相が国会答弁や記者会見などで語ったおびただしいウソの数々が網羅されていることを紹介しつつ、「その中でも、私が特に驚いたのは、家政婦ウメの証言を引用して、安倍首相は子供のころから嘘つきだったと教えてくれているところだ」と述べています
 天木氏は、普通であればそこまで酷評されれば名誉棄損になるので訴えられる筈だとしましたが、その後コアマガジン社が訴えられたというニュースは聞かないので、真実だったのでしょう。
 
 そうすると安倍氏は、小学生の時から絶対に自分の非を認めないためのウソを続けてきたわけですから、とっくにそれは生活上の技術として血肉化しているのでしょう。国会の中で堂々とウソを吐いて憚らない姿はまさにそのことを示しています。
 
 前川前文科次官12日、徳島市で講演し、10日に行われた参考人質疑での柳瀬唯夫元首相秘書官の答弁について、「首相に報告していないというのは信じられない」と批判しました。また(柳瀬氏は)一生懸命、裸の王様(の安倍氏)に服を着せようとしているが、その服がすけすけ」とも語って聴衆の笑いを誘ったということです。
 14日の衆参両院の集中審議で、柳瀬氏から報告がなかったのはおかしいと問われた安倍首相は、「途中経過の報告は普通受けることはない」と答えました。そこまでウソがまかり通るのであれば、国会議事堂などと呼ぶのはやめて狸御殿とでも呼ぶべきでしょう。
 
 日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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動かぬ証拠にも「悪くない」 安倍首相のオツムは大丈夫か
 日刊ゲンダイ 2018年5月14日
 (阿修羅 文字起こしより転載)
「こんなに国民に平然とウソをつく政権は過去にない」。さすがに自民党のベテラン議員からも驚きの声が漏れているという。
 
 学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題。10日に衆参両院で行われた柳瀬唯夫元首相秘書官(現経産審議官)の参考人招致に続き、14日も予算委で加計問題などの集中審議が開かれたのだが、「記録」という物証に対して、曖昧な「記憶」でグダグダ反論する状態が続く限り、議論が噛み合うはずがない。もはや安倍政権では、どんなに時間を費やしても問題は解決しないだろう。
「ウソは他人を巻き込む。職員には信頼関係で結ばれている職場の仲間や家族がいることに思いをはせてほしい」
 柳瀬の参考人招致を受けて怒りの声を上げた愛媛県の中村時広知事。「相手は10人近くの大勢で、(愛媛県や今治市職員は)メインスピーカーではない随行者」「ほとんど話したのは元東大教授と加計学園事務局」「首相案件になるとは申し上げていない」――とした柳瀬発言はことごとく事実に反するとして猛反論。県職員が面会時に交換し、保管していた柳瀬の名刺を突き付けてウソを糾弾した
 
 中村知事が示した「動かぬ証拠」に柳瀬も素直に悔い改めて、事実関係を認めるかと思いきや違った。「配慮が足りず不快な思いをさせたのであればお詫び申し上げる」なんて言っていたのだ。配慮が足りないからお詫びする、じゃない。「ウソにウソを重ねて申し訳ありません」だろう。言葉の使い方が間違っているし、しょせん、お詫びは上っ面だけ。本気で謝罪する気はないのだ。
 
■モリカケ問題の虚偽答弁の背景に安倍政権
 ウソがばれても平気の平左。開き直る柳瀬の姿は「公僕」にはホド遠く、むしろ詐欺師に近いが、そうなった元凶はハッキリしている。安倍首相が国会で「加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは今治市が国家戦略特区の事業者に決定した2017年1月20日」と答弁したためで、その整合性を保つためのウソの連鎖によって国会が空転し続けているのだ。
「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」
 加計問題と同様、学校法人「森友学園」の国有地払い下げをめぐる疑惑の国会審議が長引いているのも安倍の発言が原因だ。この答弁の整合性を図るために当時、財務省理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官は「森友と事前交渉はない」「売買契約を結んだ際の記録はすべて廃棄した」「記憶にない」を連発。
 
 ところが、その後、森友と近畿財務局職員とのやりとりを録音した音声データの存在が次々と明るみに出て、森友と財務省が事前に綿密な価格交渉を行っていた事実が判明。決裁文書の改ざんまで発覚して佐川は長官辞任に追い込まれたが、さらに、ここにきて財務省と森友の面会・交渉記録が500ページ近く見つかったというからアングリだ。
 
 文書には安倍の妻・昭恵氏も複数箇所で登場するらしいが、ともかく「記録はすべて廃棄した」という昨年の佐川答弁は一体何だったのか。こんなメチャクチャな答弁が許されるのであれば国会運営は成り立たない。「国権の最高機関」とは言えないだろう。九大名誉教授の斎藤文男氏(憲法、行政法)はこう言う。
モリカケ問題で行政官僚がウソにウソを重ねたのは大きな問題ですが、重要なのは、なぜ、そうする必要があったのかということ。それは政権の意向、それもよりによって総理大臣自らが行政に介入し、ねじ曲げた可能性があったからです。虚偽答弁の背景には安倍政権の存在があるのです」 
 
狂乱政権は一刻も早く退陣に追い込むしかない 
「柳瀬さんは記憶を呼び起こしながら誠実に答えていた」
「(加計学園関係者と面談した報告がなかったことは)全然問題ない」
「これまで獣医学部の申請がされなかったことは、はっきり言って『行政が歪められていた』と思う」
 
 11日夕方のフジテレビのニュース番組に緊急生出演した安倍はこう主張していたが、本気で言っているのであればオツムがイカれているとしか思えない。誰と面会し、何を話したのかというキモの部分は曖昧なのに、なぜか安倍絡みの部分だけはキッパリと否定する。まだらボケのような柳瀬の答弁のどこが誠実なのか。
 そもそも、上司である首相に公務員秘書官が何の報告、連絡、相談もなく、好き勝手に動き回っていたのであれば国家としての体をなしていない。いわんや、「行政が歪められていたと思う」なんて何を論拠に言っているのか。「膿を出し切る」「丁寧に説明する」と言うばかりで何もせず、「証拠」が出てきても屁理屈をこね上げて「俺は悪くない」と知らん顔。「行政を歪めている」張本人のクセによく言えたもので、蛙のツラに水とはこのことだ。
 
■腐ったリンゴの周りは腐ったリンゴばかり
 批判に対して最初は「そういう事実はない」「証拠を出せ」と言い、証拠や証言などがワンサカ出てくると、今度は「何が悪いんだ」と開き直って正当化する――。腐ったリンゴは傍らのリンゴを腐らせる、じゃないが、今や安倍の周辺は皆、同じパラノイア(偏執狂)的な思考に陥っているとしか思えない。
 柳瀬答弁についても、自民党の竹下亘総務会長は「何か『えっ』という話はどこにもなかった」と平然とシラを切り、森山裕国対委員長も「一定の区切りがついた」などと発言。安倍チルドレンの議員からは「記憶に基づいて話しているから食い違いが出るのは当たり前だ」の大合唱だ。
 
 公明党の山口那津男代表も党参院議員総会で「(加計獣医学部は)すでに開学をして学生が学び始めている。これらについてどういう意味があるのか。どんな国政上の意味があるのか」とあいさつしたらしいが、この理屈は、どんなにデタラメな政策でもいったん成立したら国民は黙っていろ、という暴論に等しいだろう。
 福田淳一前財務次官のセクハラ問題で、「(女性記者に)はめられた可能性は否定できない」と言っている麻生太郎財務相も支離滅裂。安倍政権は重要政策に「女性活躍」を掲げていたはずだが、「セクハラ罪はない」と言い放って二次被害を助長するような発言を繰り返している男が首相に次ぐナンバー2で「女性活躍」を叫んでいるなんて、世界の笑いものだろう。
 
 安倍の言い分をタレ流したフジをはじめ、一部の御用メディアは「いつまでモリカケ問題をやっているのか」と報じているが、モリカケ問題の本質は、お友達を優遇して政治を私物化し、懲役24年、罰金18億円の実刑判決を受けた韓国の朴槿恵前大統領と同じ。それなのに「安倍サイコー」と提灯報道するから安倍が調子に乗るのだ。政治評論家の森田実氏はこう言う。
安倍政権は今、モリカケ問題で数々のウソがバレて追い込まれ、つじつま合わせのウソ八百を並べて逃げようとしている。ピンチを脱するために必死にあがいていて気づいていないのでしょうが、はたから見れば狂気の沙汰としか見えません」
 
 精神科医の和田秀樹氏はラジオ番組で、「安倍首相は一般家庭ではなく政治家の家庭に生まれたので、子どものころから『ウソをついてもかまわない』という教育を受けていたのだと思います。とにかく、その場をごまかせればいいという感覚を持っているのではないかと疑います」と指摘していた。この通りであれば、集中審議の前に精神鑑定が必要だろう。狂乱政権は一刻も早く退陣に追い込むしかない。