2021年3月27日土曜日

27- 亀岡文科副大臣(当時)への接待疑惑 豊栄学園接待疑惑 続報

 豊栄学園の清水理事長による亀岡偉民復興副大臣の接待疑惑の「続報」です。
 亀岡氏が文科副大臣であった191126日、上野の料亭「韻松亭」で清水理事長と宮崎県副知事と3人で会食し学園側84000円を支払いました。その前日にも清水理事長が東京都内の飲食店で亀岡氏の秘書らと会食し、学園側が約37000円を支払っています
 しんぶん赤旗のこれらのスクープ記事について、日刊ゲンダイをはじめ、東京新聞、週刊朝日などの各メディアや文化人たちが注目しています。
 しんぶん赤旗の二つの記事を紹介します。
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亀岡文科副大臣(当時)への接待疑惑 豊栄学園の支出記録入手
                       しんぶん赤旗 2021年3月26日
 学校法人「豊栄(ほうえい)学園」(宮崎県三股町、清水豊理事長)による接待疑惑で本紙は25日までに、学園側が接待費を支出したことを裏付ける内部資料の写しを入手しました。資料によると清水理事長は、自民党衆院議員の亀岡偉民(よしたみ)が文部科学副大臣だった時期に会食し、その費用を学園側が支出していました。亀岡氏側は本紙などの取材に、「(文科副大臣)在任中は割り勘で支払っていた」としていますが、その回答が事実かどうか問われます。(丹田智之)


(写真)豊栄学園の「旅費等支出調書」の写し。清水理事長が亀岡氏、宮崎県副知事との会食代を学園に請求したことが記されています(印影など一部加工)

 本紙が入手した学園の「旅費等支出調書」によると、亀岡氏が文科副大臣だった2019年11月26日、東京・上野の料亭「韻松(いんしょう)亭」で清水理事長と亀岡氏、宮崎県副知事が会食しています。韻松亭のホームページによるとコース料金は高いものでも料理のみで1人1万7600円。学園側はクレジットカードで8万4000円を支払っており、参加者全員分を負担した疑いがあります
 この前日、清水理事長が東京都内の飲食店で亀岡氏の秘書らと会食し、学園側が約3万7000円を支払った記録もあります。
 領収書の宛名は、いずれも「学校法人豊栄学園」で、「交際費等」として豊栄学園の管理経費から支出されたことが確認できます。資料には、同学園の理事長・校長・副校長・教頭・事務長らの決裁印が押してあります。
【写真説明】清水理事長、亀岡議員、宮崎県副知事が会食した料亭の領収書の写し(一部加工)
      (添付省略)
 文科省は18年4月、同学園が経営する都城東高校を「教育課程特例校」に指定しており、会食があった時期は学園と利害関係がありました。会食後の20年2月には、私立高校の産業教育施設を整備するための補助金(約2400万円)の交付を決定しています。
 資料によると同学園は亀岡氏に対し、15年から19年まで少なくとも14回、総額で約95万円の接待をしたことになっています。


権力監視でスクープ連打 メディアも言論人も「しんぶん赤旗」に注目
                       しんぶん赤旗 2021年3月26日
 文部科学省の利害関係者である学校法人が、前副大臣と事務次官を繰り返し接待した疑いがある―本紙22日付1面スクープを受け、萩生田光一文科相は事実関係の確認を指示しました。各メディアは「共産党機関紙『しんぶん赤旗』」と情報源を明記し、後追いで報じました
 落語家の立川談四楼さんは「今は『しんぶん赤旗』か『文春砲』かだよね。その赤旗がまたもスクープだ」とツイート。作家の平野啓一郎さんは、志位和夫委員長が22日付1面を紹介したツイートを引用し「どこもかしこも、腐りきってるな。……政権交代以外ない」とつぶやきました。
 文芸評論家の斎藤美奈子さんは24日付「東京」コラムで、「赤旗」のスクープ連打を他紙がどう見ているかを分析。「『赤旗』がヒットを飛ばし続けるのは政権与党を監視するという目的が明快だから」と指摘し、本紙22日付のスクープに言及しました。
 東京工業大学の中島岳志教授は23日付「東京」夕刊の論壇時評で「近年、『週刊文春』と『赤旗』が、重要なスクープを出している」と書き出し、週刊文春の新谷学編集局長と「赤旗」日曜版の山本豊彦編集長が対談した『月刊日本』2月号を紹介しました。
 『週刊朝日』12日号は「菅政権を倒すカギは共産党」と題した特集で、山本編集長のインタビューも織り交ぜ、「赤旗」や党議員の調査能力の高さを評価。「『赤旗砲』とも呼べるようなこうしたスクープ報道は、これまでも多くの成果を上げてきた」とのべ、官房機密費問題やJCJ大賞受賞の「桜を見る会」報道を例にあげました。