2019年5月15日水曜日

15- 除草剤でがんに メーカーに2200億円の賠償命令 米

 カリフォルニア州の裁判は、米大手農薬メーカーモンサントの除草剤「ラウンドアップ」を30年間使っていて がんを患ったとする夫婦訴えを認め、約2200億円の支払いを命じる評決を出しました。この巨額の賠償額のほとんどは、去年モンサントを買収したドイツ医薬品大手の「バイエル」に対する懲罰的なものということです。
 ラウンドアップをめぐっては、全米で同様の訴訟が1万3000件以上起こされていて、去年8月の1件目以降、今回で3件連続で賠償が認められました。
 
 ラウンドアップは100円ショップなどで気軽に購入できます。有効成分グリホサート」の発がん性については、WHOの外部研究機関IARC(国際ガン研究機関)が2015年3月人のリンパ腫に対して限られた根拠があり、動物実験では発がん性の明白な根拠がある」という結論を出しています。
 
 ところが安倍政権は17年12月25日に、グリホサートの残留基準値を最大400倍も引き上げ、小麦の残留基準値も6倍に引き上げました。当然、パンや麺類その他多くの食品中のグリホサート濃度が上がることになります。
 何故、そんな安全性に逆行する措置を取ったのでしょうか。当時米国の会社であったモンサントの便宜を図ったものとしか思われません。
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除草剤でがんに メーカーに2200億円の賠償命令 米
NHK NEWS WEB 2019年5月14日 14時45分
アメリカで大手農薬メーカー、モンサントの除草剤を使っていて、がんを患ったとする夫婦が賠償を求めていた裁判で、カリフォルニア州の裁判所の陪審は夫婦側の訴えを認め、約2200億円の支払いを命じる評決を出しました。
 
この裁判は、カリフォルニア州に住む70代の夫婦が、約30年間にわたって「ラウンドアップ」と呼ばれるアメリカ大手農薬メーカー「モンサント」の除草剤を繰り返し使っていて、がんを患ったとして賠償を求めていたものです。
カリフォルニア州の裁判所の陪審は13日、夫婦のがんと除草剤の因果関係を認め、去年、モンサントを買収したドイツ医薬品大手の「バイエル」に対して、20億5500万ドル(日本円で約2200億円)の支払いを命じる評決を出しました。
巨額の賠償額のほとんどは、「バイエル」に対する懲罰的な賠償だということです。
 
アメリカのメディア、ブルームバーグによりますと、陪審による賠償額としてはことしに入って最も多く、商品をめぐる賠償では史上8番目に高額だということです。
一方、バイエルは声明を出し、「今回の評決に失望している。夫婦ががんを患った原因は、ほかにあることは明白だ」として上訴する意向を示しました。
 
この除草剤をめぐっては、全米で同様の訴訟が1万3000件以上起こされていて、去年8月の1件目以降、今回で3件連続で賠償が認められたことになります。