2020年1月17日金曜日

17- 安倍首相に改善要請「何度も」 ゴーン被告処遇めぐり仏大統領

 フランスのマクロン大統領は15日、新年の記者会見で質問に答え日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告に関し、「勾留や取り調べ中の状況は満足できるものではないと思うと安倍首相に何度も伝えた」と処遇の改善を要請していたことを明らかにしました。
 安倍首相がそれに対してどう応じたのかは分かりませんが、一国の元首がそうした懸念を繰り返し日本のトップに表明したこと自体、日本としては大いに不名誉に感じるべきです。
 日本の検察はこれまで国連(拷問禁止委員会)からどんなに批判されても被疑者の扱いを改めませんでした。5年に1回のタイミングで是正勧告が来るのですが、それを適当にやり過ごせば済むと考えているようです。
 検察は自尊心が高く全く自浄能力を持っていないのに、国内メディアも絶対に批判しないので世界が非難する「中世の司法」が温存されているわけです。
 このうえは海外メディアなどの外圧に期待するしかありません。
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安倍首相に改善要請「何度も」 ゴーン被告処遇めぐり―仏大統領
AFP-時事通信 2020年01月16日
 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は15日、レバノンへ逃亡中の日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告に関し、「勾留や取り調べ中の状況は満足できるものではないと思うと安倍(晋三)首相に何度も伝えた」と語り、処遇の改善を要請していたことを明らかにした。新年の記者会見で質問に答えた。


 マクロン氏は「全てのフランス国民が、彼らの享受すべき公平さをもって扱われることを願う」と強調。一方でゴーン被告の逃亡については「コメントすることはない」と述べるにとどめた。
 ゴーン被告は8日にベイルートで行った記者会見で、弁護士の同席なしに1日最長8時間の事情聴取を受けたと訴えた。仏メディアはこれまで、長期にわたる勾留や取り調べに弁護士が同席できない点などを挙げ、日本の司法制度に批判的な見解を示している。