2019年5月22日水曜日

安倍外交は総崩れ 対米・露・中をはじめ 対イラン、対朝鮮でも

 安倍首相は地球儀俯瞰外交」を自称し数えきれないほどの国々を回りましたが、その行き着いた先は単なる「トランプ追従(ついしょう)外交」でした。一体「地球俯瞰」とどんな関係があるというのでしょうか。
 なるほど安倍首相は最初の4年間だけで40兆円を海外にバラまきました。
 しかし成果などというものは何もなく、それを安倍応援団やNHKなどが「外交の安倍」とかと賛美するのは、却って惨めさを浮き立たせるものです。莫大なバックマージンが入るからだという人もいます。そういうシステムは確立されているようです。
 
 それはさておき 最近大手3紙がそれぞれ対米、対露、対中外交の破綻を明らかにする記事を出しました。天木直人氏がブログで取り上げました。
 朝日新聞は21日、近く国賓で来日するトランプ大統領との首脳会談で、日米両政府は共同声明を出さない見通しであると報じました。前代未聞のことですが、出さないのではなく、日本が完全に米国に服従するという内容ではとても出せないというのが真相です。
 東京新聞21日のコラムで、ロシア外務省幹部「大統領府の原則は、いわゆる北方領土の交渉では、日本側が受け入れられない条件を出して日本に拒否させることだ」と述べたことを紹介しました。それはそのままプーチン大統領の対日方針であり、30回近くも首脳会談を重ねたプーチン氏が、実は安倍首相のことを全く相手にしていなかったということを示すものです。
 また読売新聞は21日、習近平主席との首脳会談は大阪で行われることが分かったと報じました。つまり習氏は東京に立ち寄らずに、大阪で開かれるG20の後とんぼ返りするわけで、会談したいなら今年後半に中国で開催する番になっている日中韓首脳会談出席すればいいと言っているということです
 その背景には、当初6月に来日する氏を国賓として遇するという構想があったのですが、米国と対立関係にあることを考慮して止めたという経緯があります。そうであれば「今度は国賓にするから年内にもう一度東京に来てほしい」と招待したとしても、中々「はいそうですか」とはならないでしょう。
 天木氏は、「米中ロという三大国との外交に行き詰まり、朝鮮半島との関係は最悪だ。 これ以上の外交失敗はない」と述べています。
 
 16日、イランのザリフ外相が訪日し、中東戦争を仕掛ける構えを見せているトランプ氏に対し衝突回避に向けた仲介役を果たしてくれるように安倍首相に依頼しましたが、安倍氏はトランプ氏の代弁者のような発言を繰り返すだけでした。
 ザリフ外相が強い不満を示したのは当然のことです。
 「半歩前へ」氏は「安倍は国益を損ねることはあっても、高めることが出来ない無能者だ」と痛烈に批判しました。
 

 拉致被害者救出に対する安倍氏の徹底したサボタージュについてはいまさら述べ立てるまでもありません。「まるこ姫」は6年半の不作為は余りにも長すぎると、怒るというよりも呆れかえるブログを出しました。

 
 天木氏、「半歩前へ」氏、「まるこ姫」の3つのブログを紹介します。
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安倍外交の総崩れを見事に証明した今日の大手紙の三つの記事
天木直人のブログ 2019-05-21
 地球儀俯瞰外交と自画自賛して安倍首相はこの6年半の間、外交に専念して来た。しかし、その結果がこれだ。
 
 きょう5月21日の朝日が報じた。
 まもなく国賓で来日するトランプ米国大統領との首脳会談で、日米両政府は共同声明を出さない見通しであるという。これは前代未聞なことだ。
 もちろん安倍首相は共同声明を出したいに違いない。しかし、出せないのだ。
 トランプ大統領は日本に乗り込んできて米国ファーストの要求を迫り、その成果を世界に誇示したい。
 しかしそんな事を共同声明で発表したら選挙を前にして安倍首相はおしまいだ。だから密約で逃げるつもりなのだ。
 トランプ国賓来日のを成果を胸を張って国民に発表できないのだ。
 相撲やゴルフや自衛隊艦船の上に乗せるというパフォーマンスでごまかして終わるのだ。
 これほどの不毛な外交はない。
 
 そう思っていたら、やはりきょう5月21日の東京新聞「視点」というコラムで、外報部の常盤伸記者が驚くべき事を教えてくれた。
 6月に大阪で開かれるG20首脳会合に向けた最後の準備の為にモスクワで5月10日に日ロ外相会談が行われたが、そこでもあらためて北方領土を巡る歴史認識や安全保障にについて対立が浮き彫りになったという。
 その外相会合の模様を、ロシアの経済紙RBKは、ロシア外務省幹部の話として次のように書いたという。
 「大統領府の原則は、島の交渉に関し、日本側が受け入れられない条件を出して日本に拒否させることだ」と。
 常盤伸記者はこの記事をこう解説している。
 「これはプーチン大統領の対日方針と読み替えてもよい」と。
 30回近くも首脳会談を重ねたプーチン大統領が、まったく安倍首相の北方領土返還要求を、相手にしていなかったのだ。これ以上の首脳会談の失敗はない。
 
