2020年1月15日水曜日

「桜を見る会」 憲法学者ら“背任”で告発 各地で「桜」徹底追及の動き

「桜を見る会」問題には安倍首相個人にかかわる背任や公職選挙法違反、政治資金規正法違反などの疑惑が含まれていますが、招待者名簿は破棄したなどとして、安倍首相からはまともな説明は何一つとして行われないで現在に至っています。
 そんななか神戸学院大の上脇博之教授ら全国の憲法学者など13人は14日、安倍首相を背任の疑いで東京地方検察庁に告発しました。

 告発状では「安倍総理大臣はみずからや妻の昭恵氏、それに後援会員らの利益を図る目的で、開催要領を無視して招待者の範囲をほしいままに拡大した」としたうえで、「国に予算を超える支出を余儀なくさせて、平成27年以降の5年間で合わせて1億5000万円余りの損害を与えた」などと主張しています。
 上脇教授は東京都内で記者会見し「先頭に立って法令を守らなくてはいけない人が国の予算を私物化し、自分や政治団体の利益のために使ったとなると、見過ごすわけにはいかない」と述べました。

 それとは別に新潟駅前で13日、「桜を見る会を徹底追及しよう」と訴える市民と野党の合同街宣が行われ、県内の全野党代表と国会議員(代理含む)120人が参加しました。

 兵庫県尼崎中央公園では12日、「桜を見る会あまがさき」かれました。
 そこでは地方議員らによる寸劇「サクラちゃんに叱られる」が演じられ、参加者(約400人)から拍手と笑いがまき起こりました。

「桜を見る会」野党追及本部は、年明けの9日(21回目)と14日(22回目)にも関係者からのヒアリングを実施しました。
 かくして正月が過ぎれば国民は忘れるから・・・という官邸の目論見は見事に外れました。通常国会での追及が待たれます。
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桜を見る会 憲法学者ら「国に損害」背任の疑いで告発状提出 
NHK NEWS WEB 2020年1月14日
「桜を見る会」の予算支出や参加者の数が年々増え続けたことについて全国の憲法学者など13人は「開催要領を無視して招待者の範囲を拡大し、予算を超過する支出を余儀なくさせ国に損害を与えた」などと主張し14日、背任の疑いで安倍総理大臣に対する告発状を東京地方検察庁に提出しました。
桜を見る会をめぐっては開催要領で招待者の範囲はおよそ1万人としていますが、実際に参加した人の数は年々増加し、去年はおよそ1万8200人に上ったほか、去年の支出額も予算額の3倍を超える5500万円余りとなっています。

これについて全国の憲法学者など13人は14日、背任の疑いで安倍総理大臣に対する告発状を東京地方検察庁に提出しました。
告発状では「安倍総理大臣はみずからや妻の昭恵氏、それに後援会員らの利益を図る目的で、開催要領を無視して招待者の範囲をほしいままに拡大した」としたうえで、「国に予算を超える支出を余儀なくさせて、平成27年以降の5年間で合わせて1億5000万円余りの損害を与えた」などと主張しています。
告発した神戸学院大学の上脇博之教授は会見で、「総理大臣が国の予算を私物化し自分の利益のために使ったのであれば、見過ごすわけにはいかない」と話しています。

官房長官「コメントは差し控えたい」 
菅官房長官は午後の記者会見で、「事実関係を承知していないので、コメントは差し控えたい」と述べました。


桜を見る会で首相への告発状提出 背任容疑で、「国家を私物化」 
共同通信社 2020/01/14
 安倍晋三首相が「桜を見る会」に自身の地元後援会員らを多数招待し、予算を大幅に超過したのは背任の罪に当たるとして、神戸学院大の上脇博之教授らが14日、首相に対する背任容疑の告発状を東京地検に提出した。
 上脇教授は東京都内で記者会見し「先頭に立って法令を守らなくてはいけない人が国の予算を私物化し、自分や政治団体の利益のために使ったとなると、見過ごすわけにはいかない」と述べた。
 告発状によると、2015~19年、1万人の招待者枠を厳守すべきだったのに、後援会員や与党議員、昭恵夫人らの利益を図る目的で大勢を招待したなどとしている。


新潟 野党そろい踏み 私物化政治の転換訴え
しんぶん赤旗 2020年1月14日
 新潟駅前で13日、「桜を見る会を徹底追及しよう」と訴える市民と野党の合同街宣があり、120人が参加しました。主催は「安倍9条改憲NO!市民アクション@新潟」。呼びかけに応えて、県内の全野党代表と国会議員(代理含む)が勢ぞろいしました。

 主催者あいさつで県憲法センターの佐藤一弥さんは「今年を安倍政治からの転換の年にしよう」と呼びかけました。
 西村智奈美衆院議員(立憲民主党)は、自衛隊の中東派兵を批判。「まず安倍首相が憲法を守ることを求めたい。この国の政治を立て直していきたい」と強調しました。
 菊田真紀子衆院議員(無所属)は、国民には増税、首相自身は税金私物化だと批判。「まっとうな人が報われるために、権力に屈しない県民力を発揮しよう」と訴えました。
 日本共産党の渋谷明治前県議は「野党で連合政権をつくろう」と呼びかけ。社民党、新社会党、緑・にいがたの各代表があいさつし、森ゆうこ参院議員、黒岩宇洋衆院議員、打越さく良参院議員、梅谷守・国民民主党県連代表からメッセージが寄せられました。
 参加した学生は「草の根の民主主義を感じた」と話しました。


兵庫・尼崎 「桜」疑惑 叱って喝采 野党議員ら寸劇 笑いの花 
しんぶん赤旗 2020年1月14日
 「桜を見る会」疑惑を忘れず、政治の私物化を許さない世論を広げようと12日、兵庫県尼崎市の尼崎中央公園で、野党の地方議員らが呼びかけ、「桜を見る会あまがさき」を開きました。
 日本共産党の田村智子、大門実紀史両参院議員の国会での追及と記者会見の様子を、面をかぶった地方議員らが寸劇「サクラちゃんに叱られる」で再現。サクラちゃんの「ボーっと生きてんじゃねーよ!」の決めぜりふに、参加者や足を止めた市民らが唱和し、大きな笑いと拍手が起こりました。

 呼びかけ人の日本共産党の、こむら潤尼崎市議(衆院近畿比例・兵庫8区予定候補)、緑の党の丸尾牧兵庫県議、社民党の綿瀬和人、新社会党の都築徳昭両尼崎市議、昨年の県議選に立憲民主党から立候補した弘川欣絵弁護士が「まだまだ国民は許さないという世論を盛り上げよう」「国政をひっくり返すきっかけにしよう」などと訴えました。
 市民からのアピールがあり、朝鮮学校の高校無償化、消費税減税・廃止、石炭火力発電中止を訴えました。
 400人が参加。尼崎市の女性(54)は「安倍首相は、国のお金は自分のお金と思って、むちゃくちゃなことをしています。絶対に許してはいけないと思います」と話していました。