米上院は17日、新しい軍種:「宇宙軍」の創設を盛り込んだ国防権限法案を可決しました(それにより国防費は約80兆円に増大)。それは中・ロが進めている宇宙戦略に対抗するためのもので、この分野で中・ロの後塵を拝することは、アメリカ第一路線を行くトランプにとって堪えられないというわけです。
トランプが日本や韓国に駐留経費の負担額を5倍ほどにもアップさせようと要求するのは論外にしても、米国が自腹を切ってその方面にも力を注ぐのは勝手です。しかし日本がその猿真似をしようというのは正に愚かさの極みです。
自国に被害が及ばない限り他国はそのことに反対する義理もないわけですが、陰で嘲笑の的になることは必定です。
政府は、航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改称する方向で調整に入り、23年度までの実現を目指しているということです。
安倍首相は一部から「初老の小学生」と揶揄されていますが、まことにこれほど愚かだったのかという話です。小学生ですら恥ずかしくなる話です。
身の程知らずにそこまでやれば世界から嘲笑されることが分からないのでしょうか。
1997年以降先進国が時間当たりの賃金を50%~200%アップほどに増やしてきた中で、日本だけはただ一国賃金を下げています。一千万人を超える人たちが年収200万円以下に抑えられ(生涯上がらない)ており、その人たちは今後も増加する一方です。
アベノミクスと称して富裕層を優遇し、年額数兆円の国費で株を買い支えた結果招来したのは、日本の富豪上位40人が保有する資産総額が15年時点で15・9兆円(安倍政権の3年間で2・2倍に)にのぼり、その総資産は日本の全世帯の下から約53%が保有する資産に匹敵するという 米国を超える「超格差社会」でした。
そんな実態を放置して改憲と軍国主義化以外に余念のない人間が、今度は「航空宇宙隊」だとか。ただただ絶句するのみです。
日本はいつまでこんな人間をトップに置こうとしているのでしょうか。
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「報復したら52カ所攻撃」(トランプ)&「航空宇宙自衛隊に改称」(安倍晋三)・・・世界を戦争に引きずり込む政治の幼児化!!
くろねこの短語 2020年1月 6日
トランプがイランが報復したきたら「52カ所を標的に攻撃する」って喚いているってね。「52カ所」って数字の根拠はと思ったら、なんと「イラン革命のあった1979年から81年にかけてイランの首都テヘランで続いた米大使館人質事件で人質になったアメリカ人52人の数」なんだとさ。トランプのやることなすことすべてが芝居がかってるんだが、こういう理由づけは秋の大統領選を意識して大向こう受けを狙ったものであることは間違いない。
大統領再選のために戦争も辞さないってことなんだろうが、こんな幼児化した政治が世界中に蔓延っているいま、今回のイラン司令官暗殺ってのはそれこそ第三次世界大戦の引き金になりかねない暴挙なんだが、初老の小学生・ペテン総理は各国首脳が懸念を表明する中、いまだにコメントひとつ出さないんだから、「地球儀俯瞰外交」が聞いて呆れるチキンぶりだ。
そして、そんなチキン野郎もまた、トランプに負けず劣らずで、芝居がかったことが大好きときている。なんとまあ、航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改称する方向で調整中だとさ。トランプが宇宙軍創設をぶち上げたから、それへのお追従なんだろうが、ウルトラマンじゃないんだからさ。それにしても、「航空宇宙自衛隊」ってネーミングにはセンスのカケラもありませんね。
アメリカとイランが一触即発で、世界大戦の危機かもなんて囁かれている中で、これだもんね。世界からトランプのATMと揶揄されるのもむべなるかなってもんだ。