2021年9月3日金曜日

03- 眞子さまを政治利用してまで「菅首相隠し」の姑息

 今度の自民党総裁選に関しては、すでに閣内から平井デジタル相が岸田氏支持を明言したり、自民党神奈川県連の土井幹事長は2日、地元選出の菅氏が出馬する総裁選に関し「県連として特に菅氏を頼むという運動をするつもりは一切ない」と述べるなど、逆風が強くなっています。

 それ以前の問題として、先に惨敗した横浜市長選の結果を見ると、菅氏の選挙区での得票数は、「小此木票+林票の合計」が「山中票+田中(康夫)票の合計」よりも1万票以上も少なく、有力な野党統一候補が出れば衆院選で菅氏は落選する可能性も大ありなのです。
 その辺のことを知ってか知らずか、別掲の記事の通りいまや菅首相は総裁選での再選を目指して、党役員や閣僚に対する人事権を活用するなど何でもありで臨むなど見苦しい限りです。
 ところがもう一つ、常識のある人(たち)であれば絶対にやってはならないことが起きました。それは1日付の読売新聞が、「眞子さまと小室圭さん、年内に結婚…儀式は行わない方向で調整」という記事を出したことです。
 眞子結婚問題については今月11日の紀子様の誕生日の記者会見で話がある予定だったので、報道各社はそれまではご結婚に触れるのを控えることを、皇室記者の間で暗黙の了解事項にしていたのでした。
 そんな中で敢えて読売新聞がスクープ記事として出したのは、官邸からのリーク、官邸の意向によるものではないかという疑惑です。
 果たしてそれを受けて各メディア読売の後追い記事を報じ、ニュースもワイドショーも、結婚の話題に触れざるを得なくなりました。その分、コロナ無策や総裁選を巡る迷走など菅首相の無為無策に費やす時間は減りました。
 官邸がリークしたという証拠があるわけではないのですが、官邸発のリークだとすれば「眞子さま利用の菅隠し」はそれなりにを奏しました。それには政府関係者も、「内親王の慶事が政権浮揚につながると当てこんでいるのなら、あまりにも身のほど知らずだ」カンカンだということです
 日刊ゲンダイが報じました。
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眞子さまを政治利用してまで「菅首相隠し」の姑息
      事実上の“駆け落ち婚”報道のウラ側
                          日刊ゲンダイ 2021/09/02
「内親王の慶事が政権浮揚につながると当てこんでいるのなら、あまりにも身のほど知らずだ」――政界関係者はカンカンだ。怒りの矛先は1日、読売新聞が報じた秋篠宮家の長女・眞子さまの「年内結婚」スクープ。自民党関係者の多くが「官邸発の報道」と受け止め、「とうとう目くらまし策に皇族まで政治利用するのか」と、菅首相周辺への反感を強めている。
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 2017年9月の婚約内定から4年。眞子さまと小室圭さんが30歳の誕生日を迎える10月までに結婚を決めるのではないか、と皇室担当の記者たちは見通しを立て取材に動いていたという。
「ただ、今月11日には紀子さまが55回目のお誕生日を迎えます。そのタイミングで毎年、記者から3つの質問を事前に預かり、文書でお答えになるのが恒例行事。今年も、眞子さまのご結婚に関するお考えを問う予定です。その回答を出されるまでは、静かな環境でお考えになっていただこうとご結婚に触れるのを控えるのが、皇室記者の間で暗黙の了解だったのに……」(ある皇室記者)
 こうした情報は政界にも届く。読売が“不文律”を破った裏に何があったのか。ここ数日、総裁選前の二階幹事長外し、党役員人事の刷新など奇策を連発してきただけに、真偽はともかく「官邸が書かせたのでは」と、菅首相周辺に疑いのまなざしが向かうのは当然の帰結である。

自民党にはさらなる逆風が吹き荒れる
 実際、各メディアとも読売の後追い記事を垂れ流し、ニュースもワイドショーも、結婚の話題に触れざるを得ない。その分、コロナ無策や総裁選を巡る迷走など菅首相のポンコツぶりに費やす時間は減る。官邸発のリークだとすれば「眞子さま利用の菅隠し」は奏功したようにも映るが、話はそう単純ではない。
 週刊誌は小室さんの母の新たな醜聞を報じているが、肝心の元婚約者との金銭トラブルの解決は膠着状態。母とは別人格とはいえ、小室さんが2度にわたって公表した説明文書の言い訳内容も、世間の反発を招いた。
「国民の理解」を重視してきた秋篠宮さまも、昨年11月の記者会見で「決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではない」との見方を示された。だからこそ、一般の結納にあたる「納采の儀」や、結婚の前に天皇・皇后にあいさつする「朝見の儀」など関連儀式の執行は見送り。眞子さまも皇籍離脱に伴って国から支給される最大約1億5000万円とみられる一時金を辞退する意向で、結婚後は小室さんが暮らす米ニューヨーク州で新生活を始められる見通しだという。
「いずれも戦後初の極めて異例の事態です。それだけデリケートに対処すべき問題なのに、菅首相が自分の延命しか考えず、皇室を政治利用したのなら言語道断。オリパラ強行でかなわなかった政権浮揚の“夢よ、もう一度”とばかりに、祝賀ムードで総選挙になだれ込もうとする浅薄な小ズルさが見透かされ、自民党内の逆風がますます吹き荒れるだけです」(政治評論家・本澤二郎氏)
 最近の菅首相について、ある自民党議員はこう言った。
「総理は自信満々に誤りを繰り返している」


【独自】眞子さまと小室圭さん、年内に結婚…儀式は行わない方向で調整
                            読売新聞 2021/09/01
 婚約が内定している秋篠宮家の長女眞子さま(29)と小室圭さん(29)が年内に結婚されることが関係者への取材でわかった。
 関係者によると、小室さんは米ニューヨーク州で就職する方向で調整が進んでおり、結婚の環境が整いつつあると判断したとみられる。
 秋篠宮さまは、小室さん側の金銭トラブルを念頭に、「多くの人が納得し、喜んでくれる状況」にならなければ婚約の儀式は行えないとの考えを示されてきた。必ずしも多くの国民が祝福する状況になっておらず、コロナ禍の現状も踏まえ、一般の結納にあたる「 納采のうさい の儀」や結婚式などの関連儀式は行わない方向で検討されている。