改憲に反対する団体などは3日、東京都江東区で「平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」を開き、約6万5000人が参加しました。
立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の各代表の他、音楽評論家で作詞家の湯川れい子氏、市民運動家の元山仁士郎氏、京都大教授の高山佳奈子氏、元NHKプロデューサーで武蔵大教授の永田浩三氏などがあいさつしました。
毎日新聞の記事と併せて産経新聞が憲法集会での上記の人たちの発言の詳細を報じましたので紹介します。
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憲法巡り各地で集会 それぞれの思い語る 憲法記念日
毎日新聞 2019年5月3日
憲法記念日の3日、護憲や改憲を訴える団体が各地で集会を開催。参加者はそれぞれの立場から、憲法への思いを語った。
「いま変えるべきは憲法でなく政権」--護憲派集会
安倍晋三首相が目指す憲法改正の発議に反対する団体などは、東京都江東区で「平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」を開き、約6万5000人(主催者発表)が参加した。
京都大の高山佳奈子教授は「いま変えるべきなのは、憲法ではなく政権。(自民党が改憲を目指す4項目は)変えるべきではないものばかり。このような荒唐無稽(むけい)な改憲は許すことはできない」。東京大の広渡清吾名誉教授は「外交も内政も安倍政権が手詰まりであるのは明らか。安倍政権はその事態から目をそらすことで成り立っている。平成から令和への仕組まれた改元のフィーバーは一例に過ぎない」と主張した。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で揺れる沖縄からは、「『辺野古』県民投票の会」代表の元山仁士郎さん(27)も登壇。2月の県民投票で名護市辺野古の埋め立てに7割超が反対したにもかかわらず、移設工事が進んでいることを挙げ「なぜ沖縄の民意は反映されないのか。この国の民主主義、それを定めている憲法とは何なんでしょうか」と問いかけた。
参加した横浜市神奈川区の団体職員、若林靖久さん(33)は「憲法に自衛隊を明記することは9条に相反する。日本を守ろうとして自衛隊に入った方々が他国の戦争に巻き込まれるかもしれないと考えると、改憲には賛成できない」と話した。
東京都練馬区の横山昭三さん(78)は「今年はいよいよ改憲してしまうか、押し戻せるかが決まる大切な一年になると思う。『改元騒ぎ』で盛り上がっているうちに、改憲への流れが作られてしまうのは怖い」と懸念。東京都狛江市の千葉晴子さん(63)も「令和になっても憲法を大切に思う気持ちに変わりはない。9条を変えてしまえば、日本が戦争の方向に突き進むようになってしまう。子どもや孫にそんな不安は残したくない」と述べた。【川上珠実】 (後 略)
産経新聞による護憲派各氏の発言の詳細 (産経新聞 2019年5月3日より)
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会での各氏の発言を産経新聞が詳細に報じました。
音楽評論家で作詞家の湯川れい子氏、立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、市民運動家の元山仁士郎氏、京都大教授の高山佳奈子氏、元NHKプロデューサーで武蔵大教授の永田浩三氏、国民民主党の玉木雄一郎代表、社民党の又市征治党首の各氏の発言を紹介します。
いずれも書き出しの部分のみを紹介しますので、発言の詳細は記載のURLからアクセスしてください。
護憲派集会で湯川れい子氏「9条に自衛隊書き込むインチキ許すな」
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、音楽評論家で作詞家の湯川れい子氏がマイクを握り、「憲法9条は世界の宝だ」と訴えた。発言の詳細は以下の通り。
立民・枝野氏「日本の立憲民主主義は大変な危機にある」
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、立憲民主党の枝野幸男代表は「日本の立憲民主主義は大変な危機にある」と指摘した上で、「権力を憲法によって拘束するという真っ当な社会をつくるために、各党と連携して安倍晋三政権を倒す」と訴えた。発言の詳報は以下の通り。
共産・志位氏「安倍首相に憲法を語る資格などない」
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、共産党の志位和夫委員長がマイクを握り、「安倍晋三首相に憲法を語る資格などありません」などと訴えた。発言の詳報は以下の通り。
市民運動家・元山仁士郎氏「基地(問題)も憲法も岐路に」
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、沖縄県民投票に不参加の姿勢を示した宜野湾(ぎのわん)市などに対してハンガーストライキで抗議した「『辺野古』県民投票の会」代表で市民運動家の元山仁士郎氏がマイクを握り、「憲法も今、変わるか変らないか、そういう岐路に立たされている」と訴えた。発言の詳細は以下の通り。
高山佳奈子京大教授「変えるべきは憲法ではなく安倍政権」
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、京都大教授の高山佳奈子氏がマイクを握り、「今変えるべきは憲法ではなく安倍晋三政権だ」と訴えた。発言の詳細は以下の通り。
元NHK・永田浩三氏「安倍君、憲法をいじるのはやめろ」
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、元NHKプロデューサーで武蔵大教授の永田浩三氏がマイクを握った。安倍晋三首相と同じ1954年生まれであることを明かした上で、「大事な憲法をいじるのはやめておとなしく身を引きなさい」などと強調した。発言の詳報は以下の通り。
国民・玉木氏「憲法より地位協定の改定が先だ」
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、国民民主党の玉木雄一郎代表は「安倍晋三政権は(憲法改正で)わが国の独立を担保したり、強化したりと言う。それなら日米地位協定の改定こそ真っ先に取り組むべきではないか」と主張した。発言の詳報は以下の通り。
社民・又市党首「偽装、ねつ造、安倍晋三」
憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、社民党の又市征治党首が「偽装、捏造(ねつぞう)、安倍晋三」と言って政権を批判した。発言の詳報は以下の通り。