 そして「正常な軌道に乗った」と自画自賛している日中関係である。
 きょう5月21日の読売が教えてくれた。
 習近平主席との首脳会談は大阪で行われることが分かったと。つまり習近平主席は東京に立ち寄ることなく大阪で開かれるG20の後とんぼ返りするというのだ。
 安倍首相はその大阪で、今度は国賓にするから年内にもう一度東京に来てくれと招待する事になっているというのだが、習近平主席は、会談したいなら、その前に、今年の後半に中国で開催する番になっている日中韓首脳会談があるから、それに出席すればいい、と言っているという。
 これを要するに習近平主席の訪日は来年以降だと言っているのだ。何が日中関係は「完全に軌道に乗った」かだ
 
 首相になって6年半もたって、首脳の相互訪問すら実現できないままなのである。
 韓国や北朝鮮との関係悪化は言うまでもないだろう。
 米中ロという三大国との外交に行き詰まり、朝鮮半島との関係は最悪だ。
 これ以上の外交失敗はない(了)
 
 
安倍晋三は政治家ではない ただのバカ  
半歩前へ 2019/05/17 10:39
 米国寄りの発言に終始した安倍晋三に、イラン外相は強い不満を示した。
 中東戦争を仕掛ける構えを見せるトランプに対し、戦争を避けたいイランは安倍に衝突回避に向けた仲介役を期待した。日本とイランは伝統的に深い友好関係にあるからだ。
 ところが、安倍はトランプの代弁者のような発言を繰り返した。
 こう言う時こそ「日本の出番」ではないのか
 安倍は国益を損ねることはあっても、高めることが出来ない無能者だ。
 これではイラン外相がトランプ訪日に先駆けて、わざわざ日本までやって来た意味がない。
 安倍晋三は政治家ではない。ただのバカだ。
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時事通信はこう伝えた。
 安倍晋三は16日、イランのザリフ外相と首相官邸で会談し、米国との軍事的緊張が高まっていることへの懸念を伝え、衝突回避に向けた対応を促した。
 米国と同盟を結ぶ日本は、イランとも伝統的に友好関係にある。25日からのトランプ米大統領の来日では、両国の緊張緩和に向けて仲介役を果たせるかが試される。
 「中東情勢をめぐる状況が大変緊迫化していることを懸念している」。安倍はザリフ氏との会談でこう指摘し、米国を刺激するような言動は自制するよう求めた
 イランを敵視し、経済制裁を科すトランプ政権は今月、空母打撃群や戦略爆撃機を中東に派遣し圧力を強化した。
イランは対抗措置として、英独仏などとまとめたイラン核合意の義務履行の一部停止を表明した。 
 
 

6年半もやって来て日朝首脳会談、恥ずかしげもなく「めど立たず」と言えるよなあ 政権発足からもうすでに6年半も過ぎてしまった

まるこ姫の独り言 2019.05.20

それなのに安倍首相は、拉致被害者家族の集う「国民大集会」で抜け抜けと日朝首脳会談「めど立たず」と言っている。

 
5/19(日) 16:11配信 時事通信
 安倍晋三首相は19日、東京都内で開かれた北朝鮮による日本人拉致問題に関する「国民大集会」であいさつし、解決に向けて「条件を付けずに金正恩(朝鮮労働党)委員長と会って率直に、虚心坦懐(たんかい)に話をしたい」と述べ、無条件での対話に改めて意欲を表明した。
 「残念ながら日朝首脳会談が行われるめどが立っていないのは事実だ」とも説明し、粘り強く取り組む姿勢を示した。
 
安倍首相は政府しか頼る事ができない被害者家族を6年半も政治利用で引っ張って来た。
それが今頃になって、残念ながらめどが立っていない?はあ?だ。
目途が立たないのは自分の方針が間違っていたからじゃないか。
どんなにならず者国家だと思っていても、対応は圧力も必要だがそれに伴い対話も用意しないと前に進まないのは、素人が考えても分かる事だ。
 
いつでも対応できるように色んなアンテナも用意して必要最低限のパイプも残しておく、それが外交じゃないのか。
ところがつい最近まで、「対話の対話では意味がない」とか「北朝鮮には圧力しかない」と声高に国内の信者向けに威勢の良い言葉を発信し続けてきたのはどこの誰なのか。
 
しかも聞くところによると、小泉訪朝以降、北朝鮮に対しての一切のパイプは切れたままだとか。
 
そりゃあ、1年もつか持たないかの政権では、北朝鮮への対応はおざなりになるだろうが、安倍首相は6年半も政権の座にいる。
だとしたら、成果は出ていて当然の話じゃないか。
それが未だに何の成果も出ていない。目途さえ立っていないと。
拉致問題は、「拉致問題は安倍政権の最重要課題だ。」と言ってきたが、それがめどさえ立っていないとなれば、拉致被害者家族を票欲しさの為に利用して来たと言われても仕方がない。
安倍首相は、民主党政権を非難するときに必ず声高に、「政治は結果だ!」と言ってきた。
「政治は結果だ」安倍首相が言うのだから、そうなんだろう。
じゃあ、ならなおさらどの政権より大きな成果を出していないと整合性が取れない。
 
選挙の前になると、必ずいかにも仕事をやっている感を前面に打ち出す安倍首相。
参議院選挙が近づいている今回も、また仕事やっていますパフォーマンスが始まった。
それにしても高齢の被害者家族を、政治利用のために、どこまで引っ張るつもりなのか。
自分が政権の座にいる限り、何の進展もしなくても「道半ば」で押し通すのか。