2019年5月23日木曜日

23- 国会議員の毛髪分析で7割から発がん性「農薬」を検出

 除草剤「ラウンドアップ」に含まれる「グリホサート」については、WHOの外部研究機関IARC(国際ガン研究機関)が2015年3月に、「人のリンパ腫に対して限られた根拠があり、動物実験では発がん性の明白な根拠がある」と結論づけています
 このラウンドアップの発がん性をめぐって、いま全米で1万3000件以上の訴訟が起こされているということです。
 
 ところが安倍政権は17年12月25日に、グリホサートの食品中の残留基準値を最大400倍も引き上げ、小麦の残留基準値も6倍に引き上げました。国民の健康を破壊するこの緩和は、モンサントなどの外国農薬メーカーの便宜を図ったとしか考えられません。
 
 「デトックス・プロジェクト・ジャパン」(DPJ共同代表者の山田正彦元農相(弁護士)によれば、国会議員の毛髪を分析したところ、28人中実に7割にあたる19人からグリホサート」、あるいはそれが分解してできるAMPAが検出されたということです。
 21日、参院議員会館で開かれた会合で明らかにされました。
 
 日本でも、やがてグリホサート起因の「がん禍」が起きる可能性があります。
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国会議員らの毛髪検査で…発がん性「農薬」検出7割の驚愕
日刊ゲンダイ 2019/05/22 14:50
 発がん性の疑いがある農薬「グリホサート」をどれくらい摂取しているのか――。国会議員らの毛髪を使って検査したところ、驚くべき結果が出た。山田正彦元農相が共同代表を務める「デトックス・プロジェクト・ジャパン」(DPJ)が21日、参院議員会館で開いた会合で明らかにした。
 
 旧米モンサント(現在は独バイエルが買収)の除草剤「ラウンドアップ」に含まれるグリホサートについて、世界保健機関(WHO)の下部組織「国際がん研究機関」が、毒性や発がん性の懸念があるとしている。欧州など海外では使用禁止や規制強化に動いているのに、日本は2017年12月、残留基準が大幅に緩和され、小麦は改正前の6倍、ソバは150倍に引き上げられた。「100円ショップ」には、グリホサートを含む除草剤がたくさん並ぶ
 
 DPJは21日、日本の“グリホサート漬け”の実態を探るため、「検査プロジェクト」を立ち上げ、広く参加を呼びかけたのだが、それに先立って、国会議員23人を含む28人分の毛髪を仏の機関で検査した結果を発表した。グリホサートか、グリホサートが分解してできるAMPAが検出されれば、グリホサートが体内に存在していたことになる。
 
〈両方検出〉     4人
〈グリホサート〉 4人
〈AMPA〉  11人
〈検出せず〉   9人
 
 28人中、実に7割にあたる19人から検出されたのだ。
 環境脳神経科学情報センター副代表で、DPJ顧問の木村―黒田純子氏は「検査を受けた国会議員は、有機野菜を積極的に食べるなど食の安全への意識が高い人たち。それで、この割合での検出には驚きです」と語った。
 
 会合には国会議員9人が顔を見せた。近く、食の安全の議員連盟を立ち上げるという。
「少し、強引だとは思ったのですが、最初に国会議員に検査をしてもらい、当事者になってもらった。今日の議員の発言からは、本気度を感じました」(山田正彦氏)
 立法府は食の安全を取り戻せるか