弁護士の打越さく良(ら)氏(51)は11日、新潟市中央区で記者会見を開き、夏の参院選新潟選挙区(改選数1)に野党統一候補として立候補することを正式に表明しました。
記者会見には、市民連合@新潟の共同代表や、新潟県選出の野党の国会議員、野党6党(立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社民党、新社会党、緑の党)の代表、連合新潟の代表らが顔をそろえました。
会見で打越氏は、「新潟は中央との格差や、原発問題による分断に苦しんでいる。格差をこのままにしていいわけがない」と述べ、政策の柱として、首都圏と本県の格差是正、本気の原発ゼロ、子どもの貧困対策、農家に対する戸別所得補償制度の復活などを挙げました。
打越氏は東大卒、東大大学院博士課程中退。2000年に弁護士登録。既に新潟市中央区に転居。近く法律事務所を開設し、県弁護士会に所属する予定です。
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参院選挙区 新潟で野党統一予定候補 うち越さくら氏を擁立
しんぶん赤旗 2019年5月12日
参院選の新潟選挙区(改選数1)で、弁護士の、うち越(こし)さくら氏(51)を野党統一の無所属予定候補として擁立することが11日発表されました。
記者会見には、市民連合@新潟の共同代表や、県選出の野党の国会議員、野党6党(立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社民党、新社会党、緑の党)の代表、連合新潟の代表らが顔をそろえました。
うち越予定候補は、「DV被害者や虐待を受けた児童の支援をしてきた経験から、多くの人が格差や不平等に苦しんでいる現状を変えるには、政治を変えるしかないと考えた」と決意表明。「本気の『原発ゼロ』に向き合い、対立を乗り越え、新しいエネルギー社会を実現したい」と訴えました。安倍政権が狙う9条改憲について、「個人を大切にするのが憲法だ。9条は、戦争で多くの命が奪われた反省に立ったもの。しっかり守っていきたい」と話しました。
西村智奈美衆院議員(立憲民主党)、森ゆうこ参院議員(国民民主党)、菊田真紀子衆院議員(無所属)、黒岩宇洋衆院議員(無所属)の各国会議員と、国民民主党県連の梅谷守代表が決意表明しました。
会見後、共産党の樋渡士自夫県委員長は、「今回は、市民とすべての野党の国会議員、すべての立憲野党が結集した。必ず勝たなければいけない」と話しました。
参院選の新潟選挙区をめぐっては、自民党の現職、塚田一郎氏が4月、「下関北九州道路」について「総理とか副総理が言えないので、私が忖度(そんたく)した」と発言。副大臣を事実上「更迭」されています。
会見で塚田氏の発言について問われたうち越氏は、「総理や副総理の顔色をうかがうような政治はやめさせたい。民主主義を取り戻したい」と話しました。
打越氏 出馬表明「弱者に寄り添う」 参院選新潟選挙区
新潟日報 2019年5月12日
夏の参院選新潟選挙区(改選数1)に立憲民主党が無所属で擁立する弁護士の打越さく良(ら)氏(51)は11日、新潟市中央区で記者会見を開き、野党統一候補として立候補することを正式に表明した。不平等や格差の解消に取り組んできた弁護士活動の実績を強調し「弱者に寄り添い、新潟のために尽くしたい」と語った。
打越氏については、立民党本部をはじめ、国民民主、共産、社民の各党県内組織や連合新潟も推薦を既に決定。3選を目指す自民党現職の塚田一郎氏(55)との与野党対決の構図が固まった。
打越氏は北海道旭川市出身。都内の法律事務所に所属し、児童虐待防止やドメスティックバイオレンス(DV)の救済などに取り組んできた。医学部入試における女性差別問題では弁護団の共同代表を務めた。
会見で打越氏は、立民県連代表の西村智奈美衆院議員らから出馬の要請を受けたと説明。「新潟は中央との格差や、原発問題による分断に苦しんでいる。格差をこのままにしていいわけがない」とした上で「新潟には未来がある、希望がある。若者たちに戻ってきてほしいと言える新潟の再生に、私なら役に立てる」と述べた。
政策の柱として、首都圏と本県の格差是正、将来的な原発ゼロ、子どもの貧困対策、農家に対する戸別所得補償制度の復活などを挙げた。
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題については、県独自の検証が続いているとし「再稼働が認められる現状にはない」とした。廃炉計画の策定や再生可能エネルギーの導入促進など「本気の原発ゼロに向き合う」と話した。
打越氏は東大を卒業し、東大大学院博士課程を中退。2000年に弁護士登録した。既に新潟市中央区に転居。近く法律事務所を開設し、県弁護士会に所属する予定だ。
参院選全1人区一本化に意欲 共産・志位委員長
毎日新聞 2019年5月12日 17時02分
共産党は12日、党本部で中央委員会総会を開いた。志位和夫委員長は幹部会報告で、夏の参院選について「早期に32の(改選数)1人区全てで野党統一候補を実現するために全力を尽くす」と表明し、立憲民主党など他の主要野党との調整を加速する考えを示した。
参院選に合わせた衆参同日選など早期の衆院解散の可能性にも言及し「その場合は正面から受けて立ち、野党連合政権に道を開くため全力を挙げる」と述べた。
参院選での党独自の目標としては、比例代表で過去最高だった1998年の819万票を超える「850万票以上」を掲げたほか、選挙区では東京、京都、大阪の現有3議席を確保したうえで上積みを目指すとした。また、衆院小選挙区の野党候補一本化に向けた協議にも意欲を示した。【浜中慎弥